猫は練乳を食べても大丈夫?食べてしまったときの対処法など

猫は練乳を食べても大丈夫?食べてしまったときの対処法など

デザートのトッピングとしてよく使われる甘い練乳は栄養価が高く、子猫のミルク代わりに使われたり薬に混ぜて与えることもあります。甘くて万能な練乳ですが実際は猫に食べさせても大丈夫なのでしょうか?もし猫が練乳を食べちゃったときの対応法についても一緒にお話ししたいと思います。

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猫に練乳は大丈夫?

お皿からミルクを飲む二匹の子猫

飼い主さんの食べている姿や、甘い匂いに誘われて猫が練乳を欲しがることがあるかと思います。中には練乳が好きでペロペロと舐める猫もいるそうです。

そもそも練乳は牛乳を濃縮したものをいい、無糖練乳(エバミルク)、砂糖を入れた加糖練乳(コンデンスミルク)と分類されます。一般的にイチゴやかき氷などにかけて食べる練乳は加糖練乳を指します。

甘い練乳は糖分や脂肪分が豊富に含まれていて一見、猫に良さそうと思いがちですが、実際は猫にとって有害とまで言わずとも好ましくありません。なぜ猫に練乳を与えない方がいいのか、その理由を5つにまとめてみました。

消化不良を起こす(乳糖不耐症)

牛乳には乳糖(ラクトース)が多く含まれており、猫は元々乳糖を分解する「ラクターゼ」という消化酵素を十分に持っていないため上手く分解・吸収ができず消化不良を引き起こしてしまいます。

多くの猫が乳糖の消化酵素であるラクターゼの分泌不足による消化不良を起こす「乳糖不耐症」です。
ちなみに人の場合も同じで牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人は乳糖不耐症が原因といわれています。

虫歯になりやすい

練乳は糖分が多く含まれいるため虫歯になりやすいです。特に練乳でも甘くてとろみがあるものは歯に付着しやすいです。

太りやすく糖尿病にかかりやすい

糖分が多いため猫が肥満になりやすいく、糖尿病を発症してしまう恐れがあります。更に恐いのが糖尿病を発症すると血液中に糖分が多い状態が続いてしまうため血管が損傷したり硬くなってしまいます。

そのような状態が続くと腎臓の血管までもが硬くなり、大事な働きであるろ過機能ができなくなってしまう「糖尿病性腎不全」を引き起こしてしまいます。また練乳の主成分である牛乳にはナトリウムやリンといったミネラル成分が入っており、腎臓病を進行させてしまうためよくありません。

そもそも元々猫は腎単位であるネフロンの数が少なく、高齢になるとほとんどの猫が腎不全を発症してしまうため練乳を与えることで発症時期を早めてしまいます。

心臓に負担がかかる

練乳の主成分である牛乳には「ナトリウムイオン」という成分が含まれています。過剰摂取してしまうと血液量が増加し血圧が上昇し、心臓に大きな負担がかかってしまいます。

特に高齢猫や心臓疾患を患っている猫にとっては状態を悪くさせたり、命に関わってくるため猫に練乳を与えるのは控えましょう。

尿路結石症(シュウ酸カルシウム結石症)になるリスクが高くなる

練乳などの乳製品にはシュウ酸カルシウムの成分が多く含まれており、多く摂取してしまうと「シュウ酸カルシウム結石症」を引き起こしてしまう恐れがあります。

このシュウ酸カルシウム結石は溶かすことができないため、場合によっては手術して摘出する必要があります。

特にオス猫は尿道が細長いため、尿道が詰まりやすくオシッコが全く出なくなってしまうと腎臓に障害を起こし命を落とす危険があります。

猫が練乳食べたときの対処法

舌が出ている茶トラの顔アップ

消化不良により下痢などの症状が起きていないか確認すること

体質によりますが猫が少量の練乳を口にした程度であれば、症状が現れないことがあります。ですが中にはほんの少量でも消化不良を起こし下痢してしまう猫もいます。

猫が練乳を食べた後に下痢を起こした場合は、下痢の状態(どのような形)や頻度などをチェックする必要があります。

軟便や軽い下痢が一過性であれば大きな問題はないと思われますが、続くような場合は食事を抜いて一旦胃腸を休ませてあげましょう。

状態が悪化することもあるため症状が出たらとりあえず動物病院へ

下痢がひどく何回も続くと体内の水分も大量に失われてしまい脱水症状を引き起こす恐れがあります。状態によっては点滴などの治療もおこなう事もあるため動物病院へすぐに受診してください。

体質によっては練乳を与えたことで下痢が続く猫もいるため絶食させたり、消化の良い食事を与えるなど食事内容に配慮することが大切です。

猫に練乳を使って薬を飲ませるのは大丈夫?

シリンジで飼い主に薬を飲まされている猫

薬を飲ませることが苦手な猫が多く、粉薬を飲ませる際に甘くてとろみがある練乳と一緒に混ぜて与える方法もあります。

薬を飲ませるだけならば練乳と混ぜて薬を与えても問題はありませんが、練乳をはじめ乳製品ですぐ消化不良を起こしてしまう猫や、乳製品アレルギーを持っている猫は控えた方がいいです。

また薬の中には乳製品を混ぜることで効果が変わってしまうなど薬との相性がありますので、猫に練乳を使って薬を飲ませるときは事前に獣医師に確認しましょう。

練乳だけではなくウェットフードやバターと混ぜたり、チーズに包んだりといくつか薬を飲ませる方法があります。

最近では、猫に向けた投薬補助用のおやつが販売されるようになり、今回はその中のオススメの2つを紹介したいと思います。

投薬用ちゅーる

投薬用ちゅーる

猫が大好きなちゅーるのオヤツを元につくられた「投薬用ちゅーる」が登場しました。この投薬用ちゅーるは通常のちゅーると比べて粘稠度が4倍程もあるので、粉薬だけではなく錠剤も包みやすくなっています。

投薬用ちゅーるは今ところは動物病院でしか取り扱ってなく、味も猫が大好きなマグロ味の1種類のみとなっています。ですが投薬用ちゅーるを使って薬を飲むことができたと多くの声があり、オヤツ感覚で与えやすいです。

メディボール

MEDIBALL (メディボール) カツオ味 15個入
896円(税込)

獣医師と共同開発してつくられた投薬補助用オヤツです。とてもやわらかいため簡単に伸ばしたり包みやすいので大きい錠剤やカプセル、粉薬といった薬の種類や大きさに関係なく使うことができます。
味に飽きないように猫用はササミ味とカツオ味、チーズ味の3種類あります。

まとめ

手をついてガラスをなめている猫

甘くて美味しい練乳は人だけではなく猫も興味をそそります。栄養価が高く猫に与えて良さそうに思いますが、練乳は牛乳を濃縮し砂糖を入れて甘くさせたものが一般的です。少量であれば問題はないと思いますが元々猫は牛乳にある乳糖を分解・吸収する消化酵素を十分に持っていないため、消化不良を起こしてしまいます。

また練乳は糖分が多く含まれているため肥満や糖尿病などといった病気にかかるリスクを高めてしまうため、安全面や健康面を考えると控えたほうが好ましいです。薬を飲ませる時に練乳と混ぜて与える方法もあるようですが、猫に薬を飲ませる目的でつくられた投薬補助用のオヤツがありますので今回の機に試して頂けたら嬉しいです。

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