猫に去勢をするといい点
- ケンカによる怪我などを予防できる
- ウイルス感染を予防できる
- 精巣腫瘍、精巣捻転などの病気を予防できる
- マーキング行為を抑える事が出来る
野生の世界では、猫は非常にナワバリ意識の高い動物です。オスは発情に伴って攻撃的になったり、マーキングのため尿スプレーをしたりといった行動がみられます。野良猫ならまだしも、家庭で飼われている猫が発情期に毎回このような行動をしていては、厄介ですよね。
外に出るの場合は、攻撃的だと他のオス猫と喧嘩をして外傷を負ったり、メス猫と交尾をするなどしてウイルスに感染したりするリスクも高まります。去勢手術を行えば、このような行動が軽減します。
また、精巣腫瘍や精巣捻転などの、オス特有の生殖器疾患の予防にもなるので、去勢手術のメリットは大きいでしょう。
猫の去勢手術について
- 時期:生後6~8ヶ月ぐらい
- 手術時間:約30分
- 全身麻酔での手術
- 費用:15000円前後
- 抜糸:10日前後
去勢手術に適した年齢
猫の去勢手術は左右の睾丸を摘出することになります。時期としては生後6~8ヶ月くらいが良いと言われています。手術前日の夜からは絶食指示があるので、手術当日の朝はごはんをあげないように注意しましょう。
去勢手術の時間
簡単な手術なので、手術時間は30分以内で終わります。ただ、全身麻酔をかけるので、麻酔リスクを覚悟してのぞみます。動物病院によって異なる場合もありますが、猫の去勢手術は日帰りできる所が多いです。また、混合ワクチンを投与していない猫は断られることもあるので、注意しましょう。
去勢手術の費用
去勢手術の費用はだいたい15000円前後で、メス猫より安いです。術後は、傷を舐めないように、エリザベスカラーという帽子のようなものを装着されます。これを嫌がる猫は多いですが、数日我慢しなければなりません。しかし、ごはんを食べにくそうにしているならば、その時だけエリザベスカラーをはずすのはありだと思います。
抜糸までの期間
抜糸はだいたい10日前後に行われますが、猫の去勢手術後に抜糸をする病院は少ないと思います。傷口は糸で縫わずに開放創にする病院もある程で、傷口の治りははやいです。傷口が化膿しないように、病院から抗生剤を出されたら、しっかり飲みきります。
猫の去勢手術をするにあたっての注意点
猫の去勢手術のデメリットは、ホルモンバランスの影響で太りやすくなるということです。手術前と同じ量の餌では、太ってしまうことがあります。動物病院では去勢手術をした猫用の食餌も販売していますので、心配でしたら相談してみると良いでしょう。
まとめ
猫の去勢手術は周りの環境の配慮や、猫自身のストレスの軽減、病気の予防に非常に有効です。
周りのメス猫の望まない妊娠を避けるためにも、子猫を産む予定がないのであれば、早々に去勢をするべきです。
動物病院によって去勢手術の値段や入院の有無、術後のアフターケアなど、特色は様々だと思いますので、ご家族で話し合い、愛猫に合った病院で手術にのぞむと良いでしょう。