猫の食餌中や行動は普段と同じ?
ご飯の食べ具合に変化はあるか
気になる変化として、いつもご飯を完食するのに残すようなった、食欲の低下または増減などがあげられます。猫ちゃんはフードに飽きやすかったり、食にこだわりがある子が多いので日によって食べるスピードに違いがある場合があります。
しかしあまりにも食べておらず元気がない場合は何かしらの病気の疑いの可能性があります。また飲水量の増減があるのか確認をしたり、猫ちゃんの体を触り骨ばっていないかなどボディチェックしたりすることも必要です。
吐いてはないか
通常でも元々猫ちゃんは吐きやすい動物なので毛玉を吐く事がよくあります。しかし嘔吐の回数が多くなったり、吐いたものが黄色い胃液やごはんだったり元気がない時は注意です。
また誤飲した際お腹を触ると嫌がったり、体を丸めてうずくまる、頻繁に嘔吐する症状がみられます。その様子がみられた場合は早急に受診してください。
猫の目や鼻はキレイ?
猫ちゃんはウイルス感染も多いですし、さまざまな病気の症状の一つとして目に表れてくる場合もありますので、目のトラブルが多いです。そのため健康かどうか分かりやすい部分でもあります。
目ヤニや涙の量が多い
ウイルス性や細菌が原因で結膜が赤く腫れてしまう結膜炎がよくおこりやすく、その際目ヤニや涙の量が多くなります。またホコリなどの異物が目に入り炎症をおこすケースもあります。あとは、同居の猫ちゃん同士で喧嘩をして目に傷を作ってしまうケガもみられます。ウイルス感染を防ぐためにワクチン接種が大事です。
ウイルス性の結膜炎はウイルスを完全に排除できない場合が多く、体内に留まってしまうため免疫力が低下した時に結膜炎などが再発しやすいので、その場合は毎日目薬を点眼する必要があります。
鼻水やクシャミが多い
目のトラブルと同様に鼻水やクシャミする原因としてはウイルス性の場合が非常に多いです。ウイルス性の場合は他の猫ちゃんにうつしてしまうので多頭飼いの場合は治るまで隔離する必要があるかもしれません。また感染予防のためにワクチン接種が大事です。
鼻水が多くなると「ブー、ブー」と音を出し鼻づまりになりやすく、猫ちゃんは基本、鼻で呼吸しているため鼻が詰まってしまうと呼吸ができなくなり息苦しくなってしまいます。
さらに、においを嗅ぎづらくなるので食欲が落ちることもあります。
また、鼻水が歯からきている場合や、鼻血は鼻のなかにできものができたりする場合も認められることがあるので気を付けましょう。
猫の排泄時にいつもと変わりがないか?
オシッコの量が少ない、全く出ない
尿の中に結晶や結石ができることにより尿道につまりオシッコが出なくなってしまう泌尿器疾患になりやすいです。特にオス猫の方がメス猫と比べて尿道が細く長いため詰まりやすいといわれています。
オシッコが出なくなってしまうと体内の老廃物がどんどん溜まり腎臓に負担がかかり尿毒症をひきおこし命に関わります。早急に処置が必要になるのでトイレに頻繁に行くが量が少ない、声を出して力んでいる、尿に血が混ざっている様子がみられたら、急いで病院に連れてきて下さい。
便が出てない、小さい
猫ちゃんは元々、水をあまり飲まない動物なので便秘になりやすく、コロコロと小さい便しか出ない事もよくあります。特に高齢になると排便時にりきむ力が落ちてしまうため便が出にくくなりやすいです。あとは、腎臓病などで体が脱水症状になっても便が出にくくなったり、硬くてコロコロした便になることもありますし、腸の中にできものができていても便秘になることもあります。
便秘予防でなるべく飲水量を増やしてあげる事です。フードをドライフードのみだけではなく水分量が多いウェットフードも与えてあげると良いです。
便が柔らかい、下痢状
元々便が柔らかい子など体質によりますが軟便や下痢をおこす主な原因の一つにはストレスもあります。猫ちゃんは少しの変化でもストレスを感じてしまうため生活環境をなるべく変えないようにし、ストレスをあたえない事が大事です。
またフードの種類を変えた事も下痢をおこす事がありますので変える場合は一気に変えるのではなく今までのフードと混ぜて少しずつ新しいフードに慣れされてあげます。
ただし、気を付けなくてはいけないことは、ご飯が合わない場合も下痢をおこしますし、ほかの病気が潜んでいることもあります。また特に若い子や野良さん出身の子は、寄生虫感染がある場合もありますので、何度も下痢をする、ずっと軟便を繰り返してる、体重もへったり元気もないなどの症状もみられたらすぐに病院にいきましょう。その際、もしタイミングよく便がとれたら一緒に持っていくと診断の一助になります。
まとめ
多くの飼い主さんが中々症状に気づかず病院に連れていった時には状態が進行しているケースがよくみられます。中には予後が悪いこともあり命に関わることもあります。
猫ちゃんとお話しができないからこそ、毎日いつもと違う様子はないかどうか気にしてあげる事が病気の早期発見につながりますし、飼い主の義務だとおもいます。