猫の「去勢・避妊」の手術、いつ頃するのがいい?

猫の「去勢・避妊」の手術、いつ頃するのがいい?

ここでは、猫の去勢手術と避妊手術の重要性。そして手術を行うのに適している時期、費用、各区市町村から至急される助成金まで手術のあれこれをご紹介しております。是非猫の去勢手術や避妊手術をお考えの飼い主さんは読んでいってくださいね。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の去勢手術と避妊手術とは

ハートのクッションと見つめ合う二匹の猫

そもそも猫が去勢手術や避妊手術をするべき理由とはなぜでしょう。
それは猫が簡単に妊娠してしまうからです。

むやみに子猫を増やすと自宅で飼えなくなってしまい、多頭飼育崩壊などを起こしてしまうことにもなりかねません。そのため、オス猫の場合には去勢手術を、メス猫の場合には避妊手術を行いましょう。

手術の方法や入院の日数

オス猫の去勢手術は睾丸を取り出します。手術に問題が何もなければ、朝に病院へ連れて行き、夕方にお迎えにいくことも可能です。

避妊手術はメス猫の卵巣だけ、もしくは卵巣と子宮を取り出します。通常メス猫の場合には、1~2泊ほど入院することが多いです。

また、どちらの手術も退院後の1週間で抜糸を行い、全行程が終了いたします。

猫の去勢手術と避妊手術はいつする?

赤い首輪の子猫

猫は、おおよそ生後6か月ほどで性的に成熟すると言われます。

去勢手術をさせるベストな時期

まずはオス猫についてです。オス猫は、生後6か月ぐらいから、体重が2キロ以上になって、初めての発情期が来る前に去勢手術をするのをおすすめします。

理由は、生後半年にも満たない子猫が全身麻酔をして手術をするのは、最悪命に関わる事もあります。猫の去勢手術は、体力がついた頃に受けさせるのがいいでしょう。また、オス猫が発情期を迎えてから去勢手術を受けても発情期の行動は無くならない事もあります

これは、人間から見るメリットですが、猫ちゃん自身にもメリットはあります。

それは、発情時期の興奮を抑え、ストレスなく生活することができる、そして何より生殖器の病気にかかりにくくなるということです。

避妊手術をさせるベストな時期

次にメス猫についてです。メス猫は最初の発情期を迎える前が良いとされており、その時期はおおよそ生後6か月過ぎくらいです。

人間から見るメリットとしては、気づかぬうちの妊娠を防ぎ、不幸な猫を作らないこと。猫ちゃん自身のメリットは、子宮の病気にかかりにくくなるということです。

猫の去勢手術と避妊手術の費用

獣医師に診察されている猫

オス猫の去勢手術の場合は約1万~3万円、メス猫の避妊手術の場合には約2万~4万円です。

補助金制度もある!

また手術には、各都道府県や区町村によって補助金制度があるところもあります。まず猫の去勢手術や避妊手術を考えたときは、ご自身の住んでいる町を調べてみましょう。

まとめ

人の手と猫の手

日本では多くの猫ちゃんが殺処分されております。その理由は様々ですが、多頭飼育崩壊により育てられなくなり、保健所に持ち込まれるケースもあります。

そういった人間の無責任な行動により、不幸な猫ちゃんを作らないためにも、大切な愛猫ちゃんが年をとったときに病気にならないためにも、去勢手術や避妊手術をしっかりと行ってあげましょう。

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