1. 巻き爪
猫の爪が伸びっぱなしになると、巻き爪になってしまいます。というのも、内側に巻くように生える性質があるためです。室内飼いの猫の場合、外猫のように自然にアスファルトなどで削れることがありませんので、飼い主さんがカットしなければいけません。
そのままにしておくと、伸びた爪が肉球に刺さるなどして出血する恐れも。猫が爪とぎをしていたとしてもマメにチェックして、伸びていたらカットするようにしてあげましょう。
2. ひっかかれたことでの感染症
猫にひっかかれると「猫ひっかき病」という感染症にかかることがあります。名前は少しユーモラスですが、稀に重症になることがありますので要注意です。
ひっかかれたことで傷口から「バルトネラ・ヘンセレ」という細菌が入り込んでしまいます。症状は発熱や全身の倦怠感、リンパ節の腫れなど。国内では1年間で1~2万人の人が感染しているといわれています。
3. 爪を引っ掛ける
家の中には、猫の爪が良く引っかかるカーテンやカーペットなどがあります。爪が伸びていると尖った先端が引っかかってしまい、取れなくなってしまうことが。
無理やりに取ろうとして爪が剥がれてしまったり抜けてしまったりする可能性があります。その場合、化膿してしまうかもしれません。早めに動物病院に連れていき、処置してもらいましょう。
4. 刺さる
猫がおねだりで飼い主さんの足に前足を乗せる、寝る前のお腹の上でのモミモミタイムのときなど…。伸びた爪がダイレクトにお肉に刺さってくることがあります。尖った爪は先端が針のようになっていますので、刺さると激痛です。
猫のモミモミが始まってから「カットしておけば良かった…。」と後悔することもあるのではないでしょうか。そうならないように、マメに切るようにしておきましょう。
爪切りを嫌がるときは?
爪切りを嫌がる猫は多いです。その場合は1度に1~2本ずつと少しずつ切れば、猫にそれほど負担がかかりません。素早く行うことがポイントです。嫌がったときはすぐに中止するようにしましょう。
2人いれば1人がおやつをチラつかせながら、ごまかしてカットする方法も。またはタオルなどに包んで足先だけ出して爪切りしても良いでしょう。どうしても家庭でカットできない場合は動物病院でお願いする方法もあります。いざとなれば、プロにと思っておけば飼い主さんも気楽です。
まとめ
尖った猫の爪は武器になりますが、室内飼いの場合は狩りをしないのであまり必要ありません。逆に尖らせておくと危険なことが多いので、きちんとカットしておきましょう。それがお互い安全に暮らす上での必須項目です。