猫も夏バテ知らず!?スタミナがつく食材16選

猫も夏バテ知らず!?スタミナがつく食材16選

暑い夏。砂漠に住んでいた祖先を持つとは言え、日本の湿気には、さすがの猫も弱いようです。愛猫がデロ〜ンと溶けそうになっている姿を目にすることも、多くなりますね。そんな時は、スタミナ食材で猫を夏バテから、守ってあげましょう!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫が食べられるスタミナ食材は?

キッチンにいる女性と猫

猫が食べられる、夏にスタミナが付く食材は、一体何でしょうか?
何と言っても、「旬」を迎えた食材がオススメです。
と言うのも、旬の食材は旬ではない時期に比べ、栄養価が高いからです。

ですが、いくら猫の体に良くても、食べさせ過ぎはNGです。
また、初めて与える食材はごく少量からにして、猫の体がその食材を受け付けられるか、チェックしてくださいね!

野菜編

カゴに入った野菜と猫

旬を迎えた野菜は、最強です!うまく取り入れて、愛猫の夏バテを防ぎましょう。

  • オクラ
  • トマト
  • なす
  • ゴーヤ
  • インゲン
  • 枝豆
  • きゅうり
  • 里芋
  • レタス
  • ピーマン
  • とうもろこし

オクラ

言わずと知れた、夏バテ予防に有効な野菜、オクラ。
あのネバネバ成分が、愛猫の元気を保ってくれます。生でも加熱してもOK!
生で細かく刻み、水をオクラ2.5本に対し大さじ1加えて混ぜるだけで、血糖値を抑える働きがパワーアップ!飼い主さんにも、良いですよ。猫ちゃんにあげる時は、刻んだものを大さじ1杯程度にしておきましょう。

トマト

トマトは体を冷やしてくれますので、暑い夏には最適の食材です。 赤い色素のリコピンは、生活習慣病や老化防止などに効果的です。 他にも、β-カロテンやビタミンC、ビタミンE、カリウムなど、多くの栄養素を含みます。細かくカットして与えると良いですが、お腹が弱い場合は、皮をむいたり軽く炒めた方が良いでしょう。

なす

なすも、体を冷やす働きのある野菜です。暑さで火照った体を、冷ましてくれます。
みじん切りにした後、水にさらしてアク抜きをし、茹でたり炒めたりしてから使います。

ゴーヤ

ゴーヤは、人間にとっては代表的な夏バテ予防食材ですね。
苦いから食べないのでは?と思いますが、独特の青臭さを好む猫もいるようです。
加熱し、細かく刻んで与えましょう。

インゲン

炭水化物、たんぱく質、食物繊維豊富なインゲン。
刻んで油と一緒に加熱すると、β-カロテンの吸収が高まります。

枝豆

枝豆は、塩ゆでしたものではなく、水のみでゆでたものを、与えてください。
さやは取り除き、豆だけを細かく刻んで与えます。

きゅうり

きゅうりは、ほぼ水分で栄養はあまりないのですが、カリウムを多く含み、体を冷やし水分補給に有効です。
細かくして与えましょう。お腹が弱い猫には、加熱して与えます。

里芋

里芋はイモ類の中では低カロリーで、ダイエット中の猫にも食べさせやすい食材です。
里芋のネバネバは水溶性の食物繊維で、胃腸の健康にも夏バテにも有効です。
小さくカットして水から柔らかく煮て、潰して与えると○。

レタス

レタスはカリウムやビタミンC、ビタミンEが含まれています。体を冷やしてくれる食材です。

ピーマン

ピーマンも、適量を与えれば、猫の夏バテ防止に役立ちます。
細かくした後加熱して、手作り猫ご飯の材料として使っても。
ビタミンA、C、Pなどが豊富に含まれています。

とうもろこし

とうもろこしは、夏バテ回復に力を発揮してくれるビタミンB群を多く含んでいます。 ですが、ミネラル分も多く与えすぎると猫の体に負担をかけてしまいますので、味付けをしていない柔らかく火を通したとうもろこしを数粒、与えるようにしてください。 できれば、粒のままではなく、すりつぶしてペースト状にしたり細かく刻んだりして与えましょう。粒のまま消化されずに出てくることも、あるようですから。

海の幸編

テーブルの上の魚を狙う猫

大事なたんぱく源となる旬の食材も、たくさんありますよ!

  • 穴子
  • イワシ
  • カジキ
  • しじみ
  • 昆布

穴子

夏バテ食材と言えば、「ウナギ」!と思っても、ちょっとお値段が・・・と言うときは、穴子がオススメ!脂質やカロリーはウナギの約半分なのに、ビタミンAやEを豊富に含んでいます。
他にDHA、EPA、カリウム、カルシウムなども。
加熱して細かくほぐして、与えてあげてください。もちろん、味付けはなしで。

イワシ

夏はイワシが旬を迎えます。新鮮なものを加熱して、与えるようにしてください。
イワシを含め魚は猫の体にとって良い栄養を多く含んでいますが、生で与えるとビタミンB1を破壊してしまう酵素を摂取してしまうため、加熱して与えましょう。

カジキ

カジキ類の魚は数種類ありますが、夏が旬のものもあります。カジキはタンパク質が豊富で、ミネラル、ビタミンにも優れ、DHAやEPAも含まれている優秀食材。味付けなしで加熱して、猫が食べられる程度の大きさにカットしてあげると良いでしょう。

しじみ

しじみは、栄養バランスに優れた食材です。
タウリンが豊富なことで知られていて、猫の肝臓機能の応援ができるのが良いですね。
買ってきたしじみを水から煮てアクを丁寧に取り除いてあげてください。
煮汁にタウリンが流れ出すので、どちらかというと、煮汁をメインに使った方が良いです。

昆布

昆布は粉末にして猫のご飯にかけても、昆布水にしてもOKです。水溶性の食物繊維が免疫力を高めたり、高血圧を予防したり、様々な良い作用を与えてくれます。

まとめ

畑の中に隠れている猫

スタミナ食材を与えてさえいれば夏バテを防げる、というわけではありませんが、上手に取り入れることで、愛猫の負担を和らげることができるかもしれません。

全ての猫のご飯を手作りするのは栄養管理的に難しいこともあるので、今与えているキャットフードにトッピングをすると、お手軽に、愛猫にスタミナ食材を与えることができますよ!
ぜひ、お試しを。

監修獣医師による補足

これらの食材を猫に食べさせて健康増進を期待するというよりは、これらの食材は少量なら猫に食べさせても大丈夫、と思うくらいが良いでしょう。猫が好きな食材があれば、食欲増進や気分転換のために少量をフードにトッピングして与えることができます。

ナス科の植物(ナスやトマト、じゃがいもなど)には、大量に摂取すると人間にも毒性のあるアルカロイドが含まれています。猫の健康に有用な成分も含まれているこれらの野菜ですが、ナスやじゃがいもは家庭菜園で収穫したものではなく買ってきた物を加熱して少量を与えるようにしましょう(アルカロイドは加熱してもなくなりません。また、皮や皮に近い外側よりも中心部の方がより安全なようです。)品種改良の進んだ現在のトマトは、アルカロイドの量は非常に少なく現実には問題にならないようです。ただし、完全に熟しているトマトだけを与えましょう。

また、シュウ酸を多く含む食材という点で、なす、里芋、レタスには注意して下さい。シュウ酸は猫で見られる尿結石の1つ、シュウ酸カルシウムの成分です。猫におけるシュウ酸カルシウム結石の予防とシュウ酸の摂取量の関係は明らかではありませんが、摂取を控えた方が賢明でしょう。

魚介類も健康に良い成分が含まれていますが、ビタミンB1の必要量が多い猫には、ビタミンB1を壊す酵素(チアミナーゼ)を含む生の魚介類を大量に摂取させたくありません。魚介類は加熱してから与えましょう。また、DHAやEPAといった多価不飽和脂肪酸も猫にも良い作用があるようですが、脂肪酸の過剰摂取は好ましくありません。脂肪酸の酸化を防ぐビタミンEとのバランスによっては黄色脂肪症という病気を引き起こすことがあります。魚を与える場合は、特にあぶらののった魚は、たまに旬のもののおすそ分けや気分を変えるためのトッピング程度にとどめましょう。

獣医師:木下明紀子

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