猫のお腹が空いた時の仕草
猫ちゃんを飼われている方ならなんとなく表情や仕草、普段の生活リズムなどから「ご飯を催促している」表現を読み取れるのではないかと思います。
もしくは「ご飯」とは分からないまでも「何かを催促されている」感じは分かると思います。具体的な表現には一体そのようなものがあるでしょうか。
高いトーンで鳴く
猫ちゃんがおねだりするときやご飯が欲しいよと訴える際には、飼い主さんに向かって比較的高いトーンで鳴きます。普段の鳴き声とは異なり明らかに訴えかけるような、それでいてちょっと甘えているような独特なトーンです。
ついつい餌をあげたくなるような可愛さがあります。しかし、猫ちゃんの中には意外に確信犯が多くいつもご飯をくれる家族を中心に訴えるように鳴いたり、または飼い主さんの体に頭突きしたりスリスリしながらありとあらゆる手段でご飯がいかに食べたいかを訴えてきます。
見つめ続ける
ご飯をくれるまで飼い主さんの方をずーーーっと見つめ続けたり見上げたりします。
丸くて可愛いお目めに見つめられると思わずご飯をあげたくなりますが、いつもの量を猫ちゃんの健康のためにも守って下さい。甘やかしてしまう原因にもなりうる仕草です。
猫がご飯をほしがる理由
適正な量のご飯を与えられていない
ご飯を食べた後にもかかわらずまだほしがる場合は、今一度猫ちゃんの適正な食事量と体重を見つめ直してみてみて下さい。同じ体重の猫ちゃんでも普段の運動量で適正なご飯の量が異なる場合があります。
人間でもデスクワークのお仕事をされている人と肉体労働する人とでは普段食べるご飯の量が違うはずです。ご飯を与えすぎてはいけませんが、与えなさすぎるのも考えものです。
おねだりするとご飯がもらえると理解している
猫ちゃんは賢い生き物なので、飼い主さんの行動をよくじっと観察しています。
特に「ご飯」という本能につながる場面においては記憶力がとても良く、「甘えたらご飯をくれた」と一度認識すると、適切な量にも関わらずまだ欲しいと鳴く子もいます。甘え仕草にやられてご飯をあげてしまうと、肥満の元にもなりますので注意しましょう。
病気の心配
人間と同じで猫ちゃんにも摂食障害があります。ストレスが原因で拒食になったり、逆に過食になってしまう子もいます。
特に野良猫や迷い猫に多いのですが、野生といういつご飯にありつけるか分からない環境で生きてきた子が安心して食料を得られる環境においても、いつまたもらえなくなるのかもと心配して過食議気味になってしまう子もいます。
猫がご飯時以外で要求してくるときの対策法
1.無視する
どんなに甘えた声で鳴かれても徹底的に無視するのも有効です。最初はしつこく鳴きますが、いずれ猫ちゃんにも諦める時は必ずありますのでそれまでの勝負になります。
適正体重であるのならご飯が足りないというのは考えにくいです。心を鬼にして「鳴いてもダメなんだ」という事を覚えてもらいましょう。
2.おやつではなくドライフードをあげる
鳴かれるたびにおやつをあげてしまうと、肥満の原因にもなります。
人間でも子供が空腹だからといってチョコレートやポテトチップをあげるのは体に悪い気がしませんか?それなら適正の範囲内でドライフードを2、3粒あげましょう。おやつより栄養バランスに優れています。
3.量ではなく回数を増やす
一度ご飯を食べれば次のご飯までじっと待つ子もいれば、ちょっと運動するとご飯をほしがる子もいます。その場合回数を増やすことで空腹の時間を短くすることができます。
1日分の量の範囲内なら肥満になることもありません。またご飯をあげるお皿も突起があるものを選び、なるべく食べ終えるのに時間がかかるものがいいと思います。
まとめ
猫ちゃんの空腹時も冷静に対応していくと必ず効果はあります。
筆者の猫ちゃんもとても食いしん坊ですぐおねだりする子でした。5回に分けて餌を与えていましたが、ゆっくり時間をかけて今は3回まで減っています。諦めずに根気づよく向き合っていきましょう。