猫に牛肉を食べさせても大丈夫?与える際の注意点や与え方

猫に牛肉を食べさせても大丈夫?与える際の注意点や与え方

猫に牛肉は与えても大丈夫なのでしょうか?猫が自然界で牛肉を食べるため、牛を狩って食べることはありませんが、猫に牛肉を与えても大丈夫なのでしょうか?牛肉など「自然では食べないものを与えるのはどうなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は牛肉は、猫にとってプラスになる食べ物とも言われることがあります。今回は猫は牛肉を食べてもいいのか?食べさせる方法などをご紹介します!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に牛肉を与えても大丈夫

大きなステーキと猫

猫に牛肉は、与えても大丈夫です。飼い猫も本来は狩猟をしていたハンターなので牛肉を食べることには問題ありせん。豚肉や鶏肉であると菌の数や種類も多いのですが、牛肉の場合は害がほぼないと言われています。

キャットフードしかあげたことがない場合や初めての場合は、加熱をした方が良いいかもしれませんが通常であれば猫は「生肉」でもへっちゃらです。

牛肉の赤身部分には鉄分や亜鉛といったミネラルが豊富です。疲労回復や貧血予防、免疫機能の低下予防に効果が期待できます。たんぱく質やビタミンB12も多く含まれているので、丈夫な体作りや神経、脳の働きをサポートしてくれます。

猫に食べさせる牛肉の選び方

牛肉には国産牛とアメリカンビーフなどがありますが、和牛はアメリカンビーフよりも脂質が多い傾向が。一方でアメリカンビーフは脂質が抑えめなのにも関わらず、猫の体に良い栄養素が多いという特徴があります。

ただ、海外産の牛肉にはホルモン剤が使用されている事があり、安全性が不透明な部分もあります。全ての牛肉が安全性不透明というわけではないですが、 猫に与える場合は、国産の赤身が、1番良いのかもしれません。

こだわるのであれば生産地や生産者、牛の育て方までが分かるような牛肉を選ぶと、更に安心です。

猫に牛肉を与え方

ローストビーフと猫

猫に与える時は猫の一口サイズに牛肉をカットします。新鮮であれば生でも与えることができます。鮮度が落ちている場合は、しっかりと加熱しましょう。

猫へ与えていい牛肉の量

猫に与えても良い牛肉の量は、1日30g〜60g程度がいいでしょう。

猫に生の牛肉は良いの?

免疫力が落ちている猫には、新鮮でも生では与えない方が良いでしょう。

猫の牛肉を与える時の注意点

牛肉を与えるときは塩などの味付けは必要ありません。

あげすぎに注意する

猫は初めて食べる牛肉の味を気に入ってついたくさんあげてしまいそうになることもあると思います。 しかし牛肉は栄養価が高い分、食べ過ぎるとかえって高カロリーになってしまいます。 それにより

  • 高血圧
  • 動脈硬化

などの原因にもなってしまいますので注意が必要です。 またビタミンAも摂取しすぎると体に痛みがでるなどの症状がでてしまうことがありますので「食べさせ過ぎないように」注意しましょう。

猫の体重にもよりますが、1日30g〜60g程度の量に、とどめておきましょう。

味付けは禁止

猫に牛肉をあげるときに、つい人間と同じように塩コショウなどの調味料をかけてしまいそうになってしまうこともあると思います。 しかし、調味料などで過剰に栄養やエネルギーを摂取してしまうと体を悪くしてしまうので注意が必要です。

猫と牛肉アレルギー

病気の猫

猫も人間と同じように、食物アレルギーを持っていることがあります。猫がアレルギーを起こすことが多いと言われている食材の中に、牛肉も入っています。

ですから、愛猫に初めて牛肉を食べさせる時は、まず少量を与えるようにしてください。猫に牛肉をあげたら、愛猫の様子を観察して、皮膚の痒みや嘔吐、下痢などがないかを確認します。

もしそのような症状が出た場合は、牛肉は与えないようにします。アレルギー症状が収まらない場合は、かかりつけ医を受診しましょう。

厳選!猫の牛肉レシピ

料理にいたずらする猫

猫に、牛肉を使ったご飯を手作りしてみてはいかがでしょう?厳選したレシピを、ご紹介します。

牛肉と野菜のまぜまぜご飯

牛肉と野菜を混ぜるだけの、簡単お手軽猫ご飯です。

【材料】

  • 牛もも肉
  • ゆでかぼちゃ
  • ブロッコリースプラウト
  • アマニ油

【作り方】

1.牛もも肉をボイルし、細かく刻みます。ゆでかぼちゃとブロッコリースプラウトも、みじん切りにしましょう。
2.ボウルに1.を入れて、混ぜます。
3.アマニ油を入れ、さらに混ぜ合わせます。完成!

詳しい作り方はコチラ↓から。

カルパッチョ風牛肉ご飯

新鮮な牛赤身の薄切り肉をカルパッチョ風にしています。多くの種類の野菜や海藻が入っているので、栄養バランスもバッチリ!作り方も、簡単です。

【材料】

  • 牛赤身薄切り肉
  • ニンジン、さつまいも(かぼちゃ)、きゅうり、しいたけ、絹さや、ひじき、ごま
  • 葛(無くても可)

【作り方】

1.野菜類は茹でて、細かく刻むかすりつぶします。さつまいも(かぼちゃ)は電子レンジで柔らかくし、小さめの角切りに。
2.牛肉はミンチかそぎ切りにして、葛を絡ませます。
3.1と2を混ぜ合わせて完成です。

獣医師監修の夏向き牛肉レシピ

獣医師が監修した、猫の牛肉ご飯です。特に暑い夏の、夏バテ防止に向いています。

【材料(体重3kgの猫の場合)】

  • 牛ひき肉 50g
  • 牛レバー 10g
  • 卵黄 1/2個
  • ニンジン 4g
  • セロリ 4g
  • ほうれん草 3g
  • 黒ごま 3g
  • しょうが 少々
  • 水 適量

【作り方(生)】

1.レバーを猫の一口大にカットします。ニンジン、セロリ、ほうれん草、しょうがはみじん切りに。
2.ボウルに1.と牛ひき肉を入れ、混ぜ合わせます。
3.ラップなどに包み、3日以上冷凍します。
4.与える前の日に冷蔵庫で解凍し、熱湯を回しかけて人肌程度の温度にしてから与えます。
解凍の過程で細菌が繁殖し食中毒をおこしてしまう場合もありますので、生で与えたい場合は解凍品ではない肉、新鮮な肉であることを確認しましょう。

【作り方(加熱)】

1.レバーを猫の一口大にカットします。ニンジン、セロリ、ほうれん草、しょうがはみじん切りに。
2.鍋にごま油を熱し、しょうがを炒めた後に牛ひき肉、レバー、ニンジン、セロリを加えてよく炒めます。
3.材料がかぶる位の水を入れ、沸騰させます。沸騰したら火を弱め、柔らかくなるまで煮込みます。
4.ほうれん草とごまを加えて混ぜ、火を止めます。
5.人肌程度に冷めたら、完成です。すぐに与えない場合は冷凍保存し、与える前日に冷蔵庫で解凍します。与える時に熱湯を回しかけて人肌程度の温度にしましょう。

まとめ

生肉をかじる猫
  • 猫に牛肉を食べさせても大丈夫!
  • 疲労回復や貧血予防、免疫機能の低下予防ができる
  • 猫に牛肉を食べさせる時は、加熱しても生でもどちらでも大丈夫
  • 和牛は国産の赤身が好ましい
  • 病気の時など免疫が落ちている時は生で与えない方がいい

今回は猫に牛肉を与えてもいいのか?という事についてご紹介しました。

猫にとって牛肉は、栄養満点な食材です。うまくご飯に取り入れて、栄養を補給してあげると良いですね。

完全手作りご飯でなくても、市販のキャットフードの上にトッピングするのもオススメです。これでしたら、栄養が不足する心配はありません。是非お気軽に、試してみてください!

投稿者

20代 女性 うみか

猫ちゃんに、牛肉を与えるときには、よく火をいれて小さく切って与えましょう。
我が家の猫ちゃんが初めて牛肉を食べたのは、1歳の誕生日の時です。その時に、とても気に入りまして風邪気味だった猫ちゃんが、すっかり元気になりました。牛肉はスタミナをつけてくれますのでとても、体によくておすすめです。しかし、与えすぎは病気になりますので、注意しましょうね。我が家の猫ちゃんには、ひと口大位の量を、週に2回与えています。
猫ちゃんは牛肉を焼いている臭いがすると喜んで飛んできますよ。

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