春に見られる猫の8つの変化

春に見られる猫の8つの変化

暖かくなって桜が楽しい季節、春。春になると猫には、様々な変化が起こります。どちらかというと猫は、春が苦手です。どんな理由で苦手なのか、快適に過ごすためにはどうしたら良いかなど、春の猫についてまとめました。ぜひ、ご一読ください!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫は春になると、こんなところが変わる!

桃の花と猫

春になると猫は、こんな変化があります。

1. 体調を崩しやすくなる

毛並みの良くない猫

春は、猫が体調を崩しやすくなる季節。気温差や花粉症などで、具合が悪くなる猫が続出です。猫の体調管理をしっかりし、様子がおかしいと感じたらすぐに動物病院に受診するようにしましょう。

2. 気温差

セーターにくるまる猫

気温差があると免疫力が落ちたり、特に高齢な猫は体温調節がうまくいかなかったりして、体調を崩す、感染症にかかるなどのリスクが増えます。

冬から春にかけては気温差が激しい日が続くことがありますので、室内の気温調整に、注意してあげてください。

18~28度程度が、猫にとっては快適に感じる気温です。乾燥も猫にとっては良くありません。湿度を40~60%に保ってあげるようにしてあげましょう。

3. 花粉症

くしゃみをする猫

猫も人と同じように、花粉症になることがあります。くしゃみ鼻水、目やになど、猫風邪に症状が似ていますが、発熱や食欲低下がなければ、花粉症が疑われます。かかりつけ医に相談してください。

ただ猫の場合、原因となっている植物を特定するのは、難しいです。花粉症にならないように、室内への花粉の侵入をなるべく防ぎ、部屋の掃除をマメに行って飛散を防ぎましょう。

4. 環境の変化でストレスを感じる

ダンボールの中の猫

春は飼い主さん側で、何かと変化が多くなります。

例えば、引っ越しや飼い主さんの環境が変わることでの気持ちの変化など、敏感に反応してしまいます。

そういったことでストレスが溜まってしまい、体調を崩すこともあります。ある程度のストレスは仕方のないこともありますが、なるべく猫が安心して過ごせるように注意してあげてください。

引っ越しの際は猫が今まで使っていたものを新居に置く、猫を十分に気遣ってあげるなどで、猫のストレスが和らぎます。

また、フェロモン製剤を使って、猫の気持ちを落ち着ける方法も。猫に合った方法で、ストレスを緩和してあげてください。

5. 発情期を迎える

二匹並んで歩く猫

去勢不妊手術をしていない猫では、春は発情の季節です。相手を求めてそわそわと、落ち着かなくなるでしょう。

また大きな声で長時間鳴く、スプレーをするなど、飼い主さんが困ることもあります。発情期の猫は、いつもの猫とは違うと思った方が良いです。

発情しているのに交尾ができないことは、猫にとって多大なストレスです。繁殖させるつもりがないのなら、去勢不妊手術を受けさせることを検討しても良いでしょう。

6. 毛が生え変わる

長毛猫のブラッシング

暖かくなる春は、全身の毛が生え変わる換毛期でもあります。室内に舞う毛がいつも以上に増え、大変な思いをする飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

換毛期はマメに、ブラッシングをすると抜け毛の量を減らせます。猫とのスキンシップにもなりますので、愛情を込めてブラッシングしてあげてください。

7. 冬よりも食べる量が減る

食器を前にした猫

気温によって猫は、ご飯の食べる量が増減します。春になると比較的、冬よりも食べる量が減る場合が多いです。

これを知っておくと、春になって食欲が減った…と心配することがなくなります。

もちろん、異常に減っている場合はどこか具合の悪いところがあるかもしれませんので、注意してください。

8. 春バテになるかも?

舌を出す猫

人にとっては快適な季節でも、体の小さな猫にとって、冬から春の気温の変化は、かなり大きなもののよう。

春バテになってしまう猫も、少なくありません。水分の摂取や室内の気温調整など、十分に気をつけてあげましょう。

まとめ

花の中の子猫

人にとっては嬉しい春の訪れも、猫にとっては気が重いものなのかもしれません。

気分が明るくなる春に大切な猫の具合が悪くなっては、台無しになってしまいますし、猫もかわいそうです。猫が体調を崩さないようにしてあげましょう。

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