猫用ひんやりマットの種類と特徴
猫用のひんやりマットは、ネットで検索してみるとかなりの種類があります。種類が多すぎると、どれを選べばいいのかわからなくなりますよね。ひんやりマットを選ぶときは、
- 素材
- 形状
- 手入れのしやすさ
この3つを基準に、飼い猫の好みに合わせて選んであげることが大切です。他にも色やデザイン、耐久性などこだわりたい部分はたくさんありますよね。数多くあるひんやりマットの中でも、定番から人気のものまでわかりやすく解説していきますのでご覧ください。
柔らかく居心地の良い「ジェルマット」
ひんやりマットの中でも種類の多いジェルタイプ。ジェルマットの特徴はその独特の柔らかさです。ぷにぷにした感触は触っていて気持ちいいですよね。サイズや形状も様々なので、普段の寝床に敷いたり、飼い猫のお気に入りスポットにも置きやすく使い勝手がいいのも魅力的です。
ジェルマットは「中身が漏れる」リスクもあります。猫によっては噛みついて穴を開けてしまい、中のジェルを舐めてしまうことも。保冷材に含まれる「エチレングリコール」は猫にとって猛毒で中毒症状を起こすことがあります。ジェルマットを使う場合は、必ず「ペット用」のものを選び、ジェルの成分を確認するようにしましょう。
ペット用ジェルマットは猫の噛みつきやひっかきを考慮してカバーが付いていたり、穴が飽きにくい素材のものも増えています。お手頃な商品も多くありますが、飼い猫のために成分や材質などは確認しましょう。
お手入れのしやすさNo.1「アルミプレート」
猫用のひんやりマットを買う上で大切なのは、お手入れのしやすさです。毎日使うものだからこそ、清潔にしてあげたいですよね。ひんやりマットの中でも、アルミプレートタイプはお手入れがしやすいです。形も「板型」「すのこ型」「猫鍋型」と様々で、軽く持ち運びしやすいものが多いです。
汚れてもふき取りや丸洗いが簡単にでき、常に清潔を保てるのは魅力的ですよね。冷やす手間もなく置くだけでいい手軽さも飼い主には嬉しいポイントです。注意すべきは置く場所です。熱伝導率の高いアルミプレートは、窓辺など陽の当たるところでは冷却効果は発揮できず、むしろ熱くなってしまい危険です。
陽の当たらないところに置きましょう。アルミプレートは「硬い板」なので、猫によっては上に乗ってくれないことも。普段からベッドやクッションなどの柔らかい場所で寝ている猫は、使ってくれない可能性もあります。飼い主に使いやすくても、猫が喜ぶとは限りません。フローリングなどで寝るのが好きな猫にアルミプレートはおすすめです。
ベッドタイプもある!種類が豊富な「接触冷感」
猫用のひんやりマットの中で最も種類の多い「接触冷感」素材のマット。ラグやクッション、ベッドやドーム型など形が様々なので、猫の好みに合わせやすいです。汚れたら洗濯できるのも嬉しいポイントですよね。リバーシブルで素材が違い、季節を問わず使えるものもあります。ラグやソファカバーなど、飼い主も使えるタイプを選べば一石二鳥です。ドーム型は風よけにもなるので、冷房が苦手な猫でも安心して使うことができます。
接触冷感のデメリットは、冷却効果が長続きしないところです。触った直後はひんやりと気持ちいいですが、動かなければ体温で暖まります。長毛種や暑がりの猫には効果が薄いかもしれません。毛玉ができやすく毛も絡みやすいので、お手入れに手間がかかることもあります。とにかく洗いたい!という方におすすめのタイプです。
耐久性抜群!高級感のある「大理石」
猫用のひんやりマットの中では高価な大理石。石なのでどっしりとした重みがあり耐久性にも優れています。お手入れもしやすく、身体にこもった熱を放出してくれるので、自然なひんやり効果が期待できます。高級感のある見た目がインテリアとして最適で、一度購入すれば長く使えると言うのも魅力的です。
大理石のデメリットは、アルミと同じく「硬さ」です。普段からクッションやベッドを使う猫は大理石の上に乗ってくれないかもしれません。アルミよりも値が張る分、使ってくれないと残念ですよね。マタタビを使ったり、飼い猫の匂いが付いたタオルを置いたりして大理石に慣れてもらいましょう。
大理石は手に入りにくいと言うのもデメリットのひとつです。取り扱うお店が少なく、ネットだと大理石の重さや材質などがわかりにくく不安もあります。また、大理石に角のあるものは危険なので、購入するときは角の丸いものがおすすめです。
触り心地がくせになる「珪藻土」
猫用のひんやりマットの中でも一年中使えて、お手入れもしやすいのが珪藻土マットです。バスマットやコースターなどで見かける珪藻土ですが、猫との相性も良い素材です。猫の汗を吸いサラサラとした質感で、触るとヒヤッとしているので冷却効果もあります。
冷房や扇風機と違い、自然と体温調節をしてくれる珪藻土は猫の身体に優しいのが魅力的ですね。冬は体温を吸収し温かいので、買い替えの必要がありません。珪藻土のデメリットは、「洗えない」ということ。そのまま置いておくだけで使用できる珪藻土ですが、粗相や嘔吐などで汚れてしまうと買い替えなければいけません。
吸水性が高いゆえに、臭いまで吸い取ってしまうからです。割れやすいのも気になるところ。落としたり、勢いよく乗ってしまったりして割れる危険があるのは少し怖いですよね。置く場所には注意する必要がありそうです。珪藻土のザラザラとした質感を好む猫は意外と多く、バスマット用に購入した珪藻土の上で寝ている猫も見かけますよね。ひんやり効果もあり、猫が喜ぶ質感なので珪藻土のマットもおすすめです。
猫用ひんやりマットの選び方
猫用のひんやりマットには素材や形状の種類が多く、何を選んだら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。猫の性格や大きさ、多頭飼いしているかどうかでも選び方は変わってきます。初めて猫を飼う方や、猫がひんやりマットを使ってくれなかった、という人も大丈夫です。飼い猫に合わせたひんやりマットの選び方と、その理由についてご紹介していきます。
猫の性格を考え、好みに合った形状を選ぶ
飼い猫が大人しい性格なのか、やんちゃでいたずら好きな性格なのかでも選ぶ材質が変わってきます。
- 噛み癖やひっかき癖があるのなら、破れやすいジェルタイプや爪の引っ掛かりやすい接触冷感は避ける。
- フローリングや玄関など床で寝ていることが多い子にはアルミプレートや大理石。
- ダンボールや爪とぎの中など狭いところが好き
- ハンモックで寝ていることが多い
という感じで普段の行動を観察し、飼い猫の好みに合わせた素材のひんやりマットを選ぶようにしましょう。
掃除しやすくお手入れが楽なものを選ぶ
猫の使うものは清潔にしておきたいですよね。簡単にふき取ることができるものや、洗濯機で丸洗いできるかどうかも選ぶポイントです。洗濯を考えているならサイズにも注意しましょう。ラグタイプで大きすぎるものは洗濯機に入らない可能性もあります。また、シーズンオフに場所を取らず片づけられるものを選べば、飼い主にとっても嬉しいですよね。お手入れの楽なものを選ぶことで、飼い主の負担も減るので助かります。
猫用ひんやりマットおすすめ10選!
猫のひんやりマットは数が多く、迷ってしまう方のために厳選したアイテムをご紹介します。先ほど解説したひんやりマットの種類を元に、おすすめの商品を10選にまとめました。機能性はもちろん、デザインや一年中使えるものもあります。自宅の家具とあわせてデザインにこだわりたい人も必見です。
PetStyle 夏用 ちぐら型 ペットベッド
〈おすすめポイント〉
- お手入れしやすい
- 一年中使える
- 見た目が可愛い
〈商品の特徴〉
猫が爪を研いでも壊れにくく、クッションは接触冷感とパイル生地のリバーシブルで、取り外し可能なので季節を問わず使うことができます。見た目も可愛く、部屋に置いても違和感がありません。サイズもSとМがあるので大きい猫や多頭飼いでも使えます。口コミを見ると中に入ってくれる猫は多いようですが、クッションは好みがわかれるようです。取り外しできるので、普段使用しているものと入れ替えても良いですね。
SAYOデザイン【クールマット 保冷ジェル入り】300g
〈おすすめポイント〉
- 場所を選ばず使える
- 持ち運びしやすい
- デザインが豊富
〈商品の特徴〉
保冷剤をポーチに入れて使うジェルマットタイプです。サイズが小さめなので、普段使っている寝床に置いたり、ソファやテーブルに置いたりと持ち運びしやすいのは嬉しいポイントです。キャリーバッグにも入れられるので、通院のときにもおすすめです。冷凍・冷蔵で冷たさを変えられるので、冷やしすぎが心配な方でも安心して使うことができます。ですが、ポーチのチャックを開けてしまう子がいるようなので、中身の誤飲には注意が必要です。
ひんやりマット 夏用 クールマット 敷きパッド
〈おすすめポイント〉
- お手入れしやすい
- 折りたためる
- 柔らかい
〈商品の特徴〉
接触冷感生地とジェルマットが一体化しているひんやりマットです。上に乗るだけでひんやりと心地いい冷たさで体温を下げてくれます。柔らかいので猫だけでなく人も使えるのが嬉しいポイントです。そのまま置いても、普段使っている寝床に置いても使用できるのはありがたいですね。
厚手の生地で耐久性には優れていますが、引っかいたり噛んだりしたら破れてしまうことがあるようです。噛み癖のある子だと、使う前にしつけスプレーなどで噛まないように教える必要があるかもしれません。ジェルタイプは誤飲の危険があるので、慣れるまでは目を離さないようにしましょう。
イタリアの大理石 40cm×40cm×1.2cm ひんやり気持ちいいペットマット(クールペットベッド)
〈おすすめポイント〉
- どっしりとした重量感
- お手入れしやすい
- 高級感のある見た目
〈商品の特徴〉
厚さ1.2cmでしっかりと重さがあるため、猫が乗っても動くことがなく安心です。大理石の高級感ある見た目で、置くだけでインテリアになります。ペット用品は可愛いデザインや色のものが多いので、シンプルなデザインはお部屋の雰囲気を壊さずに置くことができるのでおすすめです。角が丸く加工されているので、怪我の心配も少ないです。重量が約4.5kgあるので、フローリングに置くときは傷つけないよう下に緩衝材を敷いておきましょう。
ドーム型 ペットベッド
〈おすすめポイント〉
- クッションは丸洗い可能
- 折りたたんでコンパクト
- ドーム型で風よけにもなる
〈商品の特徴〉
接触冷感素材のドーム型ペットベッドです。ドーム型を好む猫は多いですが、夏場は暑さが心配ですよね。中のクッションだけでなく、ドーム全体がひんやりとしているので夏にピッタリの商品です。クッションはリバーシブルになっていて、暑い日は接触冷感、涼しい日は麻生地と使い分けできるのも嬉しいポイントです。カバーは丸洗いできるので常に清潔を保てます。
ドーム本体は洗えないので、堅く絞った布での水拭きが推奨されています。サイズもSMLの三種類から選べるので、猫の種類を問わず使用できます。エアコンの風が苦手な子にもおすすめです。
ラタンペットハウス サイドテーブル GK135MER
〈おすすめポイント〉
- おしゃれな見た目
- 一年中使える
- 頑丈
〈商品の特徴〉
ラタンで作られたペットハウスで、上部に板がついているのでサイドテーブルとしても使用できる商品です。風通しよく、湿気を吸収し夏場でもさらっとしたひんやり感があります。ペット用品というより、ペットと一緒に使う家具のような感じです。
耐久性もありデザインもおしゃれですが、値段が少し高くなっています。長く使うことを考えれば妥当な値段ですが、猫の性格によっては爪を研がれたり噛まれたりして破損してしまう可能性もあります。大人しい性格の子であれば良いですが、やんちゃな子の場合は慎重に選んだ方がいいかもしれません。
necosekai / ネコセカイ 接触冷感フック付きキャットハンモック
〈おすすめポイント〉
- 取り付けカンタン
- 長さ調節可能
- リバーシブル
〈商品の特徴〉
ハンモックで寝るのが好きな猫も多いです。ケージ内にフックで簡単に取り付けることのできる接触冷感生地のハンモックです。素材は片面が接触冷感になっているので、裏返せば一年中使える商品です。
ハンモックは手軽に取り付け可能ですが、お手入れが少し面倒です。身体に密着するため抜け毛が溜まるので、こまめに掃除をする必要があります。金具がついているので、洗うときも手洗いする必要があり少し手間がかかりますね。普段からケージやハンモックを使用している猫にはおすすめです。
猫ベッド ペットハンモック
〈おすすめポイント〉
- しっかりとした作り
- 通気性がいい
- 見た目がおしゃれ
〈商品の特徴〉
猫の身体がすっぽりと収まる形のハンモックです。置き型なので猫の好きなところに置いてあげることができます。組み立て式ですが、説明書を見ながら簡単に作れるので安心です。カバーは取り外しでき、メッシュ素材ですぐに乾くのでお手入れも楽で嬉しいですよね。
ハンモック本体が少し大きいので、置き場所は少し広いスペースが必要になります。折りたたんでしまうことも出来るので、スペースに限りがある場合は使うときだけ出すことも可能です。
ネコが大好きな珪藻土の猫用マット 『 なのらぼ猫ネコろぶマット 』ノンアスベスト 日本製
〈おすすめポイント〉
- サラサラ清潔
- お手入れしやすい
- 一年中使える
〈商品の特徴〉
珪藻土のザラザラした質感が、猫の好きな砂の質感に似ているらしく、珪藻土を好む猫は多いです。猫のために作られたこの商品は、猫の身体を考え国内生産された高品質の珪藻土マットなので安心です。湿度を吸収してくれるので、長時間寝転んでもサラサラが続きます。冬は体温を保ってくれるので暖かく、一年中使えるのも嬉しいですね。
毛が付くこともないので、お手入れも簡単です。珪藻土は洗えないのが難点です。一度汚れてしまうと綺麗にするのは難しいので、粗相が多いとすぐ使えなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
ペティオ (Petio) クールアルミキャットボウル 猫用
〈おすすめポイント〉
- お手入れしやすい
- 軽くて扱いやすい
- 手ごろな価格
〈商品の特徴〉
アルミでひんやりした猫鍋です。ペット用品売り場に置いてあることが多く、値段も手ごろで手に入りやすい商品です。猫がすっぽり収まる形で、軽くお手入れもしやすいのが助かりますね。触るとひんやりしていて、暑い日にはぴったりです。
猫によっては全く入ってくれないこともあるようです。中にはクッションを入れて使う猫もいるようなので、接触冷感のクッションやタオルと組み合わせて使い、冷たいベッドとして使うのもアリですね。陽が当たると温まってしまうので、置き場所には注意が必要です。
猫がひんやりマットに乗ってくれない時はどうする?
せっかく買ったひんやりマットに、猫が乗らないこともありますよね。猫は警戒心が強く、新しいものだとすぐに使ってくれないことがあります。我が家の猫たちも、新しいおもちゃやベッドは匂いを嗅ぎ様子を伺ってすぐには使ってくれません。猫がひんやりマットに乗らないときは、
- お気に入りの場所に置く
- 飼い猫の匂いのついているものを置く
- マタタビやおやつなどを置く
といった対応を取り慣らしてあげましょう。ひんやりマットに猫が乗らないからと言って、無理矢理乗せようとすると更に警戒心が強まります。猫の方から興味を示すまでは根気よく待つことが大切です。初めは興味がなさそうでも、ある日突然使うようになることも。そんな気まぐれなところが猫らしいですよね。
まとめ
今回は猫のひんやりマットについて、おすすめや選び方、乗らないときの対処法についてご紹介しました。毎年の猛暑で猫にも熱中症対策が必要です。エアコンだけでは不安、という方におすすめなのがひんやりマットです。置くだけでひんやり効果があるので、電気代の節約にもなります。
猫のひんやりマットは種類がとても多く、どれにすればいいのか迷いますよね。選ぶときは飼い猫の性格に合わせて、お手入れのしやすいものを選ぶことが大切です。猫によって好みの形状や質感も異なるので、普段からお気に入りの場所や素材を把握してあげるようにしましょう。飼い猫が快適に夏を過ごせるように、ひんやりマットで夏を乗り切りましょう!