猫の長生きに役立つケア
大好きな猫に健康で長生きしてもらうため、飼い主ができるケアをご紹介していきます。
1.定期健診を受けさせる
定期健診を猫に受けてもらうようにすると、病気の早期発見に繋がり、長生きのポイントの1つになります。健診の頻度は一般的に7歳までは年1回、それ以降は半年に1回が良いとされています。
年が上がるごとに病気にかかるリスクが高まりますので、その時々に応じて、検査項目を組み合わせていきましょう。
2.食欲チェック
食欲チェックも、大切です。いつもより異常に食欲が落ちていないか、または増していないか、チェックしましょう。それには、きちんとご飯の量を量って与えるようにすると分かりやすいです。
季節によっても多少、食欲は変化します。夏は食欲が落ち、冬は増す傾向がありますので、それを踏まえた上でチェックしてください。心配なときや明らかに食べていない(数日間食べないなど)という場合は、早めに動物病院を受診してください。
3.排泄の様子チェック
排泄というと汚いイメージがありますが、言葉を話さない猫の健康状態を把握するにはとても役に立ちます。尿や便の状態はもちろん、排泄の頻度や排泄時の様子など、しっかりとチェックしてあげましょう。
排泄物の匂いや色に異常がある、頻繁にトイレへ行く、1日トイレに行かない、粗相、排泄時に鳴き声をあげるなどが見られたら、何かしらの病気の可能性があります。早めにかかりつけ医に診てもらいましょう。
受診する際に猫の排泄物を持参すると診断の役に立ちます。なるべく排泄してから時間が経っていないものを持って行くようにしましょう。便は取りやすいですが、尿は猫が排泄を始めたときにお玉をお尻の下に入れて取りましょう。
4.飲水量を測る
猫は基本的にあまり水を飲まない生き物なのですが、飲水量の増加が起きると病気の可能性があります。水をガブガブ飲んでたくさん尿をするようなら、多飲多尿という症状の1つです。多飲多尿の疑いがあるなら、猫の飲水量を測ってみましょう。
飲水量を測るには、2つの水皿に同量の水を入れ、1つには猫が飲まないよう、カバーをかけます。これは蒸発量を把握するためのお皿です。もう1つは実際に猫が飲む方のお皿です。
2つを並べておき、12時間経った後に2つの水皿の水の量を量ることで、猫がどれだけ水を飲んだかが分かります。夜間に多く水を飲む猫もいますので、昼と夜、1日2回測定するようにしましょう。
正常な飲水量は1日1kgあたり50ml以下です。ウェットフードを食べている場合は、その分の水分は差し引く必要があります。この目安となる飲水量を超えていたら多飲となります。
5.体チェック
体の状態をチェックするのも、大事です。スキンシップの一環として、体にシコリがないか、目や耳、口の状態を調べてください。
猫の体全体を触ってシコリがないか、または大きくなっていないか、目やにや耳の匂い、耳垢の異常発生、口臭や歯石などチェックする部分はたくさんあります。無理やり押さえつけて見るのではなく、猫には撫でていると思わせておいて素早くチェックしましょう。
6.ワクチン接種
感染症を予防するワクチン接種を年1回受けさせましょう。それだけで、恐ろしい感染症から猫を守ることができます。
費用は動物病院によって異なります。また、副作用が出ることがありますので、接種前に獣医師に十分リスクを聞いてから受けさせるようにしてください。
7.行動をチェック
猫の行動を、良く見るようにしてください。歩き方がおかしくないか、異常に毛づくろいをしている、隠れる、触ると怒るなど、いつもと違う様子が見られたら、どこか悪いところがあるのかもしれません。
猫は体の不調を隠す動物なので、症状が出始めたときにはもう手遅れ…という悲しいケースもあります。そうならないように、少しでもおかしいと思うことがあれば受診するなどして、早期発見に努めましょう。
8.定期的に体重を量る
定期的に体重を量るようにするのも○。太りすぎは良くありませんが痩せすぎも問題です。激しい体重の変化がないか、チェックしましょう。
猫を体重計に乗せるのは難しい場合が多いので、飼い主さんが抱っこした状態で測るか、カゴや箱に猫を入れて測るようにするとやりやすいです。しっかりと記録をつけておくと後々役に立つでしょう。
まとめ
猫に長生きしてもらうには、予防と病気の早期発見が非常に重要です。健康なときの猫の様子を把握し、猫のことを良く見るようにしてあげてください。
「何かおかしい?」と感じた場合は、受診すると良いでしょう。思わぬ病気が隠れているかもしれません。猫の健康管理、しっかりと行ってあげましょう!