猫の寿命を延ばそう!長生きさせる5つの秘訣

猫の寿命を延ばそう!長生きさせる5つの秘訣

動物を飼っている人なら、出来るだけ健康に、出来るだけ長く生きて欲しいと誰もが思いますよね。寿命を延ばすためにはどうしたらいいか、色々な情報をもとにまとめてみました。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 吉本 翔
  • (東京大学獣医学専攻博士課程 ペンシルバニア大学客員研究員)

北海道大学獣医学部を次席で卒業。日本獣医師会会長賞受賞。東京大学にて動物のがんに関する研究を行いつつ、埼玉県にある動物病院で夜間救急獣医師として勤務していました。2018年よりアメリカのペンシルバニア大学に留学し、動物のがん免疫に関する研究をしています。国際学会発表や論文執筆を多数経験しており、獣医学研究に貢献できるよう日々精進しています。

猫の平均寿命

ひなたぼっこする老猫

年々延びていく猫の寿命、昔は10年生きたら長寿猫と言われていましたが、今では10年生きる猫はそれほど珍しくなくなりましたよね。それもそのはず、最近の猫の平均寿命は、完全室内飼いであれば約16歳ほど!現在は、10歳では長寿と言うことは少なく、2倍の20歳前後で長寿猫と言われるようになりました。

猫が長生きするためにして欲しいこと

この平均寿命、もっと延びて欲しいですよね。その為にはどうすればよいのでしょうか。

  • 外に出さない
  • ストレスを溜めない
  • 食べるものに気を付ける
  • 水をたくさん飲ませる
  • 健康に気を配る

大きく分けてこの5つが重要になります。

1.外に出さない

完全室内飼いの猫は平均16年も生きるのに対し、野良猫の平均寿命はわずか平均3~4年なのです。外にも家にも自由に行き来出来る飼い猫は、平均寿命14年と、完全室内飼いよりも約2年ほど寿命が短くなります。

自由に行き来出来る方がストレス溜まらないから完全室内飼いの猫よりもっと長生きするんじゃないの?と思われるかもしれませんが、それだけ外には怪我や病気、事故などの危険性があふれているのです。

2.ストレスを溜めない

おもちゃで遊ぶ猫

人間もストレスを溜め続けると病気になったりしますよね。それは猫にも同じことが言えます。猫は横の運動より縦の運動の方が重要なので、部屋の広さはあまり関係ありません。

出来るだけ上下運動が出来るように、キャットタワーやキャットウォークの設置をし、一緒に遊んであげる、いつでも猫ひとりになれる場所を用意してあげる、窓際にベッドを置いて好きな時に外の景色を眺められるようにするなどしてあげると、ストレス発散になって良いでしょう。また、トイレの掃除はマメにする、嫌がることは極力しないなど、ストレスを与えないようにすることも大切です。

3.食べるものに気を付ける

まず一番やってはいけないのが、人間の食べ物を食べさせてしまうことです。人間の食べ物は塩分や糖分が多く含まれていて、猫にとって良くありません。

あげがちなちくわやかまぼこなどの練り物、刺身などの生魚も、大丈夫そうにみえてダメなのです。中毒性のあるものでなければ食べてすぐ死ぬことはありませんが、猫の身体を徐々の蝕み、病気のきっかけとなってしまうのでやめましょう。

猫用に売られているフードも、日本に売られている安いメーカーのものはあまり猫にとって良いものが入っていないこともあるので、少々値は張りますが、ヒューマングレードのプレミアムフードを選ぶとより安心できますよ。

次に大事なのは、年齢に合ったフードをチョイスすることです。子猫や若い年齢のうちはよく動くので高たんぱくのものが良いですが、シニア猫になると高たんぱくのフードでは内蔵に負担がかかったり肥満になったりしてしまいます。ですので、猫の年齢に合ったフード選びも大切です。

4.水をたくさん飲ませる

水を飲む猫

理由は明らかとなってはいませんが、猫は腎臓の病気にかかる子がとても多いです。一説によると、猫は元々水を飲む量が少なく、尿をつくる際に腎臓に負担がかかるからともいわれています。水をたくさん飲むことは、腎臓にとっても良いだけでなく、膀胱炎や尿路結石の予防にもなります。

水をたくさん飲んでもらう為には、水の設置個所を増やす、猫心をくすぐるような循環式の水が流れるものを置く、蛇口から飲むのが好きであれば、ねだるだけ蛇口からも飲ませてあげると良いかと思います。また、ウェットフードを与えることで食事からも水分を摂ることができます。

5.健康に気を配る

もっと言いますと、「病院の常連になる」ということです。え?っと思われるかもしれませんが、病院は治療するところでもありますが予防するところでもあるのです。

ワクチンの接種はもちろん、年に1度は健康診断を受けると良いでしょう。猫は体調が悪くても我慢していつも通り過ごそうとするので、飼い主さんもなかなか異変に気づきにくく、気付いた時には末期だったということもあります。

定期的に健診を受けておくことで、病気の早期発見につながることもあります。少しでもおかしいかな?と思ったら遠慮せずにいつでも病院に頼りましょう。過保護だっていいんです。猫を守れるのは飼い主さんだけなのですから。

猫の腎臓病に大きな光

獣医さんに撫でられている猫

今現在、世界一長生きした猫としてギネスに認定されている猫の年齢は38歳!30歳以上生きる猫は、今の段階ではなかなか珍しい存在と言えますよね。

しかし、最近、多くの猫が命を落としている腎臓病の治療に大きく役立つ薬が発見されたのです。まだ薬の開発を進めているところで、実際投与できるようになるまでは数年かかるようですが、薬が完成したら猫の寿命も大幅に延ばすことが出来ると言われています。

近い将来、猫が30年以上生きるのは珍しいことではなくなっているかもしれません。

まとめ

力強い眼差しの猫

猫の寿命を延ばすあらゆる方法をご紹介致しましたがいかがだったでしょうか。もちろん、猫によって何年生きられるかの個体差があるとは思いますが、それでも出来る限りどうにかしてあげたいのが親心ですよね。薬の開発や飼い主さんたちの努力から、猫の寿命はまだまだどんどん延びていくことでしょう。みなさんで一緒にギネス最高記録を目指しませんか?

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