猫にあげたいスープの選び方
- 猫のスープは総合栄養食である
- スープは香りがよく食いつきが良い
- 猫のスープは無添加である
猫用のフードには総合栄養食と、一般食があります。
総合栄養食は、そのフードを食べさせていれば、猫が1日に必要な栄養素が摂取できるというものです。猫に必要なタンパク質、ミネラル、ビタミン、脂肪、炭水化物がバランスよく含まれていて、ペットフード公正取引協議会の承認する基準を満たしている必要があります。
一般栄養食は、猫に必要とされる栄養を一定の基準で満たしているものとされます。主食とされる総合栄養食に対して、副食と言われ、栄養補給はできますが、健康を維持するために必要な栄養素が全部含まれているわけではありません。
つまり、総合栄養食と水だけ与えていれば、猫の健康は保たれるようになっている、ということです。スープタイプは総合栄養食であれば、そのフードを与えているだけで猫の栄養バランスが摂れるということになります。
スープタイプを与えることで、食材の香りを猫に感じさせてあげやすいと言えます。さらに、添加物を使っていないものを与えられれば、猫の健康にとってとても良いと考えられます。
猫のスープのおすすめ商品
猫用スープには、パウチタイプが多くありますが、その他にフリーズドライタイプもあります。おすすめの猫用スープをご紹介します。
ウェルネス ヘルシーインダルジェンス 香るとろみスープ仕立て ツナ (穀物不使用) 85g
商品情報
・1日に成猫体重4kgあたり約4袋。
・1日2-3回に分けて与える。
肉副産物・人工保存料・着色料・香料不使用の猫用スープです。水分含有量が高いので猫がおいしく水分補給できます。
無添加のやさしさ フリーズドライ 洋風スープ 10g×5個入り
鶏むね肉を使い、チキンの旨味がとけこんだ、かぼちゃや人参も入ったスープです。
フリーズドライなのでたくさんあっても軽く、長期保存もできます。
鹿の匠丹波 カロリーオフ運動あとの水分栄養補給 あっさりスープ150g 犬猫用 R-1
無添加で良質の鹿肉を使ったスープです。野生鹿の背骨だけを煮詰めて旨味を凝縮した、無添加自然食品です。丹波の鹿有効利用処理施設にて安全に処理してあります。
猫に必要な栄養素を含んだおやつとして、食事の補助栄養として与えてください。
餌の量は適量を守り、過度にならないよう気を付けましょう。
成猫用 お魚フィレのスープ
丁寧にじっくり煮込まれ、魚介の旨みが濃厚に溶け込んだ猫用のスープです。おやつやご褒美など、主食の他に与えてください。
スープの中にほぐし身が入っているので、食べ応えもあります。
モンプチ ピュアスープ パウチ 成猫用
モンプチ特製レシピのこだわりスープです。旨みを凝縮したこだわりの一滴でいつでも手軽に美味しく水分補給が出来、猫のおやつやご褒美にもぴったりです。香りも良いコンソメ風仕上げになっています。
猫にあげる手作りスープの作り方
猫にスープを手作りしてあげることもできます。
猫にスープを作る場合には、塩や醤油といった調味料を加えずに作りましょう。魚、鶏肉などを煮込み、できたスープを冷ませば出来上がりです。
鶏肉を使った作り方の一例
- 鶏肉のささみを用意する
- 鍋にささみと、ささみがかぶるくらいの水を入れて熱する
- 沸騰する手前で弱火にしてアクをとる
- アクが出なくなってきたら火を止める
- ささみを鍋にいれたままで冷ます
- 冷めたらささみを取り出し、スープをキッチンペーパーでこす
冷めたスープは冷蔵庫や冷凍庫などで数日保管できます。冷えたものは一度人肌くらいまでに温めてから猫に与えましょう。ささみをこまかくほぐしてスープと与えることもできます。
魚の場合には焼いた魚の骨を水で煮て作ります。
- サンマなど、焼いた魚を頭、骨、身に分ける
- 頭と骨部分を水に入れて煮る
- 出汁が出たら、魚を取り出して冷ます
猫にスープを与える時に、とっておいた身の部分をほぐして一緒に与えても良いでしょう。塩などの調味料を使わなくても十分に味が出て、猫が気にいるスープが出来上がります。
猫に与えてはいけないものもありますので、玉ねぎや長ネギは、特にスープに入れることのないようにしましょう。
猫用スープのメリット
猫はあまり水分を取らない動物だと言われています。ドライフードと水を用意していても、気分次第で水を飲まない場合も多くあります。実際、猫の祖先は砂漠で生活していたので、摂取できる水分が少なくても生きていけるような体のしくみになっていると考えられます。
摂取できる水が少なく、体から奪われる水が多くても、腎臓の働きで、摂取した量からできるかぎり多く、体に必要な水分を取ることができるのです。
ただ、そのために猫は腎臓に負担がかかりやすく、腎臓病や、尿路系の病気にかかりやすくなっていると言えます。そのため、猫にはできるだけ水を飲ませましょうとよく言われますが、なかなか飲んでくれないことも多いものです。
そんな時、スープタイプのフードを与えれば、なかなか水を飲んでくれない猫にも水分補給ができるということになります。また、スープタイプのフードはおやつにも適しています。猫にスープを与えるメリットは、次の3つがあります。
猫用スープで水分補給ができる
スープタイプの食事を摂ることで、ドライフードを食べるよりも、水分を多く摂取できるところがおすすめです。そのぶん、主食のフードの量を調整して、肥満にならないように注意する必要はありますが、水を飲まない猫におやつとして与えて、水分補給をさせることができます。
猫用スープで歯の状態が悪い猫でも食べられる
スープタイプのフードは、年をとって歯が抜けてしまった猫でも食べられるところがおすすめです。怪我や病気などで歯の調子が悪い、歯が抜けてしまった、という猫にも、歯でかじることが少なく食べることができます。
スープタイプのフードには、ウェットフードにスープがかかっているような状態のものや、おかゆのような状態のものなど、色々なタイプがあります。
猫の好みや、歯の状態、怪我や病気の状態によって選ぶことで、ドライフードを食べられなかった猫にも口から栄養を摂ってもらうことができます。
猫用スープは猫が食べてくれやすい
猫用スープは、好き嫌いが多い猫でも食べてくれやすいところが、おすすめです。
ドライフードを食べない猫でも、スープタイプは食べてくれる場合が多いのです。その理由として、ドライフードよりも香りが感じられること、スープ部分とウェットなフードの部分があり食感の違いがあること、などが考えられます。
猫用スープを与えることで、食事の時間が、猫にとっても楽しみになるような要素があるということでしょう。
ドライフードをあまり食べない猫でも、スープタイプだと食べてくれることもあります。猫がドライフードを食べない場合、主食のドライフードにスープタイプのフードをかけて与えるなどの工夫をすることもできます。
まとめ
猫が長期間ドライフードだけで成長してきて、水分が不足気味だと、老猫になった時に病気にかかりやすいという説があります。
そのため、できる限り水を飲んでもらうようにしたいところですが、猫に水をたくさん飲ませるのは難しいものです。猫に水分補給をしてもらうためには、水の与え方を工夫する方法もありますが、普段の食事に猫用スープを追加するという方法があるのですね。
猫はフードに対して好みがあり、なかなかフードを気に入ってもらえない場合にも、ドライフードに猫用スープをかけることで、食べてもらえる場合もあります。
気をつける点としては、猫用スープは主食ではなく、一般食が多いので、主食を別にしっかり与えてくださいね。飼い主さんがスープを作ることで、無添加で保存料も使わないものが作れますので、手作りもおすすめです。
猫にスープをうまく与えることで、猫の健康維持と食事の充実を目指しましょう。
30代 女性 はなこ
すると、食欲が戻ってよく食べるようになります。総合栄養食なので、食べさせ過ぎには要注意ですが、ほとんど餌を食べられないようなときには、積極的にこういうスープを与えてあげるといいと思います。我が家の猫ちゃんが下痢をして弱ったときに重宝しましたし、災害のときにも役立ちました。ぜひ、おうちにいつも、ストックしておきたいですね。
猫ちゃんも、スープが大好きですので普段から与えて慣れさせておくのがいいと思います。