見逃せない病気のときのサイン
言葉が話せない猫の、体調不良は見逃しやすいものです。また、特に猫は体調の不調を隠す動物でもあります。猫に何らかの症状が出たら病気と気づけますが、よく観察しないと見逃している病気や、潜んでいる病気があるかも知れません。
猫をよく観察することは、病気のサインを見逃さない手段の一つになります。それでは、猫の病気のサインをみていきたいと思います。
1 食欲がない、食べない
猫の食欲がない、食べないときは病気のサインかも知れません。
猫の食欲は猫によっても違うのですが、食べ物に興味がある猫がご飯を残したり、食べ物にあまり興味がない猫が、ご飯に全く口をつげなかったりすることもあります。朝は食べたけど、夜は食べないなどの偏食もみられます。
ご飯を一日食べないことが見られるなら、注意が必要かも知れません。食べる欲がなくなると言うのは、何かしらの病気のサインとも言えるでしょう。
食欲がないのは、大きな病気からくるストレスのサインとも考えられます。猫が食欲がないときに、何となく元気がないと感じたら目を離さないようにしてください。1日だけであとは普通に戻ったなどというのならまだいいですが、2日、3日と継続して症状が続くようであれば、病院に相談してみてください。
2 猫の体勢が変わらない
猫の体勢が、リラックスできていない状態が続いているときは病気のサインかも知れません。
例えば緊張した様子で座っていたり、いつもは伸びて寝ているのに、ずっと背中を丸めていたり、もしくは隅っこや暗いところに隠れたがるなどがあれば注意が必要です。なにか痛みを抱えていたり、具合が悪いのかもしれません。
3 嘔吐の後の症状
猫の嘔吐は、病気から来ていることもあります。猫はもともと毛玉を吐いたりすることもあり、嘔吐をしてもその後の症状で問題がないことも多くあります。嘔吐をした後の様子を注意して観察してあげるとそのサインに気付けると思います。
嘔吐をしても、食欲がある、元気がある、排泄物に異常なし、体重に変化なしなど、そのほかに異常がなければ、少し様子を見るくらいにしましょう。
また猫の嘔吐の回数にも注意が必要です。猫が何度も嘔吐したり、嘔吐が何日も続いたりするようであれば、病気の可能性が高いので、すぐに受診しましょう。
4 下痢をしている
猫の排泄物は、病気を見つける鍵になります。猫は食事が合わない、ストレスがあるというだけでも下痢をしてしまいます。猫が病気のときでも、下痢はサインとしてあらわれる場合があります。
うんちだけでなく、おしっこも体調不良を見分けるバロメーターです。排泄物の、色、形、固さ、量をよく観察するようにしましょう。
5 便秘が続いている
便秘気味な猫もいますが、便秘が続くようであれば病気のサインです。2日~3日うんちが出ていない状態が続くようであれば、便秘と考えてください。
毛球症、内蔵機能が低下、腫瘍や異物などの原因から便秘を引き起こしている可能性もあるようです。猫に食欲がない、お腹を触ると痛がる、嘔吐するときは、すぐに病院で受診してください。
6 鳴き声、鳴き方が違う
猫の鳴き声も病気のサインです。聞きなれない声で鳴く、声が出にくい、声がかすれている、などのいつもと違うと感じる鳴き方であれば注意してください。
猫が鳴きすぎてしまったり、環境などのストレスから声がかすれてしまうことももちろんあります。しかしそれ以外で考えられるのは、喉頭炎や気管支炎などの病気のサインかも知れません。
鳴き声だけでなく、口で息をしていないか?咳やよだれなどの症状もないか注意して観察してください。
7 ずっと寝ている
基本的に猫は寝ることが仕事なのですが、睡眠時間に病気のサインが出ているかも知れません。一日中寝ている、隠れるように寝ている、冷たい場所で寝ているときは注意が必要です。体調不良から、体を温存しようとしている可能性があります。
病気やケガで体力が消耗しているので、猫は回復のため睡眠時間が多くなります。ただ眠いから寝ているのであれば問題ないと言えますが、ぐったりしていたり、食欲もない症状があったりすれば獣医さんに相談してみてください。
まとめ
猫の病気のサインは、猫をよく観察していないと見逃してしまいます。病気は、症状がでないと気づかないものです。猫の行動から少しのサインに気づいてあげれば、早期発見の鍵に繋がります。
猫のこれら病気のサインは、ストレスが原因からくるのものも多いかと思います。ストレスも病気のひとつです。猫のいつもと違う様子から、症状も同時に観察するとわかりやすいのではないでしょうか?
何か気になるときは病院に相談してみると良いと思います。そして毎年、定期健診を受けるようにしましょう。