早期発見のため見極めポイント4点
通常時のおしっこを観察しいつもとは違う違うおしっこを見分け早期発見につなげましょう。
1.おしっこの色
猫が健康な時、正常時のおしっこの色は黄色です。猫砂の種類によっては確認しにくい場合もあると思いますが、猫トイレの種類によってはトイレの下に溜まっているおしっこで確認できる場合もあります。
猫のおしっこが濁るのは膀胱炎の疑いがあり、薄い色は腎臓病の可能性が高いです。
血液が混じった赤い色や茶色い色は血尿で溶血が原因だそうです。オレンジ色のおしっこは肝臓に問題があり、キラキラしたおしっこは尿結石が原因となります。
2.おしっこの臭い
ツンとした臭いが猫の正常時のおしっこの臭いです。猫のおしっこの臭いがあまりしない時は腎臓病や糖尿病の可能性があり、膀胱炎に罹患すると臭いがきつくなります。おしっこの臭いがいつもと違う場合には注意が必要です。
3.おしっこの量と回数
猫の個体によって違いますが、おおよそ2〜3回のおしっこが平均的なようです。健康時のスコップにすくった、猫のおしっこの量も覚えておいてくださいね。猫砂の場合は固まった砂の大きさを見るようにしてください。
猫のおしっこ回数の増減、量の増減も大変に重要な目安です。急な減り方は尿結石等が疑われ、増えた場合は腎臓病や糖尿病などの危険性が考えられます。
飲み水に関しては体重1kgに対して50mlが猫に必要な飲み水の量です。飲む量が減った時は腎臓への負担が増え、飲み水の量が増えた時は腎臓の機能低下が考えられます。
4.トイレでの様子の変化
- 粗相
- トイレに行く回数が増加
- おしっこが出ない
- おしっこをする時に鳴く
猫のトイレの様子がいつもと違う場合は病気が原因の場合があります。いつもはトイレでおしっこをするのに、粗相が多くなることや、普段と様子が違うと感じるときは病院を受診してくださいね。
猫は我慢をしやすいので、飼い主の感じる違和感は、大変に重要な早期発見のポイントです。
猫のためにできる健康対策6点
一年に一度の定期検診を!
猫も種類、性格、運動の量など様々な要因が重なり身体を形成していきます。猫の身体それぞれの特徴を知らなければ対応ができません。健康な状態から身体の特徴を知っておく事が大切です。
トイレの見直し
システムトイレではトイレシーツを敷いてありますので、おしっこの色や臭い、おしっこのグラム数等を計る事ができます。おしっこの増減や色は一目瞭然です。
猫の好みは難しいですので、システムトイレを使ってくれずに猫砂しか使用してくれないという場合も多いと思います。
猫砂の中にはphチェック猫砂という商品で、下部尿路に問題があると、黄色い粒が青く変化する猫砂も販売されています。
飲み水の見直し
飲み水の場所が足りているか、飲み水の温度が猫の好みか、新鮮な飲み水であるかなど改めて見直してくださいね。
もしも飲み量が少ないのであれば鶏のササミをゆがいた煮汁などをスープとして飲ませてあげることもできます。ただし下痢などしないように少しずつ与えてくださいね。
フードの見直し
健康ではないおしっこを発見した後、病院では療法食を処方されるでしょう。泌尿器系に関するフードはたくさん販売されていますので、愛猫の好みのフードを見つけてあげてくださいね。
腎臓病の処方食は嗜好性が高くないものが多く、猫が食べず困ることもしばしばあります。腎臓病の場合様々なサプリメントや薬がありますし、キャットフードの種類もいくつかあります。どうしても食べない場合は動物病院で相談してください。
通常ドライフードだけの猫でしたら、おやつとして、水分の多いおやつを与えることで水分摂取を増やす事ができます。
多頭飼いではそれぞれの猫の様子を観察
猫はなかなか「調子が悪い」という様子を見せない動物と言われています。飲み水もトイレも、多頭飼いの場合はどの猫がどのくらい食べているのか分からなくなってしまいますよね。仲の良い猫同士は一緒のトイレを使いますし、同じところからご飯を食べます。
ストレスをなくす
おしっこに関する病気はストレスからもくる事が多いようです。猫にストレスのかかる状況があるのであればできるだけ減らす工夫をしてあげてください。
まとめ
猫のおしっこは病気のバロメーターで、その早期発見のためにできる事について、お伝えいたしました。大切な家族である愛猫の健康をまずはおしっこから発見してくださいね。
食べる事と出す事が正常であれば基本は大病ではないようです。愛猫のおしっこのチェックもしっかりしてあげてくださいね!