猫に果物を与えてもいい?与えていい果物・危険な果物を解説!

猫に果物を与えてもいい?与えていい果物・危険な果物を解説!

みなさまは果物好きですか?ビタミンが豊富で抗酸化作用もあり体に大変いい果物は猫にとっても体にいいものなのでしょうか。答えは果物の種類によります。猫は人間と体の作りが違うので誤って摂取してしまうと体に悪影響を及ぼす可能性もあります。どの果物がよくてどの果物が駄目なのか。正しい与え方とは?注意点も含めてご覧ください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が食べても良い果物

リンゴと猫
  • りんご
  • バナナ
  • いちご
  • メロン
  • クランベリー

まずは猫が食べてもいい果物をご紹介します。猫の体に是非摂り入れたい果物もありますので猫の健康が気になる飼い主様も是非参考にしてください。

猫に与えても良い果物1.りんご

りんごと子猫
  • 便秘に効果あり
  • 与えすぎると糖尿病になるリスクがある
  • 与えるときは極少量をすりつぶして与える

りんごは腸内環境を整えてくれる優秀な果物なのでおなかの調子が悪い猫ちゃん、便秘気味の猫ちゃんは是非普段の食事に摂り入れてみてください。

ただし、りんごに含まれる食物繊維は肉食動物の猫ちゃんにとっては消化しにくい成分であり、果物に含まれる糖分は猫ちゃんの糖尿病の原因となります。また固形のまま与えると丸飲みしてしまい喉に詰まらせてしまう可能性もあります。果物を与えるときは極少量を刻んだりすりつぶしたりして与えてあげましょう。

猫に与えても良い果物2.バナナ

バナナの皮と猫
  • 果物に含まれる糖を与えすぎると糖尿病のリスク
  • 与えすぎは腎臓病になるリスク

猫に与えても問題はありませんが、バナナに含まれている糖分は糖尿病の恐れが、カリウムは腎臓病を引き起こす原因になる可能性があります。与えても問題はありませんが特に進んで与えたい食材でもありません。仮に与えたとしてもほんの少しだけ与えるようにしましょう。

 

猫に与えても良い果物3.いちご

イチゴと猫
  • 果物からビタミンを摂取する事ができる!
  • 食べ過ぎは糖尿病のリスク

あまりイメージはありませんが意外と食物繊維が豊富な果物いちご。多量に摂取することは糖分過多による糖尿病、食物繊維による消化不良の原因となりますがほんの少しなら猫にとっても必要なビタミンが果物から摂取できる食べ物なので摂り入れてみてもいいかもしれませんね。

ただ、果物の甘酸っぱい味を苦手と感じる猫ちゃんも多いので愛猫が嫌がる素振りを見せたら無理に与えないようにしてあげてください。

猫に与えても良い果物4.梨

青リンゴと猫
  • 水分補給に役に立つ
  • 食べ過ぎると体温が下がる

みずみずしくておいしい梨はそのほとんどが水分なので食べても問題はもちろんありません。猫ちゃんはあまり水分を摂らない動物なので夏の水分補給を兼ねて与えるのは非常にいい手段でもあります。

ただし、体にいい食べ物というわけではありません。水分が多すぎるのと、体を冷やす効果があることが気になるので、もし梨を与える場合はやはり少量を与えるようにしましょう。

猫に与えても良い果物5.桃

桃と猫
  • 桃の種は毒を含んでいるので注意!
  • 水分補給に役に立つ
  • 果物を食べ過ぎると糖尿病になるリスク

桃は果肉は与えてもいいのですが種は毒を含んでいるので与えないようにしましょう。桃も梨同様水分が多い果物なので水分補給目的で与える分には問題ありません。しかし糖度が大変高い果物なので与える時は糖尿病のことも考えて極少量を与えるようにしましょう。

猫に与えても良い果物6.メロン

メロン
  • メロンにはカリウムが含まれる
  • 腎不全になるリスクがある

メロンも水分が多く猫が食べてもいい果物です。しかしメロンにはカリウムが多く含まれているので摂りすぎは腎不全を引き起こす原因になります。こちらもやはり時々ごく少量に留めるようにしましょう。

猫に与えても良い果物7.クランベリー

クランベリー
  • ストルバイト尿石症の予防にいい
  • 一度尿石になったものはクランベリーでは解かせないので注意!

猫に発症しやすいストルバイト尿石症、激しい痛みが伴うと共に尿道に結石が詰まってしまうと最悪の場合は死にもつながってしまう病気ですが、このストルバイト尿石症の予防として注目を浴びているのがクランベリーです。

クランベリーに含まれる尿を酸性に保つ効果はストルバイト尿石症に大変有効だとされているので、愛猫の健康を考えてクランベリーを進んで与えている愛猫家様も多いです。しかしクランベリーはあくまで予防であって、一度尿石症となったものを溶かす効果はありません。

クランベリーの効果に過信しすぎないように注意してください。

猫にとって危険な果物

みかんと猫

最後に猫にとって危険な果物をご紹介します。猫の体に悪影響のある食べ物なので盗み食いをしないように注意してあげましょう。

みかん

みかんの果肉自体は問題ありませんが、柑橘系のにおいが苦手な猫ちゃん与えてはいけないというよりは臭いを嗅ぐことで吐き気を伴う猫ちゃんもいますのでできればあまり近くで食べないようにしてあげましょう。

また、みかんの皮は猫ちゃんにとって大変危険な食材となっています。

みかんの皮に含まれる「リモネン」と呼ばれる成分は運動失調、手足の震え、皮膚がかぶれる、嘔吐といった症状を引き起こします。中毒症状にならないためにも、みかんはあまり与えないほうが無難です。

ぶどう

理由は解明されていませんが、ぶどうは猫にとって中毒症状を引き起こす原因になると報告されています。特に急性腎不全を引き起こす可能性は高く、最悪の場合は死に至り命を取り留めたとしても慢性腎不全となり一生病気とつきあわないといけなくなります。ぶどう中毒を防ぐためにも絶対に与えないようにしましょう。

アンズ

アンズは未成熟な果実ですが、この中に含まれている「アミグダリン」という成分が猫ちゃんにとって体調不良を引き起こす原因となることがわかっています。また小さいので喉に詰まらせる場合もありますので与えないようにしましょう。

果物を猫に与える正しい方法

果物と猫

果物を猫に与える時に気をつけたいのはそのままの形で与えないこと。果物の中には硬いものもありますので食べやすいように細かくするかすりおろして与えるようにしましょう。

また多量に与えることは基本厳禁なので、与えるときはほんの少し猫ちゃんの一口位に留めるようにしましょう。猫ちゃんの体の大きさと人間の体の大きさは違いますので、決して人間の少しの量で与えずに猫ちゃんの一口くらいに留めましょう。

さらに果物をおやつ代わりに与える時は決して毎日与えないようにしてください。いくら一回の量が少量だとしても毎日毎日与え続け、糖分やカリウムなど過剰になってしまうと、猫ちゃんにとって良くない成分が少しずつ体に蓄積されていきます。そうなっては愛猫の体に悪影響がでる可能性も否めません。

あくまでも時々、ご褒美代わりに与えるように心がけてください。

まとめ

果物を見つめる猫

今回は果物をクローズアップしましたが猫にとって食べてはいけない食材、食べていい食材はたくさんあるのであげだしたらキリがありません。

大切なのは新しい食材を与えるときはしっかりと安全であることを確認してから少量を与えることです。猫ちゃんの健康のためにも与える量はしっかりと守ってくださいね。

投稿者

40代 女性 なな

我が家の猫ちゃんにも、果物を与えています。梨やブルーベリーやりんごなど猫ちゃんが大好きな果物なので、よくカリカリにトッピングします。細かく刻んで与えます。食欲がないときも、よく食べてくれます。リンゴは特に、便秘の予防になるので積極的に食べさせています。
お湯で炊いてから与えるときもありますが、生を刻んで与えるときのほうが多いです。
我が家の猫ちゃんは、子猫ちゃんの頃から便秘なのですが、リンゴを与えるようになって、スムーズにうんちが出る日が多くなりましたよ。
投稿者

30代 女性 まつこ

うちの猫ちゃんにも、週に2回、バナナやリンゴを少量ずつ与えます。
便秘の解消に役立つのもあるのですが、ビタミンが摂れますし、抗酸化作用を期待しています。猫ちゃんたちは、喜んでパクパク食べて毎日、快便です。昔から、かなりの便秘症な2匹なので対策を考えた結果、バナナやリンゴにたどり着きました。すこし、食欲の落ちたときにも、喜んで食べてくれます。
消化のいいように、すってから与えています。
ツルッと食べやすくて刻むよりも気に入っているようです。
投稿者

50代以上 男性 ミースケのパパ

家の北斗(ベンガル)はきゅうりが大好きです。2日に一回位で与えています。大丈夫なのでしょうか。

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