1. 乾燥
皮膚が乾燥していることで、フケが出ることがあります。被毛に白い小さな粉がたくさんあればそれはフケだと思って良いでしょう。特に空気が乾燥する冬は、出やすいかもしれません。夏場でもクーラーによって乾燥してしまうことが。
対策としては加湿器で空気に水分を含ませると良いでしょう。湿度に注意していけば、そのうち猫の皮膚の乾燥が収まりフケも治っていくでしょう。
2. ストレス
ストレスによってフケが出てしまうこともあります。免疫力の低下や執拗な毛づくろいが原因です。猫はストレスに弱い動物なので、気をつけてあげましょう。
何が猫に負担を与えてしまっているのか、原因を突き止めて解消してあげるようにしてください。放置しておくとフケどころか体調不良を引き起こしてしまうことも。人以上に繊細な生き物ですので、考慮してあげてください。
3. 栄養バランス
栄養バランスの偏りによってフケが出てくることも。猫の皮膚の健康に必要な栄養素は「たんぱく質」です。なんと摂取したたんぱく質のうち、30%程度も皮膚や被毛に使われているといいます。それだけ必要なものなのです。
不足しないように十分な栄養が摂れる食事を用意してあげましょう。ダイエット用フードで油分が足りなくなってしまうこともあります。気をつけてあげてください。
4. スキンケアが合っていない
猫のスキンケアといえば、毛づくろいやブラッシングです。通常であれば自分でキレイにするので、それほどフケは目立ちません。ただ年を取ってあまり毛づくろいをしなくなると、白い粉が目立つようになってくるでしょう。
飼い主さんが定期的にブラッシングをして、取り除いてあげましょう。その際に気をつけたいのが強さです。あまりにゴシゴシとしてしまうと逆にフケが増えてしまうことがあります。猫も痛がるでしょう。気持ち良いと感じる強度で行ってあげてください。
5. 皮膚炎
感染症や寄生虫などで皮膚炎が生じて、フケとなることも。この場合、猫が気にして頻繁に毛づくろいを行ったり、痒くて掻いたりしています。いつも以上に皮膚を気にしていないか観察してあげてください。
皮膚糸状菌症は代表的な皮膚の感染症の一つです。多頭飼いの場合1匹がかかると他の猫に広がってしまうことがあります。飼い主さんにも移る可能性のある病気ですので、注意してください。消毒は念入りに行う必要があります。もし皮膚糸状菌症の症状(被毛がごそっと抜けて円形脱毛ができた、フケが多い、など)が見られたら早めに動物病院を受診して、治療しましょう。
フケがでる原因となる寄生虫は、ツメダニやシラミなどです。こちらも飼い主さんに移ることがありますので、十分な注意が必要です。
まとめ
たかがフケと思いがちですが、放置しておくと良くない結果になることは目に見えています。しっかりと対処してあげましょう!