猫に必要な栄養素とその役割
愛猫と暮らしているとついかわいいあまりに人間の食べ物を与えてしまいそうになることもあるかもしれませんが、それはご法度。
猫に快適な生活を送らせてあげるため、そして健康的に成長させてあげるためには猫のために必要な栄養素があります。そんな栄養素と役割についてご紹介させていただきます。
タンパク質
猫の体の成長、そして健康維持に最も大切なのが「タンパク質」です。タンパク質は筋肉だけでなく、骨や被毛など様々な器官において欠かせません。肉食動物である猫にとって、動物性タンパク質は大切な栄養素でキャットフードのメインも肉や魚などになっています。
体格や体重によって個人差はありますが、驚くべきことに人間の5〜6倍ものタンパク質が猫には必要だと言われています。
ビタミン
病気への抵抗力を高めたり、成長の補助、健康維持のために必要なのが「ビタミン」通常の猫はビタミンCを自分の肝臓で合成をすることができるので食事で摂取をする必要はありませんがビタミンA、B1、B2、B6、Dなどは自分で合成ができないためにキャットフードから摂取が必要となります。
脂肪
猫にとって脂肪は美しい被毛や健康的な皮膚を保つことに重要です。摂取された脂肪は体内で作り出すことができない脂肪酸へと分解されます。その中でも必須脂肪酸と呼ばれるのが「リノール酸」「リノレン酸」「アラキドン酸」などがあげられます。
ミネラル
人間にとっても大切なミネラルですが、カルシウムやリンなどのミネラルは、猫の骨や歯を構成するための大切な栄養素です。しかし、ミネラルはバランスよく摂取をする必要あり、不足をしてしまったりしてもいけませんし、過剰摂取も成長の阻害や、体調不良を招いてしまうこともあります。
猫のミネラル摂取をきちんとさせてあげるためにも、キャットフードを与えるときは基準値に従って、適正量を与えることが大切です。
炭水化物
炭水化物は糖質でもあるので「太りそうだし必要ないのでは?」という意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。人間にとって重要な栄養素である炭水化物は、肉食である猫にとってさほど必要だとは言われていません。
しかし糖質は体のエネルギー源として大切な栄養素であり、摂取のし過ぎはいけませんが、消化器の機能を正常に保つという役割もあります。
水分
猫の先祖は大昔に水のない砂漠で過ごしていたことから、自分からあまり水を飲む習慣はありません。しかし、猫にとって「水分」は体の温度を調節したり老廃物の排泄にも大切な役割をしています。
猫のドライフードには水分がありませんが、ウェットフードだと食事からも水分摂取をすることができますので食べさせてあげると良いでしょう。
また自宅の飲水もいつも清潔で新鮮なものを準備して、猫が水分摂取がしやすい環境づくりをしてあげましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ルル / ♀ / マンチカン / 2.4kg
愛猫が可愛いとつい人間の食べ物を与えてしまいそうになりますが、猫には猫の必要な栄養素があります。
それらをきちんと考えて食事を与え、健康維持をしてあげたいですね。