ノミ、ダニ予防は基本的には通年
飼っている猫や犬がノミの予防をしなくてはいけない期間というのは、昔よりずっと長くなっているようです。
一昔前まではペットを完全室内飼いにしていない人も多く、そのため冬などの寒い時期になるとノミやダニの活動は鈍くなっていました。しかし現在では通年、家の中でペットを飼っている人も増えたため、ノミやダニの生命力も衰えにくく、できれば一年中、ノミやダニの予防をすることが望ましいという状況に変わってきたのです。
もう少し具体的な時期を書くとするならば、ダ二は3月下旬~12月下旬まで(地域によって異なります) 予防が必要、ノミは初夏から秋にかけて活動が活発になりますが、どちらも室内では1年中、元気に活動する可能性が高いので、やはり通年に渡って予防していくという気持ちでいた方がいいでしょう。
ネット通販やホームセンターの薬は避ける
最近では手軽にネット通販やホームセンターなどで、ノミやダニに関する薬を購入できるようになりましたが、実際にはこのような方法や場所で販売されている薬については、商品にもよりますが動物病院でもらうことができる薬と同等の効果が出ないこともあるようです。
というのも動物病院でもらえる薬は医薬品で、それ以外は医薬部外品として扱われています。医薬部外品というのは多少の作用はあるものの、効果が緩やかで医薬品と化粧品の中間、というようなくくりをされているものですから、当然、病院でもらえる薬よりは効果が薄くなってしまうということになります。
ノミやダニは、かゆみ以外にも様々な病気をもたらす恐ろしいものですから、猫の健康を守るためにはきちんと病院で処方された薬で予防をすべきでしょう。
飼い主さんにできるノミ、ダニ予防
猫が完全室内飼いで、散歩する犬や外部の猫などと接触していないのにも関わらず、ノミに寄生されてしまうことがあります。これはなぜでしょうか。
ノミはこのような動物だけでなく、人間の手や衣服や靴に付着することもあり、このような場所から猫に寄生してしまうこともあります。
帰宅したら手洗い
そのため、ノミに関しては外出したら帰宅後には手をきちんと洗う、服は早急に着替えて洗濯するなど、猫と接触する前にこれらの行動を心掛けることで、ノミが猫に寄生するリスクを減らすことができます。靴などがたくさんある玄関にはノミがいる可能性もあるので、できるだけ猫を近づけないことも予防に繋がります。
草むらは避ける
また、マダニの季節には草むらなどで人間が寄生されることも多いので、できるだけそのような場所は避けるようにすることも必要でしょう。また、ノミも部屋の隅、家具の隙間、畳、ベッド、ソファーなどに住みつきやすいので、このような生き物が生息しやすい場所をまめに掃除することで繁殖することを防ぎ、寄生のリスクを減らすことができます。
ノミやダニ予防については動物病院でお薬をもらうことが一番ですが、衣服や住環境を清潔に保つこともやはり大切と言えるので、予防薬と一緒に心掛けていきたいことです。
まとめ
いかがでしたか?室内で犬猫も飼われることが多くなった現代では、ノミやダニの活動も気温変化によって衰えにくく、そのため通年に渡って予防が必須になります。
これらの寄生虫は恐ろしい病気の媒介主でもありますから、必ず動物病院で予防してもらうことが必要です。また、特にノミやダニが活発かする季節には、いつも以上に住環境を清潔に保ち、猫や飼い主さん自身の健康も守るように気をつけましょう。