長寿猫にするには?
愛猫にご長寿猫になって貰うには、どうしたら良いでしょうか?
1.猫のペースで過ごして貰う
猫は自分のペースで動く生き物で、それを乱されるとストレスを感じます。ですから、猫が自由に過ごせて、ペースを乱されない環境作りを心がけましょう。
例えば、落ち着いて寝ることのできる場所を確保する、好きな時に外を眺められる窓がある、動きたい時に猫が好きな上下運動のできるキャットタワーがある、などです。
また、抱っこやナデナデなど、猫が嫌がる時は無理に行わないのも、ペースを乱さないために大切なことです。
2.適度な運動
適度な運動は、猫にご長寿でいて貰う上で必須と言って良いでしょう。運動しないと肥満になる可能性がありますし、ストレスも溜まってしまいます。
その猫によって運動量が異なりますので、猫の様子を見て、運動させてあげましょう。やんちゃな猫や若い猫では、比較的運動量を必要とします。
おとなしい猫や老猫では、それほど運動量を必要としないので、無理させることのないよう、運動させてあげてください。
3.良く眠る
良い睡眠を取ることも、重要です。猫は1日のほとんどをウトウトして過ごし、10分にも満たない深い眠りのノンレム睡眠と数十分から1時間半程度の長く浅いレム睡眠を繰り返しているそうです。
猫がぐっすりと熟睡できるよう、寝ている間は邪魔しないように注意しましょう。浅い眠りの場合はちょっとしたことですぐに起きますが、熟睡している時は近づいても起きないことがあります。いずれにしても寝ている時はなるべく、そっとしておいてあげましょう。
4.室内飼い
猫を室内飼いにするのは、ご長寿の上でとても重要です。外の世界は猫にとって危険が溢れ返っているからです。他の猫との喧嘩、事故、迷子など、どんな目に合うか分かりません。
とは言え、家の中でも事故に合う可能性があります。お風呂で溺れる、高いところからの落下、隙間に入り込む、こたつでの窒息などもあります。
どちらにしろ、事故に合う可能性はゼロではありませんが、家の中では飼い主さんの対処次第で、事故の確率を減らせるという利点があります。できるだけ安全性を高めた室内環境にし、猫を外に出さないようにするのが、ご長寿へのポイントとなってくるでしょう。
5.適量のご飯
猫に可愛くおねだりされると、ついついご飯やおやつを多く与え気味に…飼い主さんあるあるです。その時は猫の嬉しそうな顔が見られて、良いかもしれませんが、後々その甘やかしは猫の肥満となって、現れて来ます。
肥満は万病の元と言いますが、正にその通りです。飼い主さんの甘やかしによって肥満となった猫は、病気のリスクが高まります。1日のカロリー量を決め、それ以上は与えないよう、注意しましょう。
おやつを与えても良いのですが、その分のカロリーをご飯から差し引くようにすると、肥満を防ぐことができるでしょう。
6.トイレを清潔に
トイレを清潔に保つのも、ご長寿への第一歩となります。トイレにこだわりがある猫は多く、汚れていると我慢してしまったり、粗相してしまったりします。また、不潔なトイレ環境では、細菌繁殖のリスクが高まります。
日中の外出が多く、トイレ掃除が中々できないという場合は、トイレの数を増やす、自動式トイレにするなどの対策を取ることができます。猫がいつも清潔なトイレを使うことができるようにしてあげてください。
7.定期健診
動物病院での定期的な健診を受けて貰うのも、とても重要です。病気の早期発見に繋がります。猫は体の不調を中々表に出さないことも多いものです。気がついた時には手遅れだった…という悲しいこともあります。
7歳頃までは1年に1度、7歳を過ぎてからは半年に1度程度健康診断を受けるようにするのが理想です。猫の体調管理の為、しっかりと受けさせてあげましょう。
8.肥満に注意!
不幸な子猫を増やさないよう、去勢・不妊手術を受けている猫は多いと思いますが、手術をすると肥満になりやすくなる傾向があります。
加えて、完全室内飼いにするとどうしても運動量が減り、肥満傾向になる場合も。そこへ飼い主さんが可愛いからとご飯やおやつを多めに与えてしまうと、更に肥満に…
肥満になると病気にかかりやすくなるのは、人も猫も同じです。猫が肥満にならないよう、ご飯の量の管理、適度な運動をさせるよう、してあげてください。
9.信頼の置けるかかりつけ医を探す
信頼の置けるかかりつけ医を探しておくことも、大事ですね。猫の為に、何かあった時、親身になって対応してくれるような獣医師を、見つけておきましょう。
信頼の置けるかかりつけ医を探しておくことも、大事ですね。猫の為に、何かあった時、親身になって対応してくれるような獣医師を、見つけておきましょう。できれば自宅近くにそのような獣医師がいると良いですので、近所の動物病院をいくつか、回ってみるのも良いでしょう。また、夜間でも対応してくれる救急病院をリサーチしておくことも、大切です。
10.歯磨き
お口の健康は、猫の健康に直結しています。猫は虫歯のリスクは限りなく低いのですが、歯周病にかかるケースが多いです。3歳以上の実に8割の猫が、歯周病にかかっているという話もあるほどです。
お口の健康を保つためには、毎日の歯磨きが重要となって来ます。ですがいかんせん、歯磨きを嫌がる猫が大半です。歯ブラシでしっかりと歯磨きできなくても、古い布などを小さく切り、それを畳んで輪になった部分を猫の口の隙間にさっと入れて、ネバネバしたものを取り除くだけでも効果的です。
この方法ならば歯磨き嫌いな猫でも、できる場合が多いです。できるなら子猫の頃から、歯磨きに慣らしておくのが理想的です。また、猫用の味付き歯磨きペーストを使っても、猫が美味しい思いをしながら歯磨きができるので、やりやすくなるでしょう。
11.健康状態を把握する
日々の猫の健康状態を把握すると、健康管理がしやすくなります。排泄の様子や体重の変化、食欲の変化などを観察しておきましょう。
猫の動きの様子も、注意深く見ておくと良いでしょう。今までジャンプできていた場所に登れなくなった、中々昼寝から起きてこないなど、今までと様子が違う場合は特に注意してください。一時的なものならそれほど心配がないこともありますが、何か異常が隠れている場合もあります。
猫は不調を隠してしまいがちな動物なので、飼い主さんが敏感に気がついてあげてください。
まとめ
お伝えしたように、日々の暮らしの中でできるご長寿対策がたくさんあります。猫が健康で、長生きできるように、して行きましょう!