猫の暑さ対策、扇風機だけじゃダメ!使う時の注意点とは?

猫の暑さ対策、扇風機だけじゃダメ!使う時の注意点とは?

猫に直接扇風機を当てると、猫が嫌そうな顔をしたり、何処かに行ってしまったりといった経験はないでしょうか?猫には扇風機の使い方に注意しないと、暑い夏に負けてしまうかもしれません。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫に扇風機を使用する際の注意点

猫に直接扇風機を当てない

苦労扇風機と黒猫

猫にとって扇風機の風はあまり必要ではない事もありますので、直接扇風機の風を当てないようにしましょう。扇風機は猫の為ではなく、部屋の空気の循環を良くして室温を保つことを目的に使用しましょう。猫に風が直接当たらないように心がけましょう。

扇風機を猫に近づけない

扇風機とベッドと猫

扇風機と言うと羽付きですが、羽付きの扇風機は猫のおもちゃになります。動く扇風機が気になって手を入れてしまったり尻尾、被毛が巻き込まれる事件も多数あります。カバーを付けるか、安全機能の高い扇風機を使用しましょう。

エアコンと併用する

快適なお部屋と猫

エアコンで冷えた空気と扇風機の風を上手く使うことで、室内の温度をまんべんなく下げるようにできます。エアコンと扇風機を併用して、猫の快適空間を作ってあげましょう。

猫は涼しい場所をわかっているので暑ければ自分で探して移動します。が、エアコンの冷気だけでは猫の場所まで届かない事もありますし、部屋の一部のみ冷えきっているなんてこともあります。溜まった冷気を拡散させるのにも扇風機は良いツールです。

エアコンや扇風機どちらか一方だけを使用するより、併用した方が温度も下がりやすく光熱費も下がり効率的です。

扇風機の異常

古い形の扇風機

扇風機による火事も多発しています。年数の古い扇風機や、老化により壊れかかった扇風機が原因で火災になっていることもあるようです。とくに製造の古いものは、発火や発熱、ショートしやすいと言われています。

動きに問題があったり、破損部分がある扇風機を長時間付けっぱなしにしていると大変危険です。扇風機に異常がないか、10年以上使用しているものは注意しましょう。

猫に扇風機の風は良くない?

扇風機の横に居る猫

1 ストレスになる

扇風機の風の好き嫌いは個体差がありますが、どちらかと言うと嫌う猫が多いようです。なぜなら、風が直接に顔にあたるとヒゲが揺れるからです。

猫のヒゲは、とても大切なセンサーの一部。動き、風向き、物音などを繊細に感じ取り気温や湿度も、敏感に感じられるように備わっています。扇風機の風が敏感なヒゲに当たり続けるのは、ストレスになるようです。

2 熱中症

結論から言うと、扇風機をお部屋の冷気を下げるために使用するのはあまり意味がありません。扇風機の風を猫が「あー涼しいにゃー」と思う事がないからです。

人間は扇風機に当たることで汗が蒸発する気化熱で涼しいと感じます。でも人間と猫では汗をかく部分が違い、猫は肉球鼻などでしか汗をかくことができません。なので、直接扇風機に当たってもあまり涼しいと感じることはありません。

また、実際に人間ほど体を冷やす効果もないため、体内の熱を下げる事ができないで熱中症になってしまう可能性があります。つまり、猫の熱中症対策には、扇風機では意味がないという事なのでしょう。

まとめ

青い扇風機と猫

以前、猫に扇風機を当てて亡くなったと言う事件がありました。人間でも扇風機に当たり続けるのは死の危険性が高くなると言われています。実際は、扇風機の風のみで死亡する事はないと言われていますが、扇風機の風に直接当たり続けるのは体に良くないことは立証されています。

暑い日に扇風機だけで暑さをしのごうと思うと猫ちゃんにとっては熱中症の危険が高まると言えます。扇風機を使用するには、単体ではなくエアコンと併用したり、風をうまくコントロールして、快適な温度を作るように使用していきましょう。

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