猫の爪は普段見えないのが普通
猫の爪は尖っていてとても鋭いですよね。この猫の爪は獲物をとるときや爪を引っ掛けてよじ登る時など、必要なときに引き出せるようになっており不必要なときやリラックスをしているともきには靭帯が中に引っ張るので「爪が見えない」ようになるのが普通です。
また獲物にしのび寄るときに爪の音で気づかれてしまわないように中に引っ込めるという側面もあります。
しかし、そんな猫の爪が「出たまま」になってしまうことがあります。その原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。続いてご紹介させていただきます。
猫の爪が出たままになる原因は?
猫の爪が出たままになっているとあちこちに引っ掛かってしまうので危ないですよね。引っ掛かったまま強引に動いてしまうと爪が剥がれてしまう危険もあります。では、猫の爪が出たままになってしまう原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。子猫と老猫に分けてご紹介させていただきます。
子猫の場合
子猫の場合はまだ筋肉が「未発達」のために起こってしまうことがほとんどです。爪を出し入れするための筋肉が未発達なので爪が出たままになってしまうんです。
老猫の場合
- 爪研ぎがうまく出来ていない
- 筋肉の衰え
老猫の場合は、爪研ぎがうまく行えていないことが多いです。爪研ぎの回数が減ることにより上手に古い爪が剥がれずに残ってしまったりすると爪が出たままになってしまいます。
また、老猫の場合は爪が出たままになりやすくなってしまいます。歳をとると爪の角質の水分が少なくなるので、それにより古い爪がとれにくかったり伸びたままになってしまいます。
その他にも筋肉が弱ることから、爪が出たままになってしまうこともあるようです。
いずれにせよ、猫の爪の出たままになっているとあちこちに引っ掛かってしまうので危険です。また、爪が伸びすぎて肉球に刺さるようなこともあります。飼い主さんが定期的に爪を切ってあげ、お手入れをしてあげるようにしましょう。
猫の爪が出たままなのは何かの病気?
猫の爪が出たままになってしまうと「なんでだろう?」と心配になってしまいますよね。実はこの現象は病気が原因になっていることもあります。そこでここでは、どのような病気が考えられるのかについてご紹介させていただきます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺のホルモン分泌が異常に活発になってしまう病気で、これにより爪が早く伸びることがあると言われています。特に10歳以上の猫になりやすく、とても元気でご飯もよく食べるが体重が減ってしまうことがよくみられる症状です。その他の症状としては
- 下痢
- 嘔吐
- 脱毛、粗毛
- 多飲多尿
- 興奮しやすい
などが挙げられます。
まとめ
猫の爪は靭帯によって必要に応じて出したり、しまったりできるような構造になっています。
しかし筋肉が未発達な子猫であったり、筋力が弱っている老猫であればどうしても爪が出たままの状態になってしまうことがあります。
そのまま放置しておくと、カーペットやカーテンなどに引っ掛かってしまいケガの原因になってしまうだけではなく、病気が隠れている可能性もありいます。
ですので飼い主さんが日々、爪のお手入れをしてあげて爪の状態を確認するようにしましょう。