猫のトラウマの例
猫には様々なトラウマがありますよね。
飼い主が、
- つい怒ってしまい手を出してしまった
- 猫が嫌がることをしてしまった
- 不意に物を落として猫に当たってしまった
ということがあれば、飼い主の存在がトラウマで懐かなくなってしまいます。
またそれだけでなく、
- 捨て猫を保護したのに、捨てられたことがトラウマで人間に懐かない
- ジャンプに失敗して高いところへ登らなくなった
- おもちゃに爪が引っ掛かり遊ばなくなった
- カーテンに爪が引っ掛かり近づかなくなった
など、身近なことでも猫はトラウマになりやすいものです。
飼い主ができる5つのこと
猫も人間と同じで嫌な経験をすると、「トラウマ」になってしまいます。飼い主が記憶を上塗りして、「大丈夫だ」ということを認識させてあげたいものですが、その恐怖心を取り除くのも簡単なことではありません。
では、猫のトラウマを解消してあげるためには、どのようなことができるのでしょうか。ここでは、猫のトラウマを飼い主が解消してあげられる5つのことについてご紹介させていただきます。
1.飼い主が声掛けをする
まず、ある対象のものや、場所にトラウマを抱いてしまっているときには、飼い主が話しかけてあげるようにしてください。
ビクビクしていたり怖がっていたりする様子があれば、「大丈夫だよ」と驚かさないように優しく声をかけてあげましょう。
1回や2回でトラウマが解消されるわけではありませんが、きちんと持続してあげれば、数か月のうちにトラウマはなくなってくれるでしょう。
2.コミュニケーションをとる
トラウマの対象は物や場所だけでなく、「飼い主や人間」であることもあります。捨てられた記憶が忘れられず人間に懐かなかったり、人間から虐待を受けていたことでトラウマがある場合には、数年かかってもトラウマが除けないこともあるかもしれません。
しかしそのようなときに焦って、無理に近付いたり触ったりするのは逆効果です。人の存在にトラウマを抱いてしまっているときには距離をあけて、隠れる場所も作ってあげた上で「コミュニケーションをとる」ことが必要でしょう。
具体的には、近くで餌をあげたり、おもちゃで誘ってみたりなど、基本的なことから始めてみてください。そして、日頃の挨拶などの声掛けもしてあげてください。
何かしらの理由で飼い主に懐かなかったり、虐待や捨てられた記憶があるときのトラウマの解消は時間がかかってしまいますが、きちんと飼い主さんが根気強く向き合って、お世話をしてあげると徐々に打ち解けてくれるはずです。
3.好きなものを置く
キッチンで驚くことがあって、キッチンに行かなくなってしまったなど「特定の場所」がトラウマになってしまっていることもありますよね。そのようなときには、猫が興味を持ってくれそうな「好きなもの」を置いてあげると良いでしょう。
具体的には、
- 新しいおもちゃ
- おやつ
などが効果的です。
おやつはしつけをするときにも使うことができますし、トラウマを忘れて惹きつけることにおすすめのアイテムです。
4.環境を変えてみる
ジャンプを失敗して、高いところへ登らなくなってしまった、など特定のことにトラウマを抱き、できなくなってしまうことがありますよね。そのようなときには、「環境を変えてみる」のがおすすめです。
失敗をしてしまった部屋の家具を移動させてみたり、雰囲気を変えてみたりしましょう。また、ジャンプに失敗したような例などではジャンプがしやすいように「土台」を作る、飛び移るところを「低いものにする」のもおすすめです。
失敗などによるトラウマは一時的なことが多いです。徐々に解消されてきますので、また同じことを繰り返してしまわないように、工夫をしてあげてください。
5.距離を置かせる
トラウマの対象が場所や物であるならば、「距離を置かせて無理に近付けない」というのもある一種の解消法でしょう。
猫は時間をかけていくうちに、トラウマの一時的な記憶を自然と忘れることがあります。無理に近付けて思い出させるのではなく、飼い主が記憶を置かせてあげるのも1つの手段です。
まとめ
猫は様々なことにトラウマを抱いてしまうことがありますよね。
そのトラウマのレベルが虐待であったり、捨てられたりしたことであると、簡単には解消をすることができないこともあるかもしれませんが、飼い主がきちんと向き合ってお世話をしてあげることで少しずつ打ち解けてくれるでしょう。
コミュニケーションや声掛けを忘れずに、お世話をしてあげてくださいね。