猫のいる部屋で喫煙するリスク3つ

猫のいる部屋で喫煙するリスク3つ

近年、全面禁煙のレストランや施設が増えています。これはタバコを自ら吸う有害性だけでなく、無関係の人も煙で健康被害を受けるからです。そしてこれは人間だけでなくペットにも言えることであり、特に猫はその中でも被害が大きいとされています。いったいなぜ猫はとりわけタバコの被害を受けやすいとされているのでしょうか。また、タバコの煙を猫が吸うことによりどんな健康リスクがあるのでしょうか。まとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫がタバコの害を受けやすい理由

スモークに周囲を覆われた猫

タバコは人間にも犬などの他のペットにも健康被害をもたらすものですが、猫にはより悪い影響があるとされています。イギリスのグラスゴー大学の獣医学者達は2015年12月29日に、ペットと喫煙の健康被害の関係について研究し発表しましたが、その中でも猫は犬よりもさらに健康被害の悪影響が見られたとしています。これは猫が頻繁にグルーミングをする動物であるため、毛皮に付着したタバコの科学物質を知らずに舐めて摂取してしまうというのが、大きな原因と考えられているようです。

また、猫はこのような危険性を受けて猫がるので、タバコは外で吸えば大丈夫と考える人もいるようですが、タバコの有害物質は飼い主の衣服などにも付着しているので、猫がそれを舐めたり、すり寄ることでやはり毛皮に付着してしまったり、口に入ってしまうということです。

さらにこれは体高の低い犬などにも言えることですが、猫は飼い主の足元など低い位置にいることが多く、タバコの煙というのは下の方に溜まっていく傾向があるため、より濃縮された有害物質を浴びてしまうことが多いというのも健康被害を受けやすい理由と言われています。

健康リスク 1. 発ガン性

治療中の猫

人間でも喫煙する人は肺ガンなどの病気になるリスクが非常に高いとされていますが、これは猫にも言えることです。猫をはじめとした動物は非常にタバコの健康被害を受けやすいとされ、その悪影響は人間の5~6倍にも及ぶとされています。

猫の場合は肺ガン以外にも口腔ガン、悪性リンパ種などのガンになる可能性が非常に高くなります。人間でも喫煙で病気になる確率は跳ね上がるとされていますから、さらに影響を受けやすい動物達や猫にとってはより危険なものであると言えるでしょう。

健康リスク 2. アレルギー

アレルギーでかゆがる猫

タバコには数百種類以上にも及ぶ有害な化学物質が含まれていて、それらは人間だけでなく猫にとってもアレルギーを引き起こす原因となります。例えば猫がタバコの煙を吸うことで、様々な化学物質に対する過敏症になったり、アトピー性皮膚炎、喘息などになったりもします。

健康リスク 3. 溶血性貧血

横になる猫

ここまでは主に特にタバコの煙が猫に悪影響であるとしてきましたが、では紙タバコよりも煙が少量であり、人間にとっても悪影響が少ないとされる電子タバコはどうなのでしょうか。確かに電子タバコは煙の量は紙の物よりも少ないことが多いですが、場合によってはこちらの方が猫にとって危険となることがあるのです。

それは電子タバコに含まれるプロピレングリコール(PG)という成分が猫にとって非常に危険な成分であり、キャットフードに使うことも禁止されているものだからです。このPGは猫が日常的に吸い込み続けることで、ふらつきや嘔吐、引きつけなどの溶血性貧血を引き起こすことがあり、場合によっては死に至るケースもあるとされています。

このようにタバコは紙以外のものでも、さらに猫に多大な健康被害を与えると考えておいた方がいいでしょう。

まとめ

喫煙する人と猫

いかがでしたか?タバコは人間の健康によくないとされていますが、猫にとってはさらに百害あって一利なしのようです。喫煙する人にとってはなかなか難しいことではありますが、猫ちゃんの健康を真剣に考えるなら、やはりタバコはやめるべきと考えるのが飼い主としての責任かもしれません。

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