妊娠中の猫の食事やケア、注意すること

妊娠中の猫の食事やケア、注意すること

妊娠中の猫にはどのような気持ちの変化がおこるのでしょうか。妊娠中の猫の様子をあらかじめ予想しておけば慌てないで妊娠中の猫の助けをする事ができます。それでは妊娠中の猫の身体の特徴や行動や仕草をお伝えしたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

妊娠中の猫について

乳首が大きくなり始めの猫

猫は交尾後に排卵が行われるために交尾を行うと必ずと言ってよいほど妊娠をし、一度の出産により数匹の子猫が誕生します。個体差はありますが、平均64日間の妊娠期間中に雌ネコは母親になるために身体や行動に様々な変化があらわれます。

妊娠6週目くらいから腹部が膨らみ始めピンク色になってきた乳首が大きく存在を示し、母猫の身体が子育ての準備をし始めます。

次第に腹部も乳腺もふくらみ始め雌ネコが飼い主へ甘えることも増えてきます。妊娠中の猫の腹部に子猫の動き(胎動)も感じられるようになってきます。

妊娠中の猫の性格にもよりますが、普段とは違う性格も垣間見られるようです。猫の妊娠中は飼い主も愛猫がどのような母猫になるか楽しみでもあり心配になる時期です。

妊娠中の猫の食事

妊娠中の猫のフード

妊娠中の初期は猫の食欲が落ちる事もある

妊娠中の始めの頃は食欲が落ちる猫もいます。基本的にいつも食べているフードを変える必要はありませんが、あまり食事が進まないようでしたらフードを妊娠中の物に変更したり獣医師に相談しましょう。

妊娠中の中頃は猫の食欲が増加する

妊娠中の猫の腹部が目立ってくると食欲が旺盛になってきます。妊娠中の猫は普段の2倍エネルギーが必要と言われます。タンパク質とカルシウムが十分に摂取出来る食事を与えます。

ただし排便時にいきむと流産の恐れもありますので、猫が妊娠中はなるべく消化のよい食事を与えるようにします。妊娠中の猫に下痢や便秘が見られる場合は早急に獣医師に相談してださい。

分娩直前は猫の食事回数を増やす

妊娠中の後期に入りますと母猫の胃を腹部が圧迫しますので一度に摂取する食事量が減ります。実際の食欲は落ちていませんので、食事の回数を増やし妊娠中の母猫のエネルギーを低下させないようにします。

妊娠中の猫にできるケア

すみにいる妊娠中の猫

産箱の用意

  • ダンボール箱
  • 柔らかいタオルなどを敷く
  • 直接光が入らない押し入れなどに置く

妊娠中期に入ったころから産箱を準備しましょう。出産間際に準備すると警戒してしまいます。妊娠中の母猫が「安心して出産出来る」と感じてもらえる場所に産箱は設置します。

妊娠中の母猫が少し自由に動ける大きさのダンボール箱が最適です。ダンボールの中にはあらかじめ猫自身の匂いのついている柔らかいタオルやシーツなどを敷いておくとよいでしょう。

妊娠中は普段より神経質になる猫がいますので早めに産箱は準備しておきます。猫が出産するエリアには人があまり自由に行き来のできない静かな所が適しています。妊娠中の猫の好みもありますが光が直接入ってこない押し入れなどは人気が高いようです。

妊娠中の猫を定期的に通院させる

病院での猫

妊娠中は猫自身に任せっぱなしで、いざ出産という段階になり初めて獣医師へ電話で相談するケースがあるそうです。しかし猫の身体の様子を知らずには獣医師も的確な診断をくだすことが出来ません。

妊娠中の猫は健康管理とともに病気等の早期発見もありますので定期的な通院をおすすめします。

妊娠中の猫で気をつけること

海辺の猫

妊娠中の猫が病気に罹患している場合は注意が必要

妊娠中の母猫がウイルスに感染している場合は子猫への母子感染、先天性の奇形、難産の可能性があります。そして妊娠中にかかるストレスにより母猫の病気が悪化するリスクがあります。

特に潜在的に糖尿病や腎不全を抱えている母猫の場合は妊娠中に発症してしまう事があります。

妊娠中の猫の投薬やワクチンに注意

妊娠中の猫へのワクチン接種や投薬は獣医師に相談する必要があります。

妊娠中に具合の悪くなる猫もいる

あまり多くはありませんが妊娠中の猫が嘔吐をしたり、気が高ぶったり落ち込んだりと気持ちが不安定になる事もあります。

なるべく普段の生活と変わらないようにするために静かな所へ産箱を配置してあげるとよいでしょう。吐き気が多くあるようでしたら獣医師にご相談くださいね。

妊娠中の猫にも適度に運動をさせる

人間と同じで妊娠中の猫も適度な運動は必要です。妊娠中の猫が歩き回れるように空間を作ります。ただしキャットタワーや棚など高い所に飛び乗ったりするのは危険ですので、乗れないように対処します。

妊娠中の猫を抱き上げるときは注意する

妊娠中の猫を抱き上げる時にはお腹を触らないよう通常抱き上げる時より気をつけます。小さなお子様のいる家庭は特に注意が必要ですのでしつこく追いかけたりしないようにしてくださいね。

妊娠中の猫の分娩直前の様子

甘える猫
  • 飼い主に甘えたがる
  • 警戒心がより強くなる
  • 怒りやすくなる
  • ソワソワしてくる
  • グルーミングが増加
  • 探すような仕草で動き回る
  • 掘り返すような仕草
  • トイレの仕草をする

基本的に猫は自力で出産は出来るようですが、猫と飼い主の関係により出産に立ち会ってほしい猫、お腹をなでて欲しい猫など性格や状況によっても変わってくるでしょう。

分娩の時間もいつになるか分かりませんが、なるべく妊娠中の後期は飼い主も時間を合わせて待機出来るとよいですね。

まとめ

出産後の猫

妊娠中の猫の食事やケア、注意することについてお話をさせていただきました。一緒に暮らしている猫が妊娠中でしたら神秘的な出産に立ち会えるチャンスです。

ぜひ万全を期して大切な日々を愛猫と共に過ごして素晴らしい時をお迎えくださいね。

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