猫が食べられる秋の食材
猫が食べられる秋の食材には、こんな物があります。
旬の食材をうまく使い、愛猫の健康を増進しましょう!
- 食材1 サンマ
- 食材2 イワシ
- 食材3 シャケ
- 食材4 きのこ類
- 食材5 人参
- 食材6 ブロッコリー
- 食材7 りんご
食材1 サンマ
秋と言えばサンマが美味しい時期ですが、少量をたまにであれば猫にも与えて大丈夫です。新鮮で人間もお刺身で食べるようなものは少量を生で与えても大丈夫ですし、味付けせずに焼いたものをほぐしても。骨はきちんと取り除きましょう。
ただ、いくら愛猫が喜ぶからと言って、秋のサンマは脂が乗っているので、カロリーを摂り過ぎないためにも与えすぎには注意です。また、内臓には寄生虫がいる可能性がありますので、サンマを生で与える場合には取り除きましょう。しかし内臓には苦味がありますので、猫はそもそも好まないかもしれません。
食材2 イワシ
イワシも、秋に旬を迎えます。サンマ同様、新鮮なものは少量なら生で与えても大丈夫です。 ただ、与えすぎ、しょっちゅう与えてしまうことは、やはり「イエローファット」の原因となる場合がありますので、少量をたまに、程度にしましょう。
食材3 シャケ
シャケも、秋に猫に与えることができる食材ですが、寄生虫が気になるので必ず、加熱して与えてください。ほぐしていつものキャットフードのトッピングにしても良いですね。細かくカットした野菜と混ぜて、サラダ風にしても○。しかし、少量をたまに程度、をやはり守って下さい。
食材4 きのこ類
きのこ類も、秋に旬を迎える食材。
栄養たっぷりなきのこ類は、ゆでた後細かくカットするかペースト状にして与えると良いでしょう。
もちろん、味付けはなしで食べさせるようにしましょう。
きのこ類はビタミンを含んでおり、代謝や骨の維持に役立ちますが、同時に食物繊維を多く含んでいるので、与えすぎると下痢の原因となることも。
量には注意して、猫に与えるようにしてください。
食材5 人参
クセがなく、ほのかな甘みのある人参は、猫が食べやすい野菜のひとつです。
細かくカットしたり、すりおろしたりして、食べさせてあげましょう。
生でも加熱しても大丈夫ですが、茹でるとせっかくの栄養素が溶け出してしまうので、加熱するのであれば蒸した方が良いでしょう。
食材6 ブロッコリー
意外にも、ブロッコリーを好きな猫は多いようです。柔らかく茹でて細かく刻んだものを与えましょう。やはり与え過ぎはよくないので、小さじ1杯程度が良いでしょうか。
与えすぎは他の食材同様、消化機能が落ちたり排便に影響したりと猫の体に負担を与えてしまいます。栄養豊富な野菜なので、適量を与えれば猫の健康にプラスに働いてくれるでしょう。
食材7 りんご
秋に旬を迎えるりんごも、猫に少量与えるのは問題ありません。ですが、葉と種は猫に害がありますので、与えてはいけません。また、りんごをはじめとした果物には糖質が多く含まれていますので、大量に与えるのはやめましょう。
ご紹介しておいて何ですが、りんごは猫に与えなくても良い食べ物ですので、飼い主さんが食べているりんごを愛猫が食べたそうにしていたら、細かくしてちょっと与える程度で良いでしょう。
まとめ
いつも同じキャットフードに、ちょっと変化をつける意味で、秋の旬の食材を、トッピングしてあげるのも良いですね!ただ、猫に今まで食べさせたことのない食材を与えるときは、ごく少量からにしてください。
それでアレルギー症状などがなければ、徐々に量を増やしていきます。
食べたことのない味に、猫は大喜びするかもしれません。ですが、何でも与えすぎは毒になってしまう可能性があります。愛猫が可愛くおねだりしても、量には注意して、与えるようにしてください。
愛猫のおねだり攻撃に負けて、ついつい大量に与えてしまったら、体調を壊して苦しませてしまうかもしれません。あくまでも秋の食材は楽しめる程度に、してあげてくださいね。
寄生虫の危険性、寄生虫を摂取しないための対策は人間が魚を食べる時と同様に考えなければいけませんが、猫に魚を与える際に注意すべき点が他にも2つあります。
1つ目は、不飽和脂肪酸の摂り過ぎです。不飽和脂肪酸で有名なものにはDHAやEPAがあり、多くの方が知っているようにこれらは健康に良い成分として有名です。猫にとってもDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は必要なだけではなく適切な量の摂取は健康に良い効果が期待できるのですが、不飽和脂肪酸を多く摂りかつ相対的にビタミンEが不足していると、脂肪組織に炎症が起こる黄色脂肪症(イエローファット)という病気になることがあります。
そのため、サンマやイワシなどの青魚、サーモン、まぐろなど、不飽和脂肪酸を多く含む魚を猫に与えるのは、たまのおいしいもののおすそ分け程度にした方が良いですね。黄色脂肪症は継続的に不飽和脂肪酸を多く摂取していた場合に見られることが多く、1回だけサンマをたくさん食べてしまった場合にはあまり心配する必要はないと思いますが、心配でしたら、不飽和脂肪酸の酸化を防止してくれるビタミンEを補給してあげて下さい(方法、量については獣医師に相談して下さい)。
2つ目の注意点は、生魚に含まれるチアミナーゼという酵素についてです。チアミナーゼはチアミン(ビタミンB1)を破壊する酵素で、多くの魚介類に含まれています。チアミナーゼを大量に摂取してしまうとビタミンB1欠乏症となり、神経や心血管系、消化器など様々な体の部位で異常が起こることとなります(いわゆる、猫にイカを食べさせると腰がくだける、と言われている状態です)。酵素は加熱によって破壊されるので、魚を加熱して与える場合にはビタミンB1欠乏症になる心配はありません。これら2つの注意点は、下記に紹介されているイワシとシャケについてもあてはまります。