猫の歯が黄ばんでしまったときの対処法3つ

猫の歯が黄ばんでしまったときの対処法3つ

猫の歯は歯垢や歯石がつくことで黄ばんでしまいます。そのまま放っておくと歯周病などの病気の原因となることが多いので取り除く必要があるといえるでしょう。では、猫の歯についた黄ばみを取るためにはどのような対処を行えばよいのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. 歯磨きをする

人が持った歯ブラシを噛む猫

基本的に猫の歯は白い色をしていますが、歯垢や歯石が蓄積されていくと少しずつ色が黄ばんでいきます。歯に歯垢や歯石がついたまま放置していると、歯肉炎や歯周病といった症状に悩まされてしまうことが多いので、なるべく早く取り除いてあげる必要があるといえるでしょう。

では、実際に歯垢や歯石を取り除くためにはどのような方法を行えば良いのかといいますと、主に人間が歯垢と歯石を取る方法とほぼ同じ対処法となります。

できれば毎日

まずおススメする対処法の1つとしては『歯磨き』です。歯垢によって歯が黄ばんでいる場合は、毎日歯磨きを行うことである程度改善しやすいといえます。歯垢は食べかすや汚れなどが柔らかい状態で歯に付着している状態となりますので、歯ブラシなどで優しくゴシゴシすることで取り除きやすいです。

しかし、ある程度硬くなって歯石にまでなってしまうと、歯ブラシで取り除くのは困難といえます。猫の場合は歯垢を数日間放っておくと歯石に変わってしまうことが多いので、できるだけ毎日歯磨きを行って予防しておくことが大切!といえるでしょう。

歯ブラシ以外も活用

ちなみに歯ブラシで歯磨きをするのが困難な場合は、歯磨きシートや濡らしたガーゼなどを指に巻いて、優しく歯や歯の付け根あたりをマッサージしてあげるだけでも、歯の黄ばみを改善することができますよ。

そして愛猫が口を触られるのに慣れてきたら、徐々に歯ブラシで歯磨きをするようにしていくと、歯磨きをさせてくれるようになりやすいといえますよ。

2. 歯磨き効果のあるものを利用する

寝転んでオモチャに噛み付く猫

どうしても愛猫が歯磨きをさせてくれない、という場合は歯磨き効果のあるグッズを使って歯垢や歯石を取り除くことをおススメします。

噛み応えのあるオモチャや歯垢を落としやすい素材を使ったオモチャ。食べさせるだけで歯垢や歯石を除去しやすいオヤツやフードなど。様々な歯磨き効果のあるものが販売されていますので、愛猫が好むものを探してあげましょう。

歯石ケアスプレー

また、水に数滴含ませて歯垢や歯石を少しずつ取り除く、歯石ケアスプレーという便利なものもあります。即効性はないですが、これらを毎日利用することで数週間後には愛猫の歯の黄ばみの悩みを解決できた!という話もちらほらあったりしますので、歯磨きで歯のケアをするのが難しいのでしたら、試してみる価値がありそうですね。

3. 病院で黄ばみの原因を取り除いてもらう

獣医師に歯を診察されている猫

愛猫の歯に歯垢がビッシリ付着して歯が黄色くなっている。歯の根元には歯石がついている。といったようにある程度症状が進行してしまっている場合は、歯磨きなどでは問題を解決できない場合がほとんどとなります。

ビッシリ付いている歯垢や歯石を放っておくと、歯周病に発展し歯の周りの骨が溶けてしまったり、流涎や口の中の炎症が強くなり食べることができなくなることもあります。歯周病の原因菌が全身に影響を及ぼし様々な病気を発症したりと、最悪な結果を招いてしまう可能性がありますので、病院で歯垢と歯石を除去してもらうことをおススメします。

ただ、病院で歯垢や歯石を除去してもらうときは『全身麻酔』で行います。全身麻酔をかける前に血液検査を行い肝臓や腎臓が問題ないか、貧血はないかなど麻酔をかける上でリスクになる原因の有無を確認しましょう。全身麻酔はリスクを伴うこともありますし、高齢になればなおさらです。病院で歯石を除去してもらうときは、獣医とご家族全員でよく相談してくださいね。

まとめ

猫の歯をチェックする女性

猫の歯の黄ばみの原因は主に『歯垢』や『歯石』です。歯についてしまった歯垢は歯磨きを行うことである程度取り除くことができるといえますが、できるだけ歯が黄ばんでしまわないよう日頃から歯垢・歯石の予防しておくことが大切といえるでしょう。

歯石がつくほど放ってしまうと、全身麻酔をして取り除かないといけなくなってしまいますので、できるだけ毎日愛猫の歯のケアをしてあげてくださいね。

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