1.猫が老いる事を飼い主が理解する
猫の暮らす環境、飼い主の猫に対する考え方、猫の健康に特化した食事の普及、動物の医学の進歩などねこが長寿化する要因は様々です。猫は可愛い顔立ちと仕草から、高齢になっても若い猫に見えることがあります。
しかし12歳を過ぎる頃から白い被毛が顔の周りに見え始めたり、身体的に機能が低下して病気になったり、体重も減り身体は骨張って毛並みも悪くなったりします。日常の動作も俊敏ではなく夜中に徘徊したり夜鳴きする猫もいるでしょう。
猫の老いを飼い主が理解して、慌てず対応することが猫の長生きへの第一歩と理解しておきましょう。
2.高齢の猫に合う食事を与える
高齢の猫は動きも少なくなるので、活発であったころのエネルギー量では肥満や病気を引き起こすことがあります。そして猫に多い腎機能に特化した食事や、消化器に負担をかけないような食事を取り入れる必要もあります。
一度に食べる量が少なくなる猫の場合は回数を多くしたり、食べやすくウエットフードを取り入れたり、食欲不振の猫には「食べる楽しみ」を思い出させたりする工夫も、長生きへの大切な方法です。
3.猫の気に入りの場所を掃除
猫は快適な場所を見つける天才です。猫が気に入っている場所は家の中での快適なゾーンと言えます。ただし高齢の猫になるとどうしても感覚が衰えてきます。暑すぎる場所にはカーテンで陽を遮ったり、寒い場所には一枚布を敷くなど工夫が必要になるでしょう。
そして猫の気に入っている場所を今以上に、掃除する事も大切です。猫も飼い主も快適に過ごせることが、高齢猫にとって安心感の一つになるでしょう。
4.高齢の猫のための安全策
トイレに間に合わなく排泄の失敗をしてしまったり、高い所へ登れなくなったり、誤飲をしてしまうなど身体能力の衰えがおこったために見られる行動もあります。
トイレには緩やかな傾斜をつけて猫が入りやすいようにしたり、キャットタワーは部屋から取り外したり、誤飲しやすい紐や口に含みやすい大きさのものは、猫に関わらない場所にしっかりと片付けておきましょう。
5.定期的な検診
病気知らずの猫でも、高齢になってくれば身体機能が衰え病気にもなりやすくなります。一年に一度の検診は当然のこと、少しでも体調に変化があれば病院を受診するようにします。
まとめ
今日のねこちゃんより:うめ / ♀ / 17歳 / キジトラ / 2.8kg
高齢猫の長生きのためにするべき5つのことについてお伝え致しました。生きるものは公平に寿命を持っていますが、その寿命を全うできるように努力する事も大切だと感じます。猫との幸せな暮らしを長く続ける為にも、出来る限りの事をしたいですね。