分離不安症とは?
分離不安症という病気を聞いたことはありますか。飼い主さんが家を留守にすると不安を覚えてしまい、トイレ以外の場所で粗相してしまったりずっと泣き続けてしまったり、家の物を破壊してしまうなどの問題行動を起こしてしまう病気です。犬の方が数としては多いのですが近年猫ちゃんんの症例も増えてきています。
独りぼっちにされることに対してストレスを感じ、それを物や自分を傷つけることでなんとか回避しようとするのです。飼い主さんとして、この怖い病気の知識と兆候を把握しておくことは損ではないと思いますので、ぜひ深めて下さい。
分離不安症を疑う兆候
一緒に暮らしている人が外出しようとすると、途端に落ち着きがなくなって足元にすり寄って離れない、などの行動が見られるようになります。また留守中には大きな声で鳴き続けたり、自身の体を過度に舐めてしまったり、噛みついて傷をつけてしまう事もあります。
そして不安から食欲がなくなって、食べても吐いてしまったりなど体調面でも変化が出てきます。問題行動が多くなりますので、飼い主さんとしても早急に対処していかなければなりません。
分離不安症の原因
元々の性格が甘えん坊で何かに対する依存度が比較的強い子、または子猫の時からずっと単独で構われ続けて育てられてきた猫ちゃんなどは、いつもいるはずの同居人がいなくなってしまうと、不安やストレスとなり問題行動を起こします。
本来は野生の猫ちゃんは母猫が子猫を一匹ずつ運びいったん移動先に置いてから次の子猫を運びますので子猫の時から母猫がいない状態を経験します。子猫が自分の足で移動できるようになると、母猫は少し離れた場所で子猫の動きを眺めたり、短時間姿を消したりして徐々に子猫から離れていきます。または、子猫がある程度成長すると自分のテリトリーから追い出そうとします。急激に一人になるわけではないので、分離不安症を知ることなく成猫になっていくのですが、人間と暮らす猫ちゃんはいわば一生親離れすることがありませんので分離不安症という症状があらわれてしまう事があります。
これは今までの生活が問題なかったとしても、ある日飼い主さんが結婚したり子供ができたりまたは仕事のリズムが変化したり、愛猫が病気をしていつもよりも構いすぎたときなど原因は様々です。
対処法
なるべく飼い主さんがいる、いないに関わらず、ケージの中で2~3時間過ごさせるようにして下さい。また決まった時間に10分だけで良いので、猫ちゃんとしっかり遊んであげて下さい。
その中でしっかりと信頼関係を築き、出かけるときもなるべく刺激をしないようにして外出して下さい。「行ってくるね!」などと話しかけてしまうと猫ちゃんも「これから居なくなるんだな」と予想がつくようになってしまいます。
まとめ
どのタイミングで発症してしまうのかは分かりませんが、まずは猫ちゃんとしっかり遊ぶことも重要です。構いすぎず、適度に猫ちゃんのストレスを軽減させてあげるのも飼い主さんの役目ですので、気遣ってあげましょう。