家でできる猫の健康チェック
家でできる猫の健康チェックポイントは、どのようなことをすれば良いのでしょうか。
猫はいつも健康診断を受けるわけでもないので、飼い主が自宅で「健康チェック」をしてあげたいですよね。
では、どのようなところに着目すれば、異変やトラブルにいち早く気がついてあげることができるのでしょうか。
ここでは、家でできる猫の健康チェック7つのポイントについてご紹介させていただきます。
1.猫の耳
猫は「耳」を見ることでいくつかの健康チェックをすることができます。
例えば
- 耳から悪臭がする
- 耳に引っ掻き傷がある
- 耳をかゆそうにする
- 耳垢がたくさんあり汚れている
などがあれば「健康な耳」ではないかもしれません。
猫は人間のように、いつも耳を掃除しないといけないわけではありません。しかし、体質やアレルギーなどによって、耳垢が多く出てしまうこともあります。
そのようなときには、定期的に耳をキレイにしてあげなくてはいけません。
また耳にトラブルがあるときは
- 外耳炎
- 怪我
- 細菌による耳の病気
などを発症してしまっていることもあるので、耳を掃除しても改善されない場合には、動物病院を受診するようにしましょう。
2.猫の目
猫は「目」を見ることでいくつかの健康チェックをすることができます。
猫の目に何らかのトラブルがあるときは
- 目ヤニがたくさん出る
- 涙が出る
- 目が充血している
- 目をかゆがる
- 目が開けにくそう
- 目の動きがおかしい
- 目を痛がる
などの症状があります。以上のような異変がないかチェックしてみてみてください。
「左右の目」を比べてみるのもチェックの方法としておすすめです。
目に何らかのトラブルがあると
- 細菌感染
- ほこりなどの異物混入
- 結膜炎
- 角膜炎
などになってしまっていることがあります。また、それだけでなく猫カリシウイルス感染症や、猫クラミジア感染症なども「目の充血」の症状があります。
いずれの感染症も、猫にワクチンを受けて予防をすることが一番大切です。
3.猫の鼻
猫は「鼻」を見ることで、いくつかの健康チェックをすることができます。
猫の鼻に何らかのトラブルがあると
- 鼻水がでる
- くしゃみをする
- 咳をする
- 鼻の形がおかしい
- 鼻水に血が混ざる
- 熱が出る
などの症状があります。以上のような異変がないかチェックしてみてみてください。
鼻水が出ていても至って元気で、餌も食べていれば、様子を見てあげれば大丈夫でしょう。
しかし、くしゃみが止まらなく、他に症状があると
- 感染症
- 呼吸器系の異常
- 腫瘍
- 気管支炎
- アレルギー
などの可能性もあります。呼吸器系の疾患である場合は、命に関わる可能性もありますので早めに受診をするようにしてください。
4.猫の口
猫は「口」を見ることで、いくつかの健康チェックをすることができます。
猫の口に何らかのトラブルがあると
- 口臭がする
- 口を触らせてくれない
- 食べたそうなのに食欲がなくなる
- 歯石がついている
- 歯茎が赤色
- 口から出血している
- 口の周りに黒い汚れがある
などの症状があります。以上のような異変がないかチェックして見てください。餌を食べるときの様子や、鳴いているときに口を見ることでチェックをすることができます。
猫が高齢になってくるとお口のトラブルは多くあります。歯石がひどいときには「歯頚部吸収病巣」などを発症してしまうこともあります。
歯石の重度付着や歯肉炎などの痛みから「食事を食べることができなくなり」、体重が減ってしまうことや、元気がなくなってしまうこともあるので、飼い主がいち早く異変に気がついてあげることが大切でしょう。
また歯茎のピンク色が、赤色になっていることや、白色になっているときにも、病気である可能性が高いです。
歯茎で確認ができないときには、目の結膜部分でもチェックができますので、見てみてください。
5.猫の嘔吐
猫の「嘔吐」を見ることで。いくつかの健康チェックをすることができます。
猫はよく毛玉を吐く動物です。猫が嘔吐をするときに、何らかのトラブルがあると
- 嘔吐に血が混ざる
- 数時間おきに吐く
- 吐いてぐったりする
- 吐いて痙攣をする
- 嘔吐と下痢をする
などの症状があります。以上のような異変がないかチェックしてみてみてください。
ただグルーミングをして、飲み込んだ被毛を毛玉として吐き出しているだけなら、問題ありません。
しかし嘔吐をしたときに出血をしている場合には、「異物誤飲」をしてしまっている可能性があります。繰り返し吐いている場合は胃の粘膜に異常が起きている可能性も考える必要があります。
そして頻繁に吐いてしまうことや、下痢や痙攣をおこすときには、「重篤な病気」になってしまっている可能性が高いですので、すぐに受診するようにしてください。
消化器系などの病気であることもありますが、「腎臓病」であることも考えられます。
腎臓病は、早めの治療をすれば猫の寿命を伸ばしてあげることができますので、異変を感じたらば病院へ連れて行ってあげてください。
6.猫の被毛
猫の「被毛」を見ることで、いくつかの健康チェックをすることができます。
猫の被毛はブラッシングや撫でるだけでも簡単に見ることができますよね。
猫の被毛に何らかのトラブルがあると
- 毛づやがなくなる
- フケが多くなる
- 体を引っ掻く
- 同じ場所を必死に舐める
- 湿疹があり、皮膚が赤くなる
などの症状があります。以上のような異変がないかチェックしてみてみてください。
身体を舐めて、かゆそうに引っ掻くような素振りをするときには、「ノミやダニ」が体についてしまっていることがあります。
ノミやダニの感染は、皮膚炎なども発症させてしまうので、早めに駆除をするようにしてください。
フケが多くなり、湿疹ができるような場合にも、「皮膚炎」を発症してしまっていることがあります。
皮膚炎になる原因は様々ですが多くが外部寄生虫です。外部寄生虫は、飼い主などの人間にも被害がでてしまうことがあるので駆除をしなくてはいけません。
また腎臓病などであると「毛づやが悪くなる」ことがあげられます。ブラッシングなどで異変があれば、他に症状がないかもチェックしてみてください。
7.猫の排泄
猫は「排泄」を見ることで、いくつかの健康チェックをすることができます。
猫の排泄に何らかのトラブルがあると
- 下痢や軟便
- 血便
- おしっこの回数が多い、少ない
- おしっこに行くのに出ていない
などの症状があります。 以上のような異変がないかチェックしてみてみてください。
猫のうんちやおしっこは「健康のバロメーター」です。放置せずにきちんと毎日チェックしてあげてくださいね。
軟便や下痢のときには
- アレルギー
- ストレス
- 寄生虫などの感染
- ウイルス感染(特に汎白血球減少症)
などが考えられます。そして血便のときには、大腸や小腸などの消化器系で病気になってしまっていることがあります。
おしっこの回数が多いことや、少ない、出ていないなどのことがある場合には、「腫瘍や尿結石」、「腎臓病」、「膀胱炎」であることが考えられます。
尿結石であれば、排泄をするときに痛みも伴うので痛そうに鳴くこともあります。
おしっこやうんちに何らかの異変があり「猫が苦しそう」にしているときには、早急に病院へ連れて行かなくてはいけません。様子を見ていると死に至る場合もあるでしょう。
まとめ
猫は
- 耳
- 目
- 鼻
- 口
- 被毛
- 嘔吐物
- 排泄
などから健康かどうかをチェックすることができます。
あげられる症状は、あくまでも代表的なものですので、いつもと様子が違じることや、飼い主さんが異変を感じれば、迷わずに病院へ連れて行ってあげるようにしてくださいね。