猫に嗜好品を与えすぎると起きる悪影響とは

猫に嗜好品を与えすぎると起きる悪影響とは

嗜好品(しこうひん)とはそれ自体が主要な栄養源となるのではなく、あくまで味や香り、食感などを楽しむ目的の元に作られた製品です。人間で言えばお茶、アルコール、コーヒー、タバコなどが嗜好品と言えるものです。この嗜好品は人間だけでなく猫にとっても取り過ぎは禁物とされています。今回は猫にとってどんな物が嗜好品なのか、またそれらを過剰に摂取することによってどんな悪影響が出るのかまとめてみました。

651view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫にとって魅惑のペーストタイプおやつ

おやつを食べる猫

最近では猫のおやつにも様々な物が出ていますが、その中でもおねだりしたり、舐める姿がとても可愛いので、ついあげたくなってしまうのがCIAOちゅ~るに代表されるペースト状のおやつです。

他のチューブ状のおやつは含まれている成分が異なる場合もありますが、CIAOちゅ~るに関しては88%が水分ということで、暑い夏に猫が食欲不振に陥っている時にシャーベット状にして舐めさせたり、もしくは薬をどうしても飲まない場合、おやつに混ぜて摂取させたりする飼い主さんもいるそうです。ペーストタイプのおやつは夏の水分補給や食欲不振、猫と仲良くなりたい時にはとても役立つ嗜好品です。

与えすぎは肥満の原因に

しかしこれはペーストタイプのおやつだけでなく、他のおやつにも当てはまることなのですが、与え過ぎることは肥満の原因となり、結果病気に繋がることもあります。また、おやつが美味しいので本当に必要な栄養が含まれているメインのフードを食べなくなってしまうこともあるようです。

このようなことから猫が欲しがっても大量にはあげず、家で留守番できたりきちんと病院に行ったなどの時に、少量をご褒美であげるという風にするのが、猫の健康上には良い与え方と言えるでしょう。

猫が大好きな成分を含むマタタビ

猫とマタタビ

嗜好品というと食べ物、飲料というイメージがありますが、嗜好品は嗅覚などを使って五感を楽しませる物でもあるので、直接食べなくてもこれに当てはまります。

依存リスクは低いが与え方に注意

猫にマタタビを与えると、力が抜けたようなベロベロの状態になってしまいますが、これはマタタビの成分が猫の中枢神経を麻痺させる効果があるからだそうです。

マタタビには依存症を引き起こす危険性はほとんどなく、与え方によってはストレス解消、食欲増進、噛む刺激によって脳の老化が遅くなるなどの効果が得られるとも言われますが、大量に与え過ぎると猫が呼吸困難などの危険な症状を引き起こす可能性があります。

猫によってこの効果の出方には差があるとされますが、もしもマタタビを与えるのであれば、最初は少量の匂いを嗅がせるなどしてどのぐらいの効果があるか見極めることが必要です。

与える量を守る

また、マタタビは粉末が一番強く作用し、その次が液体、実、枝と徐々に強度が下がっていくそうですので、猫に危険性のない強さを見極め、なおかつそれぞれのマタタビの形状ごとに異なる適切な分量を守って使わなくてはなりません。

毛玉の問題に使用される猫草

猫草と猫

猫草は家猫が毛玉を吐くのに必要なものだから嗜好品ではないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実は猫草自体はあまり毛玉を吐くのには役立っていないそうです。猫草をたとえ食べたとしても、やはり吐かない猫はそのままで、結局お腹に毛玉をためてしまうそうです。

猫草の過剰摂取に注意

ではなぜ猫は猫草を食べるのかというと、食感が癖になったりなんとなく心地良い感じがするからというのが理由で口にするようで、まさに猫にとって嗜好品と言えるものなのです。この猫草は体質に合っていてなおかつ少量なら問題ありませんが、過剰摂取することで嘔吐や下痢、消化不良などを引き起こす可能性があります。

また、子猫や高齢の猫も臓器が未熟だったり、消化機能が低下していることがあるので、猫草は控えた方がいいとされています。

このように猫にとって猫草は毛玉の排出を促す物ではなく嗜好品であるため、排便と一緒に毛玉がきちんと出ていない場合は、草を食べるのではなく獣医さんに見てもらうのが一番良いと言えるでしょう。

まとめ

おやつを舐める猫

いかがでしたか?嗜好品は直接食べたり飲んだりする物だけでなく、マタタビや猫草など心地よさを感じるので猫に好まれる物もありました。

どの嗜好品も適切な量と与え方を守って使えば猫と仲良くなることや、食欲増進、しつけなどにとても良い効果をもたらしますが、大量に与えることは猫の健康に問題を引き起こす可能性も高いので、注意すべきでしょう。

スポンサーリンク