猫用レボリューションの効果や投与する方法、副作用

猫用レボリューションの効果や投与する方法、副作用

レボリューションは猫のノミやダニ、フィラリアなどに対して有効な駆虫剤です。1ヶ月に1度の投与で効果が持続すると言われていますが、副作用はないのでしょうか?愛猫に対してのレボリューションの効果はもちろん、安全性も気になりますね。猫にレボリューションを使うことについて、詳しくみていきましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫用レボリューションとは

レボリューションはゾエティスジャパン株式会社が販売する、猫のノミやダニ、フィラリアなどに有効な駆虫剤です。殺虫剤ではないので、猫に投与しても安全だと言われています。有効成分はファイザー製薬が開発した「セラメクチン」。ピペット式で投与も簡単です。セラメクチンはフィラリアだけでなく、特にノミに高い効果を発揮します。

猫用レボリューションの効果

庭で伏せている猫

レボリューションは猫の皮膚に薬液を付け、そこから浸透して効果を発揮します。ある大学や動物病院、ファイザー製薬による共同研究結果によると、ノミとミミビセンダニの駆除、ノミの予防への有効性が認められたそうです。

販売元であるゾエティスジャパンからは、レボリューションはフィラリアの幼虫も低濃度で死滅させることができると公表されています。

日本では、

  • フィラリア
  • 回虫
  • ミミカイセン
  • ノミ

に対しての認可を取得しています。マダニに関しては種類が沢山あり、マダニの種類によって効果が異なります。アメリカにいるマダニに対しては認可をとっているそうですが、日本のマダニに対しては効果が確認されていません。ですから、マダニに関しては効果があるかないかはまだ分からない、というのが現状です。

猫にレボリューションを投与すると皮膚から吸収され、2時間後にシャンプーをしても、効果は低下しないそうです。飼い主さんへの安全性も高く、もしレボリューションが入っているピペットの全量が飼い主さんの皮膚についても、毒性学上極めて微量なので安全と、ゾエティスジャパンが発表しています。猫よりも体の大きな人に害があるのなら、愛猫に投与するが心配になってしまいますが、これなら大丈夫そうですね!

猫にレボリューションを投与する方法

1.レボリューションを箱から出す

レボリューションの使い方は非常に簡単です。まずは購入したレボリューションを箱から取り出します。レボリューションの種類によりますが、中には6回分ほどの薬液が入っていますので、一回分を取り出します。

2.レボリューションの開け方

レボリューションは簡単に投与できるものですがお薬であることは変わりありませんので、慎重に行うようにしましょう。薬液を取り出したなら、まずはお薬の容器の先端の青いキャップを押し込みます。すると容器に穴が開きますのでこれで準備完了です。

3.レボリューションの投与方法

猫の首の後ろあたりにレボリューションを投与します。猫の首の後ろあたりの毛をまずはかき分けて、皮膚が見えるようにします。続いてかき分けた毛のあたりに、レボリューションの容器を当てそのまま空になるまで2~3回押しつぶすように入れます。お薬の容器が空になっていることを確認したら完了です。

自宅でも手軽に行えるのがレボリューションの良いところなのでぜひチャレンジしてみましょう。

猫用レボリューションの副作用

芝生の上で横たわっている猫

副作用の報告件数

レボリューションは2005年に発売されました。そこから2016年までにされた副作用の報告は24件です。これが多いと感じるか少ないと感じるかには個人差があると思いますし、結局の所レボリューションを愛猫に使用するか否かは、飼い主さんの判断となります。

嘔吐した

猫用レボリューションについて調べていると、「愛猫に投与したら嘔吐した」などの副作用について書かれていることがあります。確かに、農林水産省動物医薬品検査所のホームページには、レボリューションについての副作用が掲載されています。

レボリューションと他の薬との違い

フロントライン

ノミダニ駆虫薬にはレボリューションの他にも存在しています。その中でも代表的なのがフロントラインです。フロントラインはレボリューション同様、ノミダニに効力を発揮すしますが、フロントラインの場合回虫駆除やフィラリアに対しての効果はありません。ただレボリューションよりも安価で手に入りますので、場合によってはリーズナブルです。

さらに、レボリューションは病院で処方してもらいますが、フロントラインはショッピングサイトなどでも取り扱いがあります。そのような違いを考えながら、レボリューションかフロントラインか考えるようにしましょう。

マイフリーガード

マイフリ―ガードはフロントラインのジェネリック薬品です。あまり知られていませんが、ジェネリック薬品はペットの薬にも存在しています。フロントラインのジェネリック薬品であるため、効能はあまり変わりません。レボリューション、フロントライン、マイフリ―ガード、どの商品がいいのかは考え方や、愛猫の状況によって違いますのでしっかりと考えるようにしましょう。

猫用レボリューション副作用と死亡件数の関係

それらをチェックするとほとんどが死亡例となっています。このように聞くと、「猫にレボリューションを使用するのは危険なの?」と思ってしまいますが、早合点はいけません。

猫がレボリューションの副作用で死亡したケースのほとんどが、何かしらの体に異常があった子猫の場合でした。

  • 体力が落ちている時に投薬した
  • 寄生虫が寄生していた
  • 避妊手術

拾ったばかりで弱っていたり、多数の寄生虫がいる状態だったり、避妊手術と同時など、体調が良いとはいえない時に投与したことで、副作用が起きてしまったケースが多いのです。ですから、猫にレボリューションを投与する前に、何か異常はないかなど、健康状態を確かめて行う必要はあります。

猫用レボリューションを使うかどうかは飼い主次第

庭にいる2匹の猫

我が家では愛猫2匹に、レボリューションを毎月投与しています。今の所、これといってレボリューションによる副作用は起きていません。ノミやダニは愛猫だけでなく、人間にも害を及ぼします。

フィラリアの感染率はどの位なのか分かりませんが、愛猫が感染しないに越したことはありません。加えてもし完全室内飼いの愛猫が何かの拍子に脱走してしまった場合、どこかで回虫をお腹に入れてくるかもしれません。そう考えた場合、やはり愛猫にはレボリューションを継続投与した方が良いのかな、とも思います。

一方で、レボリューションは愛猫の寿命を縮める危険な薬だ、と訴える人もいて、投与を迷うこともあります。どこまで製薬会社や獣医師、国の組織が言う事を信用するかにもよると思いますが、愛猫の安全を守るのは、最終的には飼い主さんの判断となります。

ノミ・ダニ・蚊よけに天然ヒバ油が良い、としている人も多いですが、逆に猫には有害な成分が入っているから、やめた方が良い、という人もいます。なかなか難しい問題ですね。

まとめ

足を舐める猫

猫にレボリューションを投与することについて、お分かり頂けたでしょうか?レボリューションは良いのか悪いのか、結論がはっきりせずに迷わせてしまったかもしれませんね。お互い、愛猫にとってベストな方法を、選択したいですね!

投稿者

40代 女性 みなちゃん

我が家の猫ちゃんにも、レボリューションを毎月滴下しています。
副作用は出たことがありませんが、アルコールのような匂いがするので、病院を思い出すのか少しだけ元気がなくなりますが、一眠りすると忘れるようですよ。ノミやダニに効果がありますし何よりフィラリアの予防になるところが、魅力です。犬を飼っていたときに、同じくレボリューションでした。猫用のレボリューションも効果は素晴らしいものです。
我が家はこれからも、猫用レボリューションをつかっていきたいと思います。
投稿者

30代 女性 まろやん

近所の野良猫が8月上旬頃疥癬と思われる症状(痒み、顔周りの脱毛、フケのようなポロポロの塊)になり捕獲が難しいため、個人輸入でストロングホールドを購入し投与しました。
その後半月ほどして抜け毛が復活していき安心していたのですが、9月下旬に我が家の室内飼い高齢猫(16歳)も同様の顔周りの脱毛症状と痒みが出てきました。
(室内飼いですが縁側に網をはって日光浴する習慣があるので、そこで野良猫から感染した可能性があり)
同様にストロングホールドを投与したのですが、翌日には滴下部分がごっそり脱毛してしまいました。確かに副作用として一時的な脱毛と書かれており、運悪くうちの猫が該当してしまいました。
数日様子を見て思わしく無いようなら動物病院で見てもらうつもりです。
こういうケースもあることを共有として書き込みさせてもらいます。
投稿者

50代以上 女性 匿名

速乾性もあり投与量も少なめで滴れることも少ない。以前は定期的に使用していました。ある時から投与場所が火傷のように反応するようになってしまい、2〜3cm四方の脱毛と傷。
完全室内飼いなので予防的な投与はやめました。3年ほどになりますがノミなどの問題は今のところありません。
問題発生時には都度病院に行こうと思ってます。

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