猫にとって引っ越しはどうしてストレスになるの?
猫は神経質でストレスを感じやすい動物です。「引っ越しは猫のストレスになるので、猫がいるうちはやめた方が良い」と聞きますが、その理由はどうしてなのでしょうか。
ここでは猫にとって引っ越しがどうしてストレスになるのかについて、3つご紹介させていただきます。
1.環境が変わるから
猫にとって環境が変わることはストレスでしかありません。匂いも初めてで場所も見たことがないので「ここはどこ?」、「どこに連れてこられたの?」と、パニックになってしまうこともあります。猫の精神状態にとって悪影響があるのはこれが理由なのです。
2.移動に拘束されるから
猫はほとんどの場合、「室内飼い」ですよね。しかし引っ越しとなればキャリーに入れて車に乗せるなど、猫にとっては初めてのことばかりになります。
猫は何をされるか、どこに連れて行かれるのかもわからない、「いつもと違うことが起こること」がストレスになってしまうのです。
3.騒がしいから
猫は聴力が人間の5倍程度あるため、大きな音が聞こえるとストレスになってしまいます。それなのに引っ越しをするために荷物を運ぶ物音が騒がしく聞こえたり、知らない業者の人の声が聞こえたりすると、怖さでストレスになってしまうのです。
引っ越しのストレスを和らげる4つの方法
引っ越しは移動や新しい環境など、猫にとってストレスなことだらけですよね。猫がストレスを感じているということは、寿命が縮んでしまう原因にもなってしまいます。
ではそんなときに、少しでも早く猫のストレスを和らげてあげるには、どのようにすれば良いのでしょうか。ここでは猫のストレスを和らげる方法についてご紹介させていただきます。
1.まずは猫の環境から整える
新しい環境になったとき、猫はどこに何があるのかわからない状態です。そのようなときに飲み水がなかったり、トイレがなかったりすると、さらにストレスになってしまうことも。
そのようなことがないようにするためにも、
- 水や餌
- トイレ
- キャットタワー
- キャットハウス
などは真っ先に準備してあげるようにしましょう。猫がトイレを我慢してしまうとストレスになるだけでなく、膀胱炎などの病気になってしまうこともあるので注意が必要です。
2.1部屋で過ごさせる
猫が新しい環境になると警戒をし、慣れるまでに時間がかかりますよね。新しい環境になると慌ててしまい、パニックになったり脱走をしたりしてしまうこともあります。
そのようなときに「怪我」をさせないためにも、まずは落ち着いて過ごせるようになるまで、一週間程度は1部屋にまとめておき、過ごさせることがおすすめです。
早くストレスを和らげるには、部屋に慣らせることが大切です。
3.飼い主の匂いのするものを置いてあげる
猫は新しい環境だと知らない匂いばかりなので、クンクンと匂いを嗅いで警戒をしたり、隠れてしまったりすることもありますよね。
そのようなときには、少しでも安心ができるようにパジャマやシーツなどの飼い主の匂いがするものを近くに置いてあげましょう。
猫は自分の知っている飼い主さんの匂いなどを嗅ぐと、比較的安心をしてくれます。
4.荷広げは静かに行う
引っ越しが終わってもバタバタとしていると、猫のストレスは和らげるどころか溜まってしまう一方です。
そのようなことがないようにするためにも、荷広げは静かに行うようにしてください。そのときは、猫のいない部屋から行うようにしてくださいね。
まとめ
猫にとって引っ越しは、「ストレス」でしかありません。
それは、大きな音が聞こえたり、移動をさせられたり、知らない環境に連れて行かれたりなど、不安なことが一気に起こってしまうからです。
猫のストレスを少しでも早く軽減させてあげるためにも、猫の過ごす環境を整えてあげてくださいね。