春こそ「猫の熱中症」に気を付けて!

春こそ「猫の熱中症」に気を付けて!

猫は暖かい場所が好きですが、暖かい場所にずっといると身体の水分を奪われてしまいます。水分の補給をせずにいれば熱中症の危険もあります。それでは考えてみたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の発汗は効率が悪く難しい?!

ぐったりと寝る猫

猫は足の肉球や鼻の部分でしか汗をかく事ができません。猫自身が積極的に行う体温調節は身体の被毛を舐めることですが、犬で見かける体温調節である「ハァハァ」のように効率的に体温を下げることができません。

時間がかかる上に部屋の温度が急激に上がってくれば、猫自身では対応ができなくなってしまい熱中症になる可能性が高くなります。

春は昼と夜の気温差が激しい

窓際に寝ている猫

春は朝は涼しく感じても、日中照りつける太陽から来る日差しが思う以上に部屋の気温を上げます。一日の気温差が激しい時は、飼い主である人間も体温調整が難しいように猫も大変です。

人間は暑いと感じれば、発汗をしたり洋服を脱いだりして体温を下げることができます。しかし猫は被毛を脱ぐ事はできませんので、感覚に忠実に涼しい所へ移動をします。

しかし動きも感覚も鋭い成猫と違い、子猫や高齢の猫など眠り続けていて、気が付いた時には熱中症になっている可能性もあります。

通気のない部屋は注意!

ブランケットに寝る猫

朝のほどほどに暖かく涼しい気温を丁度良いと考えて、換気をせずエアコンも使用しないで猫を留守番させるのは危険です。猫と家に一緒にいれば気が付ける事も、留守をしていれば難しいでしょう。

春は寒暖差が激しいと考え、暑くなり過ぎないように注意をしないといけません。

熱中症対策は?

アイスノンをつける猫

窓際にはカーテンをかけておき、強い日差しが入ってこないようにしましょう。同時に窓を開けて換気をしておく、もしくはエアコンを使用して空気の流れを止めないようにしておきます。

部屋の中に色々な気温のある場所を作っておくと、猫は移動ができます。珪藻土のマットや保冷パックで涼しい所を作ったり、猫が気が付いた時に水を飲めるように、何カ所も飲み水を置いておきましょう。

まとめ

メル

春こそ「猫の熱中症」に気を付けて!についてお伝え致しました。人間より身体が小さいので、様子がおかしいと気が付いた時には重症化してします可能性があります。

春は一日の寒暖差だけではなく、前日との気温差も10℃以上違うこともよくあります。愛猫に長生きしてもらえるよう、環境を季節によって考えるようにしたいですね。

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