ペットの悲しい最期
自力で呼吸ができない猫が来院
今から約2年前の事です。12〜13才の猫ちゃんが昨日から息苦しいとの事で来院しました。飼い主さんの稟告通りだとすれば多少の呼吸促迫程度だと思っていましたが実際に猫ちゃんを診てみると自力の呼吸が困難で、とてもぐったりしており危ない状況でした。
動物看護師の私でも気づきましたが昨日から息苦しいと飼い主さんは言っていましたがだいぶ前から咳や呼吸が速い、舌の色が青紫色等の症状があったはずだと思いました。
猫ちゃんはその日に天国へ…
猫ちゃんはそのまま入院し治療をしましたがその日の夜中に亡くなってしまいました。もし早めに異変に気づき処置や治療を受けていれば助かった命かもしれません。長生きできたかもしれません。
私はとても悲しい気持ちになりました。「もっと飼い主さんと一緒に居たかったのだろうと…。」
遺体の受取を拒否する飼い主さん
入院中に亡くなってしまう事は少なくありませんが、その際飼い主さんに連絡をし、ご遺体を引き取ってもらっています。今回も飼い主さんに連絡をしたのですが「そちらで火葬し埋葬してください」と言われました。
私たちが動物霊園に連絡をし火葬、埋葬をしました。家族の一員であるペットの死を受け止めたくなかったかもしれません。
また愛するペットの姿を見るのが辛かったのかもしれませんが亡くなった最期まで飼い主さんとしての責任を持ってほしいと思いました。
動物は最期まで飼い主さんの側にいたいと思うからです。最期まで見届けてほしい…そんな気持ちがあると思います。
ペットや動物の本当の気持ち
ペットを飼った理由は人それぞれあると思います。「可愛いから」「動物が好きだから」私と同じように「保護したから」等だと思います。動物達も私たちと同じ「命」があります。
ペットのサインに気がつくのが飼い主の役目
「命」の重みは皆一緒です。しかし私たちは動物達とお話しする事が出来ない為、感情など読み取る事が難しいです。でも行動やしぐさで私たちに伝えています。その声に傾けてあげないと気づいた時には病気が進行しているかもしれません。
元気に長生き出来るはずが治らなかったり、早く亡くなってしまう事があります。いつも稟告を飼い主さんに聞く時私は必ず「その症状はいつからですか?」と聞いています。「2〜3日前から」と答える飼い主さんもいれば「たぶん2〜3ヶ月前だったかも…」と曖昧で連れてくるのが遅い飼い主さんもいます。
猫や犬などのペットは苦しい事を隠す
「なぜ2〜3ヶ月前から症状が出てるのに受診にこなかったのか…」といつも思います。大抵の動物達はとても症状が悪化し、ぐったりしていました。「どうしていつも側にいる飼い主さんが動物のSOSに気づいてあげられないのか」と悩みます。
動物達が苦しくても私たちの前では元気そうに無理している姿を見せてしまいます。でも本当の姿(気持ち)を見てほしいです。そして早く気づいてほしいのです。
まとめ
私たちは動物とお話しするのが出来ません。ですが、仕草や声などで伝えています。
それにいち早く気づける事ができるのは、いつも一緒にいる飼い主さんなのです。もし動物のSOSに気づく事が遅かったら命を落とすかもしれません。
飼っている動物の運命はこの記事を読んでいる飼い主さん、あなたです。
「命」の重さを改めて感じ愛する動物と向き合い、耳や目に傾け、共に元気で生きていける時間が長く続く事を願っています。
40代 女性 匿名
女性 びび
胃がんだと知ったのは、亡くなる数時間前。
すでに意識もなく、呼吸も止まりそうな状態で搬送しました。
直接の原因は脱水症状なのですが、亡くなる数ヵ月前から脱水症状だった可能性もあった気がします。
亡くなる半年前からお腹が緩くなり、獣医さんに見て貰ってはいました。
持病のせいもあり、ずっと原因が不明のまま治らず。
最後まで歩けたけど。
少し前から、徐々に歩く速度が落ちて行き。
眠る時も、頭は常に水の皿の隣。
寝ながら飲めるような位置。
家族で
溺れちゃうよ。って話を何度もしていた記憶があります。
今考えると、ずっと脱水症状が治らないで辛かったんだろうなって思いました。