猫は天気が悪いと体調も崩れる?
気圧の変化により、人間だけでなく猫も体調を崩します。ここ数年は、天候も気温の変化も日替わりで変化してきています。飼い主がコントロールできない天候とは上手にお付き合いしていく事が大切です。猫も動物も気圧に影響を受けます。
ほどほどに気圧がかかっている時は体調に何ら問題はありませんが、低気圧になると外部からの圧力が低くなり血液やリンパの流れが滞ってきます。
台風や大雨が近づき低気圧になってくると、内耳と言われる耳の中の器官が気圧低下を感知し、自律神経が刺激され交感神経が活発になります。ヒスタミンという物質が多く分泌され、血管の収縮などを引き起こし、むくみや痛みの症状が実際に出てきます。
よくエレベーターや飛行機に乗ると耳がキーンとなるのは、気圧変化を内耳が対応できなくなってしまうためにおこる症状です。
低気圧により猫におこる症状とは?
- 猫の寝る時間が増える
- 猫が食欲不振になる
- 猫がだるそうにしている
猫はもともと砂漠で育った野生動物です。砂漠は日中40度前後、夜は氷点下にまでなるという寒暖差の恐ろしく激しい地区です。このために、昼間に身体を濡らすと夜の冷えで死に至る可能性が高くなるために猫は身体を濡らさないようにしますので、低気圧の天候の悪い時期は身体を休ませています。
猫は狩猟ができなくなり、エネルギーを温存するため眠る時間を多くとるようになります。動くためのエネルギーを補給していないために怠そうに見えるでしょう。また低気圧の時はだいたい天気がわるく太陽の光があまりありません。なので、太陽の光の有無も猫に睡眠を増やす原因の一つだとも考えられています。
ただし気を付けなければいけないのが、上記であげた症状が猫をよく観察し気圧の変化から来る症状なのか病気の症状なのかを見分けなければなりません。
低気圧に悪化しやすい猫の病気とは?
猫については確かな証明はなされていませんので、人のほうを参考にしています。 人では
- 腎臓疾患
- 心臓病
- 喘息
- 神経痛
- 頭痛
などが低気圧と関連していると考えられているようです。猫においてもこれらの病気と低気圧が関連している可能性もあります。
低気圧は血管の収縮を引き起こしやすいので、様々な病気に影響が出てきます。特に腎臓病などは年齢を重ねたシニアの猫に起こりやすい病気です。夏場は特に雨が降りやすく、持病のある猫の状態には注意を払う必要があるでしょう。
低気圧の時に出来る飼い主の対策
持病のある猫は特に注意
台風や大雨など低気圧時に猫の体調を見極めるために、普段から「良い状態」と「悪い状態」を知るのが病気や猫の体調の変化を感じられる第一歩です。普段から、掛かり付けの獣医師とコミュニケーションを密に行い対策を伺うのも大切です。そして、変化が有るときはすぐに病院を受診しましょう。
猫に水分を多目に摂取させる
低気圧だけではありませんが、猫はもともとあまりお水を飲まない動物です。そうなると腎臓に負担をかけてしまいます。気がついたら飲めるように猫の通り道やよく寝ている部屋などに新鮮な水を置いておきましょう。
猫のストレスを解消する
猫もストレスを溜めると病気にかかりやすくなります。だるさから動かなくなり、運動不足によりストレスを溜めるという悪循環にもなります。低気圧の時も猫とよく遊び、低気圧で運動の出来ない猫のストレスを解消させてあげるのも大切です。
猫の体を冷やすようにする
- エアコンをつける
- 部屋の風通しをよくする
- 熱のこもる窓際にカーテンなどで対策
- クールマット、テラコッタ製の台などを置く
血管を膨張させないように、猫の体を冷やす事も大切になります。猫は自分で涼しい場所を探す天才ですから猫が選べるように様々な対策をしておくと良いでしょう。ただし、同じ低気圧でも夏場と違い冬場は寒さで体調を崩しやすいので注意が必要です。
まとめ
猫も低気圧で体調を崩す?お家で出来る対策についてお伝えさせていただきました。元々、猫は寝ているのが仕事と言いますが、体調が悪くて寝ている時は猫も辛くて通常より不機嫌かもしれません。低気圧の苦しみを一緒に味わえるなんてちょっと不思議な気がしますが、これからも猫の気持ちを探っていきたいです。