猫にポテチを食べさせてはいけない理由
飼い主さんがポテチの袋をガサガサと開けている時に、猫が反応し近づいてきて、ポテチのニオイで更に反応してしまい、食べたがるというケースが多いと言われています。
しかし、猫がポテチを食べることはNGです。猫にポテチを与えるということはどんなリスクがあるのでしょうか?今回は猫にポテチを食べさせてはいけない理由を、いくつかご紹介します。
1.猫にポテチを与えると肥満の原因になる
人間が食べてもおいしいポテチ。しかしポテチは、油で揚げてあるので高カロリーです。100g当たりのカロリーが平均550kcalもあり、メーカーと1枚の大きさによりますが1枚当たり約5kcalあります。猫の1日の必要カロリーが体重3㎏の場合180kcalです。
ポテトチップスはかなりカロリーが高いのでたくさん食べてしまうと、気づけば肥満になってしまっていたという事態になりかねません。まるく見える猫はかわいらしく感じますが、実はとても恐ろしい病気の原因になるのです。
猫が肥満になってしまうことで、体が大きくなるだけでなく糖尿病や皮膚病などにかかりやすくなると言われています。たかが肥満とあなどれませんね。
2.猫がポテチを食べるとおう吐や下痢の原因になる
猫がポテチを食べると、先ほどご紹介したように肥満の原因になるだけでなくおう吐や下痢の原因になることも。
猫が普段食べているものに比較すると油っぽいため胃にもたれ嘔吐の原因になる可能性があります。人間に比べて何倍も体の小さい猫が、下痢やおう吐を数回繰り返すと脱水症状を起こし、点滴や服薬が必要になる場合もあります。
猫はあまり水分を摂取しない動物だからこそ、脱水症状を起こしやすいと言われています。猫の長生きを願うからこそ、どれだけほしがっても猫にポテチを与えないようにすることが1番良いと言えますよね。
3.泌尿器の病気や心臓病の原因になる
猫にポテチを与えてしまうと泌尿器系の病気や、心臓の病気になってしまうこともあります。
猫の場合、泌尿器系の病気のなかでも腎不全にかかりやすいのですが、塩分が多いポテチは、猫にとって負担にしかなりません。
万が一腎不全になってしまった場合、治療は生涯続きます。また、心臓が悪くなってしまった場合は投薬治療が必要になります。どちらの病気も、継続的な治療が必要になります。
高カロリー高塩分のポテトチップスは猫にとって不必要な食べ物です。あげないようにしましょう。
猫がポテチを食べてしまった時の対処法
猫がポテチを食べてしまっても”基本的には少量なら大丈夫”です。
しかし、先ほども書いたように、ポテチには塩分が強くおう吐や下痢、肥満、そして病気の原因になることが多いので与えることが良いことか悪いことかと言われれば、悪いことだということがはっきりとわかります。
しかし、猫がポテチを食べたがるケースも多く、万が一食べてしまった際にはどのように対処したら良いのか?と悩む飼い主さんも少なくはありません。
猫がもしもポテチを食べてしまった時には、しばらく様子を見るようにしましょう。無理に吐かせる必要はありません。
ただし、猫に下痢やおう吐が見られる場合や、ぐったりしている、元気がない、ほかの食事を食べないなど、少しでも様子がおかしいと感じた場合には動物病院へ連れていくことをオススメします。
まとめ
今回は猫にポテチを食べさせてはいけない理由や、もしも猫がポテチを食べてしまった時の対処方法についてまとめました。猫がポテチを食べてしまっても、すぐ命にかかわることはほとんどありません。
猫が人間の食べ物を食べることは基本的に良くないと言われていますが、猫がポテチを食べてしまうことももちろんオススメできません。
コンソメ味のポテチやのり塩味のポテチなどは香りも良く猫が食べたがることも多いですが、猫に与えてしまうことでたくさんのリスクがあります。
大量に食べてしまった場合や、猫がポテチをしょっちゅう食べるという場合には注意が必要です。
少量食べた場合は早急に対処する必要もほとんどありません。しかし、おう吐や下痢の原因になったり、肥満の原因になったりと様々な問題が出てくる為、猫にポテチは与えないようにしましょう!
大切な愛猫ですから、いつまでも長生きしてほしいですよね!長生きしてもらうためにも、猫にポテチはもちろん、人間の食べ物は食べさせないようにしてくださいね。