アメリカの猫は何が好き?
アメリカの猫は生クリームがお好き
生クリームは乳製品ですからね、猫が好むのも納得です。言われてみれば、アメリカの映画等では「ほーらマイケルミルクだよ。」といった、乳製品を与えるシーンが多いですね。
しかし生クリームは高脂肪、高カロリー。与え過ぎると、人間と同じく肥満や糖尿病を招く要因になります。アメリカでも日本でも肥満や糖尿病の猫は増えているようです。
アメリカの猫はピザも好き!
これはピザの味というより、チーズとお肉に惹かれているのだと思われます。チーズも乳製品。
アメリカの猫の好きな生クリームと同じ系統ですからね。しかしピザは味が濃厚な物です。塩分、油分が多すぎるので、猫に与えるのはもちろん良くありません。
イタリアの猫は優雅にパスタ
パスタの国イタリア。猫もパスタが大好きです。炭水化物の固まりのパスタ。一見猫が好むとは思えませんが、チーズをふんだんに使ったパスタもあります。
猫はパスタではなく、アメリカの猫のピザと同じくチーズに惹かれているのかもしれません。しかし、乳製品の使われていないパスタを好んで食べる猫もいるそうです。そもそも猫は肉食なので、穀物ベースのパスタでは栄養が足りませんので真似しないようにしましょう。
インドは猫もカレー好き
なぜ!と言いたくなりますが、インドでは猫もカレーを食べるようです。カレーにはたくさんの種類の香辛料が使われますが、猫によってはいくつかの種類の香辛料にマタタビと同じような反応を示すことがあるようです。
しかし肉食獣である猫が主食として大丈夫なのか疑問ではあります。他に恐らくネズミ等を狩ることで、自力でタンパク質は摂っているのかもしれません。
香辛料は猫にとって刺激が強いので、もし興味をもって寄ってきても匂いをかがせるだけにして、愛猫に与えないようにしましょう。
日本で「猫=魚」となった理由
各国の代表料理が、各国の猫の好物となっているのが分かっていただけたと思います。
ではなぜ日本では魚なのか。他にも美味しい物はたくさん有るのに、と思われたかもしれません。実はこれにもちゃんと理由があるのです。
猫は本来日本にはいなかった
猫は元々砂漠の生き物です。エジプト辺りで飼われていたのが「飼い猫の起源」と言われています。それが船の積荷をかじるネズミ駆除のために船に乗せられて海を渡り、積荷とともに世界中にわたったとされています。
日本では、平安時代の貴族のペットとして飼われていたのが飼い猫の始まりだと長らく言われてきましたが、最近の発掘で弥生時代には日本に猫がいたことが分かりました。海を渡って日本にやってきた人と一緒に連れてこられたと考えられています。
猫の食事ですが、長い航海の間はネズミだけでは足りない事もあったでしょう。肉食獣への食事はタンパク質でなければなりません。結果として、海でとれるタンパク質であり、人も食べる魚が与えられたのです。
日本人の食文化に合わせた
昔の日本では、今ほど一般的に、また大量に肉を食べていませんでした。特に江戸時代の町人は、獣の肉よりは主に魚を食べていたため、そこで飼われるようになった猫も、自然と魚を食べて暮らしました。そしてそれが今日まで続いている、というわけなのです。
まとめ
猫の食の好みは、その国の歴史や文化と強く関わっています。しかし好きな物を猫に欲しがるだけ与えてはいけないのは万国共通です。そう考えると猫も人も同じと言えますね。