白目をむいている?
猫ちゃんが寝ている姿を眺めることは、飼い主さんにとっても癒しの時間になると思われます。しかしそんな猫ちゃんが時々薄目を開けたまま眠っていることはないでしょうか。いわゆる白目の状態です。
初めてみたときは「大丈夫なのかな」とオロオロとしてしまう人もいるかと思いますが、慣れてくると「またか」という気分になって落ち着くでしょう。そんな白目ですが、猫ちゃんの健康にとって問題はないのか調べてみました。
瞬膜
まず半目になった時に、猫ちゃんの目に薄い膜のようなものが見えるかと思います。それは「瞬膜」と呼ばれており、上にしかまつ毛が生えない猫ちゃんの目を、ゴミや埃から保護する役割を持っています。まぶたが閉じている時には瞬膜が出ており、目を開けると素早く引っ込むような仕組みになっています。
これがちょっとウトウトと眠くなっている時に、うっかり見えてしまう膜の正体です。短時間見えているぐらいでしたら問題はありません。しかし、長時間しっかりと瞬膜が見えてしまっている状態だと、何らかのトラブルが起きている可能性があります。その場合はすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
レム睡眠とノンレム睡眠
猫ちゃんが眠っている間に白目むいていて、かつそのまま少し痙攣したりするときはないでしょうか。体調的に問題がないのか心配になる現象ですが、結論から言うと大丈夫です、その秘密は猫ちゃんの睡眠の取り方に関わっています。
人間と同じで、ぐっすり眠るノンレム睡眠と浅く眠っているレム睡眠と交互に繰り返しているのですが、猫ちゃんの場合割合が2:8程になります。眠っている時間が10時間以上あっても、ほとんどが浅い眠りなのです。
これは野生の中で生きてきた習性であり、その名残として残っているものなので猫ちゃんにとっては当たり前の生活リズムです。つまりレム睡眠中には少し痙攣したり寝言を言っていることもあるので、問題がないのです。
瞬膜のトラブル
猫ちゃんの睡眠時の白目や痙攣は大丈夫と言うお話をしてきましたが、中にはトラブルが疑われる場合もあります。瞬膜のトラブルで代表的なものが「チェリーアイ」です。
瞬膜の内側にある腺が炎症を起こして赤く腫れてしまい、瞬膜の端から飛び出してしまっている状態です。片目だけの時もありますし、両目に症状が出る場合もあります。
猫ちゃんにとって痛みはないのですが、腫れているので視界が狭く感じたり、そのまま角膜炎に繋がってしまうこともあります。見た目で赤いと言うことが分かりますので、飼い主さんも気づいたらすぐに病院へ連れて行きましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ねこ♂ / 2歳 / アメリカンショートヘア / 4.9kg
普段リラックスして寝ている猫ちゃんが白目をむいていたり、痙攣したりしていても問題がないことが分かりました。なるべく眠っているときは邪魔しないように、ゆっくりさせてあげましょう。