猫の鼻が乾く理由
- 病気が原因で鼻が乾く
- 熱中症が原因で鼻が乾く
- 鼻の腺が詰まっているため鼻が乾く
- 猫の体調の問題で鼻が乾く
猫の鼻が乾いている時には、病気や、体の状態が原因になっています。問題がある場合と、ない場合があります。
猫の鼻先で、毛の生えていない部分を鼻鏡と言います。普段、健康な猫の鼻鏡はしっとりと湿っていて、冷んやりとしています。これは、鼻にある腺細胞から粘り気のある液体が分泌されていて、鼻先の表面を覆っているので、濡れているのです。猫の鼻鏡がずっと乾いているということは、この分泌液が正常に出ていない可能性があります。
①病気が原因で鼻が乾く
猫が何かの病気で、熱を出している場合には、鼻が乾くことがあります。猫が熱を出す病気は、猫風邪、気管支炎、肺炎、中耳炎、猫免疫不全ウイルスなど様々です。
②熱中症が原因で鼻が乾く
暑く締め切った部屋で過ごしたりすることで、体温が急に上がって、熱中症になり、脱水症状になっている場合があります。夏の部屋でエアコンがつけていなかったり、車内に閉じ込められていたりなど、短時間でも熱中症になることがあります。熱中症になると、口を開けて、舌を出してハァハァと犬のように呼吸をします。
③鼻の腺が詰まっているため鼻が乾く
鼻先を湿らせている液体を分泌するところが詰まっていると、鼻先が乾いてしまいます。
鼻先の詰まりを補うため、涙が出てきます。涙は多いのに、鼻先が乾いていると、鼻腔に異常があったり、何か別の病気にかかっていたりする可能性があります。
④猫の体調の問題で鼻が乾く
寝ている時や、寝て起きたすぐの場合には、猫の鼻先が乾いていることがあります。猫が目を覚まして活動し始めて、鼻が湿って冷んやりしてきていれば、心配することはありません。
おもちゃで遊んだり走り回ったりした直後、鼻が湿ることもありますが、逆に乾いていることがあります。こちらも、しばらくして湿ってくるようであれば、一時的な鼻の乾きなので問題ないと言えるでしょう。
また、年を取ってくると鼻が乾きやすい傾向があります。具合が悪いわけではなくても、鼻が乾いている時があるということです。
猫の鼻が乾いている時の対策
病気が原因で鼻が乾く場合
病気の発熱が原因の場合、現在の病気が何かを突き止めることが大切です。鼻が乾いているだけでは、病名の特定は出来ませんので、動物病院で診察を受けましょう。猫が何らかの病気にかかっていることがわかれば、しっかりと治療をしてもらいましょう。
明らかに鼻先がカサカサしたり、ひび割れたりしている時には、病気や、鼻そのものに異常がある場合が考えられます。その場合にも、出来るだけ早く動物病院に連れて行きましょう。
熱中症が原因で鼻が乾く場合
熱中症になれば、鼻が乾くだけではなく、ふらついたり、嘔吐したりするなどの症状が見られることがあります。体を濡れタオルで包んだり、霧吹きで水をかけたりするなどして猫の体を冷やしながら、一刻も早く動物病院に連れていきましょう。
鼻が乾いて元気がないだけの場合も、いつもと様子が違っていれば、動物病院で診てもらった方が安心です。猫がいる室内が暑い、乾燥している、などに気付ければ、室内環境を整えることも出来ます。
鼻の腺が詰まっているため鼻が乾く場合
病気の場合と同様に、飼い主さんが猫の状態を的確に判断することは難しいでしょう。涙が多いのに鼻が乾いていて、元気がないなど猫の体調に変化が見られれば、獣医さんに診てもらうようにしましょう。
猫の体調の問題で鼻が乾く場合
猫の体調には問題がない場合、一時的に鼻先が乾いただけであれば、そのまま何もしなくても大丈夫です。病気や体調が悪い時との違いは、普段の猫の鼻の様子を把握している必要があります。
猫が眠たい時や、寝起きの時に乾いているかどうかを、確認してみましょう。起きた後にちゃんと鼻先が湿っているかどうかも確認してください。普段と違う様子があれば、動物病院に連れていって診てもらえば安心出来ます。
猫の鼻が乾くのを予防する方法
猫の鼻が乾くのを予防するには、原因と考えられるものをなくすようにします。また、普段から猫が健康に生活できるように気を配る必要があります。
部屋を適切な湿度に保つ
乾燥していることが、猫の鼻が乾く原因になっていることもあります。部屋の湿度は50%から60%が良いとされています。室温は、季節にもよりますが、エアコンでは20度から28度ほどを目安に設定してみましょう。乾燥している場合には、加湿器を使ったり、お湯を沸かすなどでも対処出来ます。
病気を予防する
ワクチン接種を定期的にして、感染症を防いでおきましょう。完全室内飼いにすることでも、多くの病気を予防することが出来ます。季節の変わり目には、健康診断として動物病院で診てもらうことも良いでしょう。
猫の体調に気を配る
元気がない、食欲がない、などの猫の些細な変化を見逃さないようにしてあげましょう。フードを食べる量が減っていないか、水を飲む量が減っていないか、逆に増えすぎていないか、便や尿に異常がないか、などです。
水を飲んでいないようであれば、脱水状態になっている可能性もあります。水をぬるま湯にしたり、ウェットフードをあげたりするなどの工夫をしてあげましょう。毎日お世話をする中で、ちょっと気をつけて見るだけでも変化がわかります。
猫の鼻が乾くまとめ
猫の鼻が乾いている場合、だからといって体調不良や病気だと単純に判断することは出来ません。ただ、鼻が乾いていることは、猫の体調が悪くなっているかどうかに気づける材料になります。
早めに動物病院で診察を受ければ、大きな病気や、鼻の腫瘍などの異常に気づき、進行する前に治療が出来る可能性があります。猫の普段の状態がどうだったかを把握して、変化があるかどうかを判断することが大切だと言えるでしょう。
猫のかわいい鼻先を守ってあげられるように、毎日チェックしてあげてくださいね。
40代 男性 しげる
気になって、獣医さんに相談してみましたら、診察してくださいました。すると、熱中症になっていました。その日は実家に預けていて、縁側でずっと寝ていたらしいのです。しらない間に熱中症になってしまったのです。すぐに、点滴をしていただき元気になっていきました。おしっこも出るようになり、すっとしたみたいです。ひと安心でした。
40代 女性 みなちゃん
鼻が乾いていることがなかなかないので、かなりしんどいのだろうととても、心配でした!
点滴を1日中していただき、水が飲めるようになり帰宅できましたがなかなか元気が戻りませんし、鼻が乾いたままでした。
その3日後に、少しずつ缶詰を食べはじめまして、尿も普通の回数になり水もよく飲むようになりまして元気が出てきました。それと、同時に鼻もやっと湿ってきました。
それを見たときに、やっと体調が戻ってきたのだと実感できました。ヒヤヒヤした経験ですが、勉強にもなりました。