猫の老化のサインとシニア期にやるべきこと

猫の老化のサインとシニア期にやるべきこと

人間誰しも必ず老いていきますがそれは猫ちゃんも同様です。人の寿命よりも短い分、飼い主さんの義務としても最後を見届けなければなりません。猫ちゃんが年をとるとどのような変化があるのかを紹介していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

はじめに

香箱座りの猫

猫ちゃんの老いについて考えたことはありますか。成猫になると猫ちゃんの見た目は年を重ねてもあまり変化しないため、現在人間に例えると何歳なのか忘れがちになってしまう方も多いのではないでしょうか。老化は猫ちゃんの生理機能を徐々に衰えさせ、元に戻りません。

むしろ緩やかに進行していきます。老化のサインは飼い主さんが注意深く観察することによって発見し、できる範囲の中でサポートしていかなければなりません。毛づくろいの回数が減る、動きが鈍くなる、毛並みのツヤがなくなってきたなどよく見ると気づく変化は多くあると思います。

品種によっても異なりますが平均して約7~8歳ごろからシニア期と呼ばれる段階に入ります。体の臓器機能が減退することによって老化のサインが出始めます。注意すべきポイントを把握しておきましょう。

見た目から分かる老化のサイン

横向きで眠る猫

寝ている時間

老化のサインが出ると、いつもより睡眠時間が長くなる傾向があります。「動かなくなり寝ている時間が増える」という変化が生まれます。いつも帰宅するとお出迎えに来てくれた猫ちゃんが来なくなったり、朝いつもなら起きている時間なのに起きてこなくなったりするとより顕著な傾向と言えます。

グルーミング回数

猫ちゃんは本来自分でグルーミングをして毛並みを整えて生きていく生き物です。しかし老化とともに回数は減っていきます。以前は飼い主さんがブラッシングをしなくてよかった猫ちゃんでも、年を重ねると自分で上手に抜け毛の処理ができず、毛玉でいっぱいになってしまうなんていう事態もあり得ます。もちろん、元からブラッシングをしっかりしていた子ならさらに毛玉が増えるものと思ってもらってもいいです。

体の水分量が減り、脱水などの影響で毛がボソボソになっていきます。毎日、背中などを撫でている中で「あれ?いつもよりパサついているかも」と思いはじめたら注意して見てください。

キャットフードを食べる時に顔を傾ける(食べにくそうにする)

もしかすると一番早く気がつく老化のサインはキャットフードを食べる時かもしれません。食べにくそうにしていたり、同時になんとなく口が臭いと感じる場合は歯周病が疑われることもあります。猫ちゃんたちも生きていく中で歯垢が歯石化し歯周病になります。それに伴い口内炎なども出てくると、猫ちゃんたちにとって不快感や痛みなどが生じます。

健康で元気よくキャットフードを食べられることは大切なことです。口の中を見る機会は少ないかもしれませんが、大きな病気になる前にたまには動物病院で口内ケアにも力を入れていきましょう。

シニア期を迎える猫ちゃんの準備

仰向けの猫

しっかりと遊ぶ

子猫の時はエネルギーが有り余っており、飼い主さんとよく遊びたがります。好奇心や猫じゃらしへの食いつきもよく、飼い主さんとしても愛情を注ぎます。しかし、7歳から10歳ぐらいの中年期になると猫ちゃんも徐々に運動や遊びに興味が減っていきのんびりと過ごす割合が増えます。

飼い主さん側もそれにつられて遊ばなくなってしまうと、猫ちゃんの脳の老化も加速してしまいます。中年期の時にしっかりと遊び、元気なままで維持できるようにしておきましょう。

病院に行く時に

若い猫ちゃんの時には気づかなかったかもしれませんが、高齢になった猫ちゃんは色々と病院に行く機会が増えます。それに伴い、キャリーに入る練習や投薬の練習、自分で食事が取れなくなったときのためにスプーンから餌を食べるようにする給餌練習などをしておくと、いざという時には困りません。猫ちゃんも安心して慣れていることをするだけなので、負担も少なく済みます。

まとめ

ダンボールに入る猫

老化はだれもが通る道なので、先を見据えてしっかりと準備して臨むと不安や困ることは少なく済みます。人間と同じでぼーっと過ごす時間が増えてしまうと認知症などにかかりやすくなります。一緒に過ごす時間を増やし、しっかりと遊んでコミュニケーションをとり続けることが幸せな老後に繋がるかと思います。

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