猫がらっきょうを食べても大丈夫?
猫はらっきょうを食べちゃダメ!
猫がらっきょうを食べると、『玉ねぎ中毒』の症状が出ます。らっきょうもネギ類なので、猫には危険な食べ物となっているのでダメです。少量なら大丈夫だろうと一粒あげた場合、猫の個体差にもよりますが、危険な状態になる可能性が無いとは言いきれません。
結果「危険な食べ物」に変わりはありません。ネギ類やらっきょうの他、ニンニク、エシャロットもユリ科の植物なので危険と言われています。
食べてはいけない理由
なぜ猫がらっきょうを食べてはいけないのでしょうか?らっきょうも同じネギ類に含まれます。そのネギ類に含まれるアリルプロピルジスルファインドという成分が、赤血球を酸化させて破壊する作用があります。
赤血球を壊すと引き起こすのが『溶血性貧血』や『ハインツ小体性貧血』です。また、毒性は加熱をしても破壊されないので、玉ねぎのスープなどのエキスが出ているのも危険と言われています。
猫がネギ類を食べた時の症状とは
- ぐったりして元気がない、食欲がない、ふらふらと歩く
- 耳、歯茎、肉球が白い(黄疸が出ると黄色)
- 呼吸が早い
- 嘔吐
- 下痢
このような症状が出ていないですか?猫が、らっきょうを食べた時に起こると言われる溶血性貧血は、赤血球に障害を与え、貧血や血尿の原因になります。
玉ねぎ中毒になった場合、中毒の症状が出るのは12時間後または2~5日後と言われています。そして玉ねぎ中毒には解毒作用がないそうです。
猫がらっきょうを食べてしまった時の対処法と治療法
らっきょうを食べた時の対処法
もし猫が、らっきょうを食べてしまったらすぐに獣医師さんに見せるのが大事です。
かかりつけの動物病院に連絡をして、診察を受けるのが一番です。玉ねぎ中毒の治療の問題点は解毒剤がないということなので、とにかく早い段階で病院で処置してもらう事が大事です。
自宅で嘔吐させる処置をする方法もありますが、吐しゃ物の誤嚥や食道を傷つけてしまう可能性もありますので自己判断で行うのは危険です。自宅で出来る事は、脱水症状を防ぐ為に水を飲ませたり体温が下がっていたら毛布等で温めてあげてください。
病院での処置と治療法
病院での治療として、大量に摂取してしまい吐かなかった場合(5時間以内)で状態によっては、麻酔をして胃洗浄を行う場合があります。また、下剤の投与、ステロイド剤投与、点滴治療などを行う場合もあります。症状によっては、輸血を行う事もあるそうです。
まとめ
猫にらっきょうは、危険な食べ物のひとつである事が分かります。玉ねぎは、猫には危険と言われていましたが、らっきょうも同じ玉ねぎ中毒を起こしかねない食べ物なので気をつけなければいけないですね。
猫によっては、らっきょうを食べたがる事もあると思うので、勝手に食べてしまって取り返しがつかなくならない様に注意しましょう。
猫がらっきょうを食べてしまった場合は、とにかく早く動物病院に受診するようにしましょう。
その他、猫が食べていいもの・悪いもの
今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。