猫の体調が悪いときに見られる6つの変化とは?

猫の体調が悪いときに見られる6つの変化とは?

猫の体調が悪いとき、猫も喋ることができないのでなかなか飼い主も気づいてあげられませんよね。しかし猫の体調が悪いときには、状態や様子に変化があります。そこでここでは「猫の体調が悪いときに見られる6つの変化とは」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の体調が悪いときの仕草

横になる猫

猫の体調が悪いときに見られる変化はどのようなことがあるのでしょうか。
猫も様々な病気になるので何か異変があっても飼い主が気づくのも難しいですよね。

しかし、猫の体調が悪いと状態や様子に変化があります。
そこでここでは、猫の体調が悪いときに見られる6つの変化についてご紹介させていただきます。

猫の体調が悪いと「食欲がなくなる」

猫は体調が悪いと「食欲がなくなる」ということが代表的にあげられます。
猫は体内に何らかの異常があると、どのような病気であっても食欲不振に陥りやすいです。
また、病気でなくても

  • 夏バテ
  • ストレス

などでも食欲がなくなる傾向にあります。

猫の食欲がないときには

  • 歯周病や歯肉炎、口内炎などの「口のトラブル」
  • 食べ過ぎによる消化不良などの「胃のトラブル」
  • その他の「臓器のトラブル」

などがあげられます。

口や胃のトラブルは治療をすることで快方に向かうことがほとんどですが、臓器のトラブルは早期の発見が重要になってきます。
食欲不振のときの臓器のトラブルとしては

  • 寄生虫やウイルス・細菌による腸炎
  • 潰瘍や腫瘍
  • 腎臓病

などが考えられます。
いずれにしても猫の体には良くない病気ですので、食欲不振が続くときには病院へ連れて行くようにしてください。

猫の体調が悪いと「体重が減少する」

猫の体調が悪いと「体重が減少する」ということがあります。
前述の食欲の低下によって必然的に体重が減少することもありますが、何らかの病気になっていると「食べても痩せる」ことがあります。
このようなときには

  • 糖尿病
  • 慢性腎不全
  • 甲状腺機能亢進症

などの可能性が高いです。その他にも栄養を摂取しても寄生虫が原因で、体内に吸収されることなく痩せてしまうこともあります。

猫の体調が悪いと「トイレが多くなる、減る」

猫とトイレ

猫の体調が悪いと「トイレが多くなる、減る」ということがあります。
猫のトイレは健康のバロメーターです。

  • おしっこが多い
  • おしっこが少ない
  • トイレに長くいる
  • トイレに行くのにおしっこがでない

などの様子があれば何らかの病気である可能性が高いです。

膀胱のトラブルと言えば

  • 尿結石
  • 膀胱炎

などがあげられます。またトイレの回数が増えたりすることは「腎臓病」である場合もあります。

猫の体調が悪いと「水を飲まなくなる、異常に飲む」

猫の体調が悪いと「水を飲まなくなる、異常に飲む」ということがあります。

猫の死因第一位は「腎臓病」です。
体質上どうしても猫は腎臓病になりやすいのですが、「水を飲まなくなる」、または「水を異常に飲む」ときには腎臓病の可能性が高いです。腎臓病は進行をしてしまうと治療ができない「末期腎不全」になってしまいますので、早めに受診しなくてはいけません。

猫の体調が悪いと「嘔吐をする」

猫の体調が悪いと「嘔吐をする」ということがあります。猫は「頻繁に吐く動物」とも言われています。体内にグルーミングで飲み込んだ被毛が溜まり、毛玉を吐くだけなら問題はありません。
しかし、嘔吐をする原因として

  • 誤飲
  • 腎臓病
  • 肝臓の病気
  • ストレス

などということが考えられます。

猫の体調が悪いと「便に変化」

子猫とうんち

猫は体調が悪いと「便に変化」があります。
猫のうんちは体調を知るためのバロメーターです。

  • 下痢をしていないか
  • 便秘ではないか
  • 血便はでていないか
  • うんちの色に異常はないか

など、うんちの状態を見るようにしましょう。

例えば下痢であれば

  • 腸にウイルスや細菌がいる
  • 食物アレルギーを起こしている(キャットフードが合わない)
  • ストレスを抱えている

などの原因が考えられます。

そして便秘の場合には

  • 水分不足
  • キャットフードが合わない
  • 腸機能の低下
  • カルシウム不足
  • ストレス

などが考えられます。
そしてうんちに血が混ざっている場合には、小腸や大腸に異常があるときです。
いずれにせよ、猫の便に異常があるときには何らかの病気である可能性が高いので、早めに病院へ連れて行くようにしてください。

猫が体調の悪い時の対処法

猫と病院

猫が体調の悪い時の対処法はどのようにすれば良いのでしょうか。
猫が体調の悪そうだと判断をしても「どうしたらいいか?病院に行くべきか?もう少し様子を見ても良いのか?」と悩んでしまうこともありますよね。
そこでここでは、猫の体調が悪い時の対処法についてご紹介させていただきます。

猫が体調の悪い時の対処法は「迷わず病院へ連れて行くこと」

猫が体調の悪い時の対処法は「迷わず病院へ連れて行くこと」です。猫の体調が悪いと「もう少し様子をみようかな?」「このくらい大丈夫かな?」と悩んでしまいますよね。

しかし、健康状態は猫の血液検査やその他の検査でしか具体的に知ることはできません。
もし猫が腎臓病などであれば、進行をして手遅れになってしまうこともあるので、早めに病院へ連れて行くことが重要と言えるでしょう。

猫が体調の悪い時の対処法は「療法食に変えること」

猫が体調の悪い時の対処法は「療法食に変えること」がおすすめです。
医師へ相談の上で、キャットフードを療法食に変えてみると良いでしょう。
療法食は

  • 腎臓病
  • 尿結石
  • 糖尿病

など、病気の分野にわかれて様々な種類があります。
ですので自分の猫の体調が悪い原因が分かれば、療法食にチェンジしてみましょう。

まとめ

顎を撫でられる猫

猫は体調が悪いときに状態や様子に変化があります。
猫の

  • うんちやおしっこ
  • 食欲
  • 嘔吐などはないか

などをチェックして、体調が悪いと感じたときには迷わずに病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。

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