猫の引っ越しのストレスを減らすコツ!現れる症状への対処法まで

猫の引っ越しのストレスを減らすコツ!現れる症状への対処法まで

猫にとって引っ越しはストレスがかかるため、普段しない行動や体調不良を起こす可能性があります。この記事では、猫が引っ越しで感じるストレスを減らすために、飼い主さんができる対策やコツを紹介します。

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猫が引っ越しでストレスを感じる原因は?

段ボールに入る猫

猫が引っ越しで感じるストレスは、大きな音や知らない人の出入り、環境の変化です。とくに猫は縄張りをつくる動物です。猫自身の生活範囲に匂いをつけることで、ほかの猫の侵入を防げるため、安心して過ごすことができています。

そのため安心して過ごせる家の中に知らない人が出入りするのは猫にとって不安です。自分の縄張りの中で、どんどん物が移動していくのはとても怖いでしょう。まずは引っ越しについて猫が感じるストレスを詳しくみていきます。

見知らぬ人たちの出入りや作業の騒音への恐怖

引っ越しの作業が始まると、見知らぬ業者の人たちの声や、家具や荷物の移動作業の音が絶えません。また、当日を迎えるまでも、飼い主が荷造りや片付けでバタバタしている中で猫は過ごしています。

引っ越し準備を始めた頃から引っ越し前日までの長い間猫は、荷造りの物音や住みなれた家の変化が原因でストレスを感じます。

耳の良い猫にとって、知らない声や大きな音は恐怖です。引っ越しの時はキャリーケースの上からタオルで覆って視界を塞いで、少しでも音を遮るようにしてあげましょう。

住み慣れた家からの移動による急な変化

食事をしたり遊んだりしてきた住みなれた我が家から急に離れなければいけません。そして新居へ向かうまでも慣れない移動があります。車や電車、さらに遠くなら飛行機に乗る可能性もありますよね。

目まぐるしい変化は、引っ越しと分かっている人間でもストレスがかかります。事情がよく分からない猫にとっては、安全な場所に行けるのかもわからない不安もあるため、さらに大きなストレスがかかっているでしょう。

引っ越し先まで時間がかかるときは、こまめに猫の様子をみてください。大好きな飼い主さんがそばにいるとわかるだけでも猫は安心できます。

猫が引っ越しでストレスを感じた時に現れる症状

ソファの下に隠れる猫

引っ越しのストレスによって起こる猫の行動や体調不良があります。落ち着くために身を隠したり毛づくろいしたりしますが、ストレスが強すぎると飼い主さんが困るような行動や、体調不良にまで発展することも。

猫がストレスを抱えていると気づくきっかけになるため、引っ越し時にぜひ参考にしましょう。

遊びや食事に興味を示さず隅に隠れて引きこもる

初めての場所で緊張状態が続くため、普段当たり前にしていたかけっこやおもちゃ遊びをしなくなり、食欲も落ちてしまいます。猫は暗くて狭いスペースが落ち着くため、人目につきにくい隅っこでじっと過ごすことも。

住みなれた家には自分の匂いがたくさんついていましたが、引っ越し先は知らない匂いばかりです。飼い主さんの匂いや自分の匂いがなじむまでは、落ち着ける狭い場所に引きこもりながら徐々に慣れていきます。

できればそっとしておいて、時々声をかけて様子をみてあげてくださいね。

嘔吐や下痢などの体調不良が起こる

環境変化によるストレスで嘔吐や下痢を起こすケースもあります。何度もトイレに行くようなら下痢の可能性があるため、便の色ややわらかさなど、普段とのちがいをよくみてください。

下痢と並行して嘔吐もするようなら、脱水症状になり大変危険ですので動物病院へ行きましょう。

またもともと体の弱い子猫や老猫、持病を持っている猫はストレスにより急変して死亡リスクが高まることもあります。引っ越しは猫にとって安全な空間から知らない場所へ急に環境が変わるため、人間が思っているよりも命懸けです。

いつもなら大丈夫と思う体調不良でも見逃さずに、できれば動物病院へ受診するのが安心です。

排泄を我慢しすぎたりトイレ以外で粗相をする

慣れない環境のため落ち着いて排泄ができないことにストレスを感じ、トイレ以外で粗相をしてしまう可能性もあります。これまで上手にトイレができていたのに、引っ越しを境に布団の上やカーペットで粗相をしたら、叱らずに優しく対応してあげてください。

粗相をすることで飼い主さんに不満やストレスを表現していることも。室内に慣れはじめたら少しずつ遊んで、体を動かしてストレス解消を促すのも良い方法ですよ。

毛づくろいの頻度が極端に増える・減る

猫の本能的な行動の一つの毛づくろいは、体を清潔に保つため、そして精神的な安心のために行われます。

しかし毛づくろい自体が極端に増えて同じところをずっと舐める、または毛並みが悪くても毛づくろいで体を綺麗にせずに放置するのもストレスのサインです。

一か所だけ唾液がたくさんついて舐めた跡がある時、毛づくろいが行き届いていなくて気がパサパサしているようなら注意が必要です。

小さなサインですので、引っ越し準備を始める前に猫の毛の状態を把握しておくと異変に気付きやすくなります。

猫の引っ越しによるストレスを減らすコツ

キャリーバッグに入る猫

引っ越しのときに猫が安心できる場所や引っ越し先に対策をしておくと、猫が抱えるストレスを減らすことができます。

ポイントは、引っ越し作業中の猫の居場所と、猫の移動方法です。引っ越し先までの距離によっては、飼い主さんと一緒に移動するのか、別の方法をとるのかさまざまな方法があります。

愛猫にとって一番ストレスなくできる方法は何か、考えながらみていきましょう。

引っ越し当日は猫を静かなスペースに隔離しておく

キャットケージやキャリーケースを活用して、猫の脱走防止対策をしましょう。できれば引っ越し業者の人たちが出入りしない、猫に待っていてもらう静かに過ごせる1室を用意すると安心です。

知らない人の出入りや大きな物音に敏感な猫の場合は、新居の引っ越し作業が落ち着くまでペットホテルや動物病院を利用するのもおすすめです。

猫に慣れている知人がいるようでしたら、新居の荷物の片付けが落ち着くまでお願いしてもいいかもしれません。

馴染みのある物を入れたキャリーで猫を移動させる

猫と一緒に新居へ移動するとき、お気に入りのおもちゃや普段から使っているタオルなど、いつもの匂いがするグッズをキャリーに入れてあげましょう。馴染みのある物に囲まれているとストレス軽減につながります。

また、キャリーは周りの視界を制限できるため、不要な刺激を受けずにすみますのでぜひ移動に利用してください。脱走防止にもなるため、ハーネス付きのリードも用意すると安心です。

ペットの輸送サービスやペットタクシーを利用する

遠距離の引っ越しに活用できるペット専用の輸送サービスや、ペットと一緒に乗れるタクシーがあります。航空機や車を利用する遠距離の移動で、飼い主さんが猫を運ぶのが難しい場合は輸送サービスの活用を考えてみましょう。

猫と一緒に引っ越し先に向かいたい人は、ペットタクシーなら同乗可能です。自分で運転をして運ぶのが難しいときや、自宅から引っ越し先までゆったりと猫の様子をみながら移動したい人におすすめです。

猫の様子をみながら移動できるため、急な体調不良にもすぐ対応してあげられます。ときどき声をかけてあげられるので、猫の不安軽減もできますよ。

事前に引っ越し先の猫部屋やフェロモン製剤を準備しておく

引っ越し先には猫が今まで使っていたキャットタワーや寝床を用意してあげると、元の家の環境に近づくためリラックスして過ごせる可能性が高くなります。

また、猫は物や人にすりすりしながらフェロモンをつけて、所有物や安心できる場所を作っています。猫のフェロモンを人工的に作り出してスプレーにしたフェロモン製剤が販売されていますので、活用してみましょう。

前もって新居にフェロモン製剤のスプレーを部屋に吹きかけておけば、猫にストレスがかかりにくい環境を準備できます。猫のグッズは全て新調せずに引っ越し先に置いてあげたり、フェロモン製剤を利用したりして、前もって過ごしやすい空間を作ってあげてくださいね。

猫が引っ越しでストレスを感じている時の対処法

ケースで横になる猫

猫が安心して引っ越しできるように対策をしても、実際にストレスをゼロにするのは難しいです。そのためストレスを感じていると気づいたときのために、対処法を紹介します。

いつもと様子が違うため心配でかまいがちになりますが、実はそっとしておいてほしいなんてときもあります。

様子をみながら適度な距離感を保つ参考になりますので、引っ越し前にぜひチェックしてください。

最初は猫の生活範囲を狭めておきゆっくり慣らす

怖がって体がガチガチであったり、パニックを起こしていたりするときは、キャットケージの中で過ごすことから始めるといいでしょう。

室内の隅っこに隠れるようならその部屋から少しずつ慣れてもらうために、トイレやご飯も同じ部屋に準備してあげてください。

初めはキャットケージ内だけ、決まった1室だけと過ごす範囲を決めて、猫の様子をみながら行動範囲を広げるといいですね。

キャットフードや猫用グッズは変更しない

引っ越しのタイミングで新しいキャットフードに切り替えるのはおすすめしません。環境の変化でストレスがかかると、食欲も落ちる場合があります。さらに食べ慣れていないフードによって、嘔吐や下痢を引き起こしやすくなります。

できれば引っ越しのタイミングで猫の身の回りのものを新調するのは避けてください。今まで使ってきたトイレや毛布などは猫自身の匂いがついているため、不安軽減とストレス解消につながります。

全く自分の匂いのない引っ越し先に、使い込んできたものがあると猫は安心します。ぜひキャットフードも猫用グッズも、引っ越し先に慣れてから少しずつ変えてあげてくださいね。

猫が落ち着くまでは薄暗い環境を作りそっとしておく

猫は人の視界に入らないような、薄暗く狭い場所を好みます。もしなかなか出てこない時は、放っておいてほしいと思っている可能性が高いです。

心配で何度も声をかけたくなりますが、それがストレスになりなかなか落ち着けなくなります。体調不良がないかだけ確認をして、あとは猫のペースで過ごさせましょう。

安心な場所とわかると少しずつ活動し始めますので、気長に待つのも大切です。

まとめ

不思議そうな顔の猫

猫は環境変化に敏感な生き物ですので、引っ越しをする時にストレスを感じるのはやむを得ないと覚えておきましょう。しかし、ストレスを軽減するための対策はできます。

一番大切なのはこれまで猫が使ってきたトイレや寝床、キャットフードを変えないことです。古くても慣れ親しんだものがあると猫のストレス軽減につながります。

まずは引っ越し先に慣れてもらうのが大切です。もし新しい物に買い替える予定があるなら、猫が新居でもリラックスして過ごせるようになってからがおすすめですよ。