雨の日と晴れの日で違う猫の気分
起きている時間が変わる
一日寝て過ごしているように感じる猫の睡眠時間は、成猫で12時間~16時間程です。半日は寝ている時間なのですが、雨の日になるとこれよりも寝る時間が増えます。晴れの日と比べると、明らかに起きている時間は減っているようです。
その日の気分が変わる
猫の気分は、その日の天候で変わるようです。晴れの日と雨の日を見てみると、カラッと晴れた日は気分良くやる気がでるようですが、どんよりした雨の日は憂鬱になりやる気が起きないようです。
猫が起きて雨が降っていると「ちぇっ」と舌を鳴らすのでしょう。お外で暮らす猫は、狩りもお休み、散歩も体が濡れてしまう、何もやる事がなくなり、つまらない一日になってしまうのでしょう。
食欲が落ちる
家の中での猫を見ると、雨の日は食欲が落ちてしまうようです。猫は外に出ない暮らしでも雨が嫌いです。
家の中でも、晴れの日は日向ぼっこをしたり、運動したりと活動量があり、そのぶん食欲も旺盛になります。しかし、雨だと寝てばかりで、体も重くなりお腹も減らなくなってしまうようです。
落ち着いて見える
やんちゃで手のかかる猫も、雨の日は「猫を被った」かのように違って見えたりします。晴れの日と雨の日の猫の行動が、何気なく違うことに気づいた飼い主さんもいるのではないでしょうか?
雨の日は、いつもの猫が甘えん坊になったり、大人しくなったりします。飼い主さんを困らせる猫が、この時ばかりは落ち着いて見えるでしょう。雨の日は無駄に体力を使おうとしない猫の習性が、飼い主さんには物思いにふけっているように見えるかもしれません。
猫は雨の日が嫌い
猫は雨の日はダルい?
猫が雨の日に大人しくなる理由は、ズバリ雨が嫌いだからですよね。雨を嫌う理由の最たるものは、体が濡れるのがイヤだということ。
猫は祖先が砂漠の乾燥地帯で暮らしていたために、カラッとした天気の方が得意なようです。雨が嫌いなのは、雨や湿気で濡れることにあまり慣れていないせいもあるのかもしれません。
湿気が招く体調不良
とくに梅雨の時期になると、湿度は75%位になるそうですが、人間でも体がダルいと感じてしまう湿度の高さです。湿度が高いと体内の水分を外に逃しにくくなるため、食欲不振やだるさなどの体調不良に陥ります。
元々水分をあまり取らない猫ですが、湿気が多い環境ではより一層取らなくなり、脱水症状を起こしたり腎臓や尿路関係のトラブルにもつながりますので、湿気対策をうってあげたいですね。
雨の日は活動休止
雨の日になると、猫の脳も体も活動を休止してしまいます。雨の日になると猫がいつもよりよく寝るのは、体がダルいという理由だけでなく、「活動モードに切り替えられない」という理由もあります。
その秘密は、晴れの日の日向ぼっこにあります。雨の日はお日様が出ていないので、光を浴びる事が出来なくなりますよね。日光にあたると、睡眠効果のあるホルモン「メラトニン」の分泌が止まります。だから晴れの日は、日光を浴びることで活動モードになるのです。逆に雨の日は、日光にあたれずメラトニンの分泌が止まらないので、やる気スイッチが入らず眠り続けようとするのでしょう。
雨の日を乗り切る対策
休ませてあげる
雨の日に元気がないからといって、猫を無理に元気にさせようとする事はしなくてよいでしょう。猫も雨の日は、ダルかったり元気がないので、寝かせておいてあげた方が良さそうです。
室内温度の管理
猫が過ごしやすい温度は、28℃くらいで湿度は50%ほどです。室内の温度や湿度に注意しておけば快適に過ごせますね。部屋の換気や、エアコンをドライでつけるなどをしながら、じめじめした湿気を取り除いてあげましょう。
適度な運動
雨の日が続く場合は、猫も体力が低下する一方です。自律神経が乱れストレスをためてしまう事も多いので、ストレス発散をさせてあげましょう。さすがに寝てばかりは良くありませんので、遊ばせるか運動をさせましょう。なまった体の筋肉や関節をほぐしたり、血液循環も良くなるので交感神経も刺激され、食欲がでてきてくれるのではないでしょうか。
まとめ
猫が雨の日は体がダルい事や、晴れの日との違いについてお話しました。雨の日にどんより気分になりやる気が出なくなるのは、人間も猫も同じなのですね。猫は狩りをする動物ですから、本能から雨の日は体を休めるようになっているのでしょう。快適に過ごせる温度や湿度、適度な運動、食事の配慮などを心がけていきましょう。