猫種により運動の苦手な猫もいる!
猫はその猫種のルーツや育ってきた環境により、身体の特徴が違います。猫は運動が大好きで、走り回っているという印象が強い方もいるのではないでしょうか。
しかしそれは全般的ということではなくたとえばペルシャや、ラグドール、ブリティッシュショートヘア、スコティッシュフォールド、マンチカンなど、活発に動くよりもお気に入りの場所でまどろむのが好きな性格の子が多い猫種や、遺伝的な身体的特徴や病気のせいであまり運動を得意にはしていない猫種もあるようです。逆にアビシニアンやソマリ、バーミーズ、シンガプーラなどは活発な子が多い猫種のようです。 しかし同じ猫種であってもそれぞれ個体差があり、どの猫種にも運動を苦手とする猫も得意とする猫もいます。
1. 食べる前に運動をさせる!
いくら身体を動かすのが不得意と言っても、運動量と食事量のバランスが悪くなれば、猫も肥満のリスクが高まってしまいます。
そこで食事するのが大好きな猫には、お腹が空いたという意思表示が見えた時に、食べる前にまずは遊ばせてみましょう。お腹が空いているのでフードで誘導すると、猫も思わず動いてくれるでしょう。
2. 一緒に遊ぶ!
運動好きな猫は、一匹でもキャットタワーで遊んだり走り回ったり冒険をしたりと、積極的に動き回るので心配はいりません。しかし運動の苦手な猫は一匹では動かず、飼い主から誘ってあげないと動こうとしないかもしれません。
動く
3. 少しの時間を小分けに!
猫には瞬発力はあっても持久力はあまりありませんので、また飽きてしまうことも多いので、時間を小分けにして遊ばせてあげましょう。始めはちょっとの時間から、最終的には3〜5分続けられるようにしてみましょう。まとめて長い時間遊ぶよりも、数分の遊びを1日に何回も行ってあげた方が良いでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:みそ / ♂ / 1歳 / マンチカン / 2.4kg
運動が苦手な猫ちゃんを上手く遊ばせるコツとは?についてお伝え致しました。多頭飼いの場合は猫同士でしっかり遊べるのですが、子猫時代と違い大人になると猫も運動から遠ざかってしまう事が多いようです。
飼い主さんが誘っても無視されるなんてお話もよく伺います。一人っ子の猫ちゃんには、飼い主さんの力で楽しく運動をさせてあげないといけないようですね。
猫が適度に体を動かすメリットには、肥満の解消や予防の他に、飲水量が増加することも挙げられます。完全室内飼いの猫ちゃんが出来る運動には限りがあると思いますが、キャットタワーやキャットウォークを設置して、猫ちゃんが心身ともに活発になれる環境を用意してあげられると良いと思います。
スコティッシュフォールドの垂れ耳やマンチカンの短い足は、骨軟骨異形成症と呼ばれる遺伝的な病気によって作られます。見た目の特徴だけではなく、いずれ関節炎を発症することが多く、関節に負担をかけずに動ける環境を作ってあげることも必要となります。
健康な猫ちゃんでは適度に体を動かしてもらいたいものですが、老齢になると腎臓病や関節炎になる猫ちゃんも多いため、「以前より動かないな。遊ばなくなったな。」と気づいた時には「体調が悪いのではないか」「どこかに痛みがあるのではないか」と考えてあげることも重要になります。