猫には「鼻くそ」はないって本当?

猫には「鼻くそ」はないって本当?

可愛い、イケメンな顔に鼻くそがあると残念になりますよね。可愛い顔で澄ました猫の鼻から、鼻くそのようなものが!?と言う場面もあるのです。猫に鼻くそってあるのか?なんであるのか?など疑問を解決していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫にも鼻くそはある

猫に鼻くそはない?

脇にはなくそがついている猫の鼻のアップ

ぱっと見では見過ごしてしまうのでしょうが、黒い鼻くそのようなゴミが付いていることがあります。猫も人間と同じように鼻くそがあり、たまると言うことなのでしょう。我が家の猫も1匹だけ、鼻くそがよく付いています。毛の色が白く鼻がピンクだから目立つのでしょうか?個体差によって出やすいと言うのも、関係しているのでしょう。鼻の穴や周りに、黒い物が付いていては可愛い顔も台無しですね。

どうして猫は鼻くそがあるの?

猫に鼻くそがあるのは、何も不思議なことじゃありません。毛づくろいをしていても、鼻の穴や細かな場所までは取り除けないから目立ってしまうのでしょう。こびり付いたものは余計に取れないですよね。

鼻くその色が気になる

斜め前から見た猫の鼻のアップ

体の中に菌やゴミが入らないように防いでくれる役割りをしているのが鼻水です。鼻水は無色や透明ですが、鼻くそになった時には色が付いてしまいます。

鼻くそは、鼻水が汚れで固まったものになります。空気中のゴミ、ホコリ、ハウスダスト、微生物などが粘膜と混じり鼻水になり、乾燥した状態になると言うことです。なので、汚れ具合で茶色や黒色になっているのでしょう。

鼻くそが多いのは病気?

猫の鼻くそは病気が原因とは限りませんが、鼻水が多い場合は結果的に鼻くそが増えてしまいます。鼻水によって鼻くそが多いとなると病気の可能性もあると言えます。アレルギー性鼻炎、感染症による猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、副鼻腔炎などです。猫風邪が原因だと、鼻水に加えて発熱、くしゃみ、目やになども目立つようになります。

鼻くそが多くなる理由

くしゃみをしかけている猫の顔のアップ

鼻くそができる原因は、大きくわけて環境、体質、病気の3つです。

1つ目に環境は、空気が汚い場所にいることが多い場合をさします。掃除をしないホコリっぽい部屋、空気の乾燥、花粉の多い時期は鼻くそが溜まりやすくなってしまいます。

2つ目に体質ですが、猫がアレルギー体質だったり分泌物がが多い体質だと、鼻くそも出やすいのでしょう。目やにや耳あかの掃除を頻繁にしている猫に多いのではないでしょうか?

3つ目に病気ですが、先程説明した通り鼻くその量と同時に、他に症状が出ていないかと言う点が重要になってきます。鼻水や鼻くそが異常に多い、元気がない、食欲がないと言った症状に注意して下さい。また、色が緑っぽいとか赤く出血している場合は、病気の可能性も高くなるので、早めに受診を。

猫の鼻くそをとる際の注意点

白猫の鼻のアップ

取れるものは取り除く

猫に鼻くそが付いている時は、取れそうなものは優しく拭き取ってあげましょう。取れない状態を無理矢理に取り除こうとするのは避けて下さい。猫の鼻は敏感で、嗅覚が鈍ると生活に支障が出ます。鼻水や鼻くそが嗅覚の妨げになると判断が鈍りますので、なるべく取り除いていくようにしてあげたいですね。

ケアの方法

鼻くそを取ってあげる際、鼻の粘膜を傷付けないようにしましょう。爪で取ったり、強く力を入れずにコットンやガーゼ、めん棒などを使って優しく取るようにしましょう。コットンなどは、少し湿らせてからの方が取れやすいでしょう。

こびり付いて取れないものは、自身でやらずに病院で相談して行うようにして下さい。異常な量や色が見られた場合も獣医さんに見せるようにしましょう。

鼻くそが気になる猫種

ペルシャ猫の顔のアップ

鼻が低い猫種に、ペルシャやエキゾチックショートヘアなどがいます。これらの猫は他の猫に比べると、鼻水が出やすく汚れやすいと言われています。とくに鼻が弱い猫や、気になる猫はふだんからお手入れを行い、常に気にしてあげるようにしたいですね。

まとめ

目と口も写りこんでいる猫の鼻のアップ

猫も鼻くそが出るんですね。黒いゴミがよく付いていると思っていたのは、どうやら鼻くそだったんですね。自然に取れる場合もあれば、取れない事もあります。なので、気づいた時に取ってあげるのが良いです。また、ただのゴミなのか、他に原因があるのかと言う事にも注意していくようにしましょう。

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