猫の寒さ対策!皆どうしてるの?調査してみた

猫の寒さ対策!皆どうしてるの?調査してみた

冬も本格化してくると気になるのが「猫の寒さ対策」ですよね。ネット上にはたくさんの寒さ対策方法やグッズがあふれていますが、本当に効果的なのはどれなのかわからなくなってはいませんか?愛猫家のみんなは、寒さ対策をどうしているのでしょうか。ねこちゃんホンポが徹底調査しました!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

年々最低気温を更新し続けている日本の冬。寒いのが苦手な猫ちゃんにとっては、とても厳しい環境です。比較的、身体が丈夫だと言われていますが寒さによって体調不良を起こす猫が増えています。

愛猫の健康を守るためにも、寒さ対策は必須。しかし、巷には猫の寒さ対策グッズや方法があふれているため、どれが自分の愛猫に最適なのか、わからなくなっている方も多いようです。

そこで!今回は、猫飼い上級者に聞いた、寒さ対策をご紹介します。愛猫に快適な冬を提供してあげるためにも、ぜひご覧ください。

愛猫の寒さ対策、どうしてる?(アンケート結果)

どんな暖房グッズを買った?

どんな暖房グッズを買いましたか?
アンケート出典:https://nekochan.jp/enq/finish/26

まずは寒さ対策のために購入した暖房グッズについて調査してみました。

アンケートの中で、もっとも多かったのが「ブランケット」です。普段使っている猫用ベッドや、お気に入りのソファや場所に敷くだけでOKという使い勝手の良さが人気の理由です。

ペット用のブランケットを愛用しているほか、人間用のブランケットを猫用として使っている方も目立ちました。その他としては「猫用ベッド」「猫用寝袋」も人気です。最近では品質も向上し、暖房器具が無くても快適に過ごせるため電気代節約になると重宝している方が多いようです。

暖房器具としいてはホットカーペット、ペット用のパネルヒーター、こたつが人気です。そのほかにも、床暖房、デロンギオイルヒーター、エアコン、ホットチェアなど多岐に渡ります。

暖房グッズは使いたいけれど、電気代が気になるという人は「湯たんぽ」を愛用しているのだとか。最新機器から、昔ながらの方法まで、猫の寒さ対策は千差万別だということがよくわかるアンケート結果となりました。

種類別!猫の寒さ対策グッズレビュー

猫の寒さ対策グッズレビュー

安全、安心できるもの

猫の寒さ対策グッズを選ぶ時、多くの愛猫家が考えるのが「安全性」についてです。

お留守番中でも安心して使えるかどうか、イタズラをしても火傷したり、感電したりしないかを十分に考えてから、購入したという方が実際に使っているグッズを、今回はご紹介します。

ペット用ホットカーペット

安心&安全に使えるペット用ホットカーペットは愛用している方も多い人気アイテムです。

温度設定機能、自動電源オフ機能、電圧異常時に自動で電源がOFFになる機能など、安心して使える工夫が各所にされているのが特徴です。

とても暖かく、気候に合わせて温度調節ができるので非常に便利だという点が人気を集めています。ただし、電気を使うためコードを噛んでしまうなどの事故が起こる可能性がゼロという訳ではありません。ホットカーペットを使う時は、ある程度耐久性のあるアイテムを選びましょう。

TWONEペット用ホットカーペット 7段階温度調節 40*30cm 1年間保証付き
¥2,880円(税込)

ペット用を選ぶようにしよう!

人間用のホットカーペットを使ってもいいですが、あまりにも機能が付いていないものは低温やけどなどの事故につながりかねません。

また耐水性がないものがほとんどなので、お漏らしをしてしまい感電をする危険性もあります。安心して使うためにも、できるならばペット用のものを選ぶようにしましょう。

ブランケットや猫用ベッド

このようになるべく電気を使わないようにするため、ブランケットや猫用ベッドを利用している方が大変多かったです。ブランケットはモコモコしていて肌触りの良いものの方が気に入ってくれるようです。

メリットは電気代もかからず、電源を必要としないので安心して使えるという点です。デメリットは、冷え込む日の防寒対策としては心もとないという点でしょう。あまりにも寒い日は、他の暖房グッズと併用して使用する方が多いようです。

回答者
なるべく電気を使わないようにしてます。普段は暖かいブランケットなんかを用意していますが、どうしても寒いときはペットボトルにお湯を入れたり、湯たんぽを使ったりして寒さ対策をしています。
ペット用ブランケット 76*58cm ダックグリーン
¥2,180円(税込)

湯たんぽ

電気を使いたくはないが、ブランケットや猫用ベッドだけでは心もとないという方に人気なのが湯たんぽです。お湯を入れて使用するタイプの他に、電子レンジで温めて使用するタイプも増えています。

メリットとしては、電気代が掛からず、温かさも程よいため熱くなりにくいという点です。デメリットとしては、保温力が短く、長時間のお留守番には不向きだという点です。

ドギーマン 遠赤外線レンジでチンしてぽっかぽか スウィートハート
¥3,095円(税込)
回答者
留守中の事故予防を一番に考え、ヒーターや電気器具は除外して「湯たんぽ」に決めました。毛布の中にくるんでおくと、その上で寝ています。

低温やけどに注意!

湯たんぽを使う時は、猫の体に直接湯たんぽが触れないように注意をしましょう。低温やけどの恐れがあります。

ペット用の湯たんぽならば、専用のカバーが付いていますので安心して使えます。カバーがない場合は、タオルなどを巻いて対策してくださいね。

要注意が必要なもの

寒さ対策としては申し分ないが、使う時には注意が必要なグッズもあります。もし、使用する時は事故の危険がないように、あらかじめ対策をしておくべきものをご紹介します。

ストーブ

人間も猫もポカポカと暖まれるストーブは猫の寒さ対策としておすすめのアイテムではありますが、注意点がいくつかあります。ストーブの暖かさに魅了され、長時間目の前に陣取ることで低温やけどをしてしまう恐れがあるのです。猫によっては、いつの間にか被毛が焦げてしまうことも。

また、ストーブを倒してしまい火災が発生する事故も、過去には報告されています。ストーブを使う時は、必ず目を離さないようにしお留守番をさせる時は、違う寒さ対策を考えるようにしましょう。

こたつ

「猫はこたつで丸くなる」なんて歌があるように、こたつが大好きな猫ちゃんは大変多いです。しかし、こたつは熱がこもりやすく、気がついた時には冬なのに熱中症脱水症状に陥ってしまうことも。

猫の防寒用としてこたつを使う時は、長時間電源を入れない、もしくはペット用のこたつを使うなどの対策をし、体調に変化がないか気にかけてあげましょう。

キャティーマン (CattyMan) 遠赤外線ペットの夢こたつ
¥9,600円(税込)
回答者
電化製品はペット専用か否か?低温火傷の恐れはないか?その点を考えながら選んでいます。

エアコン

火災や低温やけどのリスクも少ないエアコンを使っている方も多いでしょう。しかし、エアコンを使う時はお部屋を閉めきらないようにしてください。

というのも、猫は寒い部屋と暖かい部屋を行き来することで体温調節をします。そのため、エアコンが付いている部屋に長時間閉じ込められてしまうと、脱水症状熱中症を引き起こす可能性が。

特に留守番をさせる時は注意が必要です。猫が行き来できるように、部屋のドアを少し開けておく、ペットドアを設置するなどの対策を考えましょう。

100均を利用した寒さ対策!

最近注目を集めているのが100均グッズを利用した寒さ対策です。

100均で購入できるジョイントラックに毛布やブランケットを掛けて「なんちゃってコタツ」を作ったり、モコモコのクッションや座布団を縫い合わせて、冬にぴったりなベッドを作ったり、ジョイントマットを組み合わせて簡単猫ハウスを作ったりと、アイデア次第で多種多様な寒さ対策グッズを作れます。

また100均には、サイズ感がちょうどいいミニ湯たんぽや、小さめのブランケットも販売されています。そのような防寒グッズを寝床やゲージの中に入れてあげるだけでも、立派な防寒対策となります。

DIYが苦手な方や、リーズナブルに猫の寒さ対策をしたいという方は、お手頃価格でアイテムが揃う100均を有効活用していきましょう。

獣医師によるQ&A

回答してくれる先生

木下 明紀子
獣医師
獣医師
木下 明紀子

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

寒さ対策はいつから始めればいいの?

猫ちゃんによって寒さ対策を始めるタイミングは様々です。

部屋を暖める暖房器具を使うのは、肌寒くなってきて飼い主さんが使いたくなるタイミングで良いと思います。

とても幼い子猫や病気などで体力の落ちている子、年をとった猫ちゃんの場合には、それより早い時期から湯たんぽやペット用ホットカーペット、屋根つきのペットベッドなどで温かい場所を用意してあげたいですね。

また、冷房を使うような暑い時期から秋にかけても、ブランケットや寝袋で、猫ちゃんが寒いと感じたら温まれるような場所を作ってあげてください。

寒さ対策で服を着せるのはいいの?

服を着せるのは、寒さ対策にいいと思います。

猫ちゃんが嫌がらなければ、良いと思います。服を着ていて暑すぎることはないか、気にしてあげてください。

通院などで外出をするときの寒さ対策は?

キャリーの風よけ対策や敷物、服などが良いですね。

猫ちゃんの外出はキャリーに入っての場合が多いと思います。車に乗るまでや目的地に着くまでなど、外ではキャリーを何かで包んだりカバーを使ったりして風が入るのを防いであげると寒さはかなりやわらぎます。

キャリーの床には厚みのある敷物を敷いて、さらにタオルやブランケットを入れてあげると温かさが増します。嫌がらない子であれば、服を着せてキャリーに入ってもらうのも良いですね。

もしホッカイロや湯たんぽなどをキャリーに入れる場合には、熱源と猫ちゃんが直接接することがないように、またキャリー内が暑くなり過ぎないように気を付けてください。

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