乳酸菌は猫にも効果がある!
乳酸菌は猫にもたくさんの効果があります。腸内環境が正常化することによって軟便や下痢、便秘の改善だけでなく、うんちのニオイや栄養素の吸収向上にも役立ちます。
しかし通常、乳酸菌は摂取しても生きたまま腸には届かず、胃酸で死滅してしまいます。
また人間用のサプリの場合、人間の腸内環境に最適化された成分で作られているので猫に与えるにはリスクが伴います。
食事からも同様で、ヨーグルトなどから摂ると「乳糖」という成分によって下痢や軟便になるデメリットもあります。
もし乳酸菌を摂るならこれらの問題を解決できる乳酸菌サプリメントがおすすめです。
さらに、より腸内環境にフォーカスしたいのであれば生きたまま腸に届く乳酸菌である「有胞子性乳酸菌」を使ったものがおすすめです。
上記に当てはまるおすすめ商品も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
猫への乳酸菌の効果
猫に乳酸菌を与えて得られる効果には、
・下痢や便秘の改善
・免疫力向上
・口臭の改善
・口内炎の予防
・アレルギーへのサポート
などがあります。
猫が乳酸菌を摂取した時の効果1.下痢、便秘の改善
下痢や便秘の改善に腸内の乳酸菌を増やしてあげると効果的です。
乳酸菌を摂取することで作り出される乳酸によって腸の運動が促進され便が出やすくなったり、腸内を酸性に保つことで悪玉菌が増えすぎないようにすることで消化不良(下痢・軟便)を対策できます。
猫が乳酸菌を摂取した時の効果2.免疫力の向上
腸内細菌と免疫力は密接な関係にあります。
乳酸菌などの善玉菌と悪玉菌のバランスがとれた腸内環境が整っている状態になると免疫系がコントロールされ免疫力が向上するのです。
猫が乳酸菌を摂取した時の効果3.口臭を減らす
猫の口臭が気になったり、ごはんの食器がぬるぬるしていたりする場合は口腔内の細菌のバランスが悪くなっていることが原因の一つとして考えられます。
口腔内の善玉菌と悪玉菌のバランスがとれていると改善されやすくなります。
猫が乳酸菌を摂取した時の効果4.腎不全による高窒素血症、口内炎の間接的な改善
これは乳酸菌によって腎不全や口内炎が治るという意味ではありせん。猫が腎不全になると免疫力の低下、唾液アンモニア濃度の上昇などによって口内炎ができやすくなります。
また、慢性的な口内炎や歯周病など口腔内のトラブルを抱えていると、それが腎不全のきっかけになるとも言われているのです。
乳酸菌を摂ることで腸内の環境が改善され悪玉菌が作る有害物質が減ります。腎臓には有害物質をろ過する働きがありますが、有害物質が減ることで腎臓の負担が減ることが期待できるのです。
それによって口内炎の症状の改善もできるとされています。また、口腔内の乳酸菌のバランスがとれていることは、口臭だけではなく、口内炎や歯周病の予防にもなると考えれています
猫が乳酸菌を摂取した時の効果5.アレルギー症状の緩和
ヒトの実験結果では乳酸菌を摂取して腸内環境が整うとアレルギー症状が改善すると言われています。
猫におすすめの乳酸菌サプリ3選
こちらでは数ある中から編集部が独自調査した、おすすめの猫用乳酸菌サプリを3つに絞って紹介します。
選んだ基準は記事中でも取り上げている通り、
・「有胞子性乳酸菌」かどうか
・安全性に配慮されているか
・価格が良心的か
です。
品質に優れていてかつ価格も良心的なものをピックアップしました。
猫用に特化した乳酸菌サプリのおすすめをご紹介します。
毎日爽快 植物酵素&乳酸菌
乳酸菌のタイプ | 有胞子性乳酸菌 |
消化酵素 | 5種類配合 |
添加物 | 保存料・香料・着色料・化学調味料フリー |
キャンペーン | 初回半額キャンペーンあり |
生きたまま腸まで届く「有胞子性乳酸菌」を配合した猫用の乳酸菌サプリです。
腸内環境改善のための消化酵素も豊富で、タンパク質、脂質、炭水化物などキャットフードに配合されている栄養素を消化をサポートしてくれます。
添加物も無添加。品質が優れた国内工場で生産しているので安全性も申し分ありません。また獣医師推奨品です。
公式サイトのみになりますが始めて購入する方は初回半額で購入できるキャンペーンも実施しています。
腸活日和
乳酸菌のタイプ | 通常の乳酸菌 |
消化酵素 | 記載なし |
添加物 | 香料、保存料、合成着色料フリー |
キャンペーン | なし |
3つの機能(バイオジェニックス、プロバイオティクス、プレバイオティクス)を兼ね備えたマルチ乳酸菌「トリプル・シンバイオティクスBG21菌発酵物粉末」が配合されており、腸内環境のバランスを保つことに役立つサプリです。BG21菌発酵物粉末には、アミノ酸や短鎖脂肪酸など517種の成分が含まれています。
粉末タイプで離乳が終わった頃から与えることができます。
便臭や体臭、口臭が気になる、皮膚や被毛を健康に保ちたい猫におすすめです。香料、保存料、合成着色料は使用されていません。
プラチナ乳酸菌
乳酸菌のタイプ | 通常の乳酸菌 |
消化酵素 | 記載なし |
添加物 | 保存料、着色料、香料フリー |
キャンペーン | なし |
2種類の乳酸菌(エンテロコッカス菌、ラクトバチルス菌)を配合しており、猫が本来持つ病気を予防する力と病気と戦う力を高めることで、免疫調整とお腹の健康サポートします。
その効果のメカニズムは、特許製法により微細にナノ化された加熱乳酸菌の一つひとつが、効率よく体内に吸収されることにあります。
国内の工場で製造されています。味や臭いはほとんど無く、保存料、合成着色料、香料は使用されていません。アレルギーフリーなので味に敏感な猫やアレルギーが心配な猫にも安心です。
猫に乳酸菌を与える方法
乳酸菌のサプリメントを使う
猫に乳酸菌を与えるのであればサプリメントがもっともおすすめの方法です。
乳酸菌サプリにも種類がありますが、必ず確認しなければ言えないポイントは「有胞子性乳酸菌」が含まれるかです。
通常の乳酸菌だと体内の消化酵素で死滅してしまいます。
しかし「有胞子性乳酸菌」なら生きたまま腸まで届くのでより効果を発揮しやすくなります。
成分表を逐一確認する必要があります。こちらでは「有胞子性乳酸菌」を使用したおすすめ商品をランキングで紹介しているので参考にしてみてください。
ビオフェルミンで乳酸菌を摂取する
ビオフェルミンは人間のサプリメントなので愛猫にどれくらい与えればいいのか決まっているわけではありません。
なので当編集部では推奨していません。
もしどうしても与えたいのであれば獣医師に相談してから与えるのをおすすめします。
乳酸菌をヨーグルトで摂取する
乳酸菌をヨーグルトで摂取するのはおすすめしません。
なぜなら下痢や軟便になる「乳糖」が含まれるからです。
乳糖を分解する酵素が生まれつき少ないとお腹を下しやすくなります。
猫は水分が不足しやすい生き物です。
下痢をすると大切な水分まで失ってしまうので当編集部ではおすすめしていません。
乳酸菌が入った猫用のおやつ
おやつで乳酸菌を摂取するのもおすすめです。錠剤・粉末いずれのサプリメントも警戒してしまう猫におすすめめです。
しかし「有胞子性乳酸菌」を含んでいるおやつはかなり少ないです。
猫に乳酸菌、デメリットはある?
猫に乳酸菌を与えて下痢をしない?
ヨーグルトなどで乳酸菌を与えた場合に下痢になることがあります。
与えた量にもよりますが、「乳糖」への耐性が低い可能性が高いです。
必要に応じてこのような下痢のリスクが低いサプリメントに切り替えることが大切です。
猫に乳酸菌は必要?
猫に乳酸菌は絶対に必要かと言われると、「そうではない」が結論になります。
猫が生きる上で乳酸菌は必須ではありません。
しかし生活の質を重視するのであれば猫にも乳酸菌が必要になります。
例えば猫もストレスや体調の変化で軟便気味になったり、便秘で苦しい思いをすることがあります。
昔は「よくあること」で済みましたが、大切な家族が辛そうにしていたら助けてあげたいと思います。
人間の生活の質が向上するにつれて家族である猫の生活の質も向上しており、人間のようにサプリメントを与える人が増えているのは事実です。
当編集部ではより良く、健康で幸せに長生きしてもらうために乳酸菌サプリを活用するのを推奨しています。
乳酸菌自体にデメリットはない
乳酸菌自体にデメリットはありません。
しかし前述の通りヨーグルトやおやつ、その他食事で与えるとなると「乳糖」や「糖質」など余計な成分を取ることにつながります。
肥満になったり下痢を引き起こしたりする可能性も高まります。
カロリー過多にもなりうるのでサプリメントを用いることをおすすめします。
まとめ
- 猫に乳酸菌は必須ではない
- 猫に乳酸菌を与えると健康にいい効果がある
- 猫に乳酸菌を与えると腸内環境が改善される
- 猫に乳酸菌を与えると下痢、便秘の改善が期待できる
- 猫に乳酸菌を与えると、アレルギー症状や口臭、腎不全による高窒素血症や口内炎などの改善に効果がある
猫に乳酸菌を与えるメリットは消化管の機能だけではないことが分かりました。猫の病気で多い腎臓病や口内炎の時に役立つのは心強いですね。
猫用の乳酸菌サプリメントは種類が多いですが、「有胞子性乳酸菌」は必ず着目するようにしましょう。
またおやつやヨーグルトで与える際は下痢のリスクを知った上で与えるようにしましょう。
猫の腸内環境を整えるサプリを与える
また、猫用のサプリメントで、便臭を改善したり、下痢の症状を和らげたりする方法もあります。サプリメントはあくまでも栄養補助食あり、薬とは違いますので、100%効果が現れるわけではありません。ですが手軽さに定評があり、ピンポイントで腸内環境に良い成分を摂ることが出来るのがメリットです。
本記事でも説明されていますが、猫の腸内細菌叢を調べ、人間や犬とも違い「腸球菌」という種類の乳酸菌が猫には多く、また加齢とともに細菌叢も変化していく、という研究結果が出されていますので、興味のある方は参考にして下さい。リンク先の記事中に、論文の原文へのリンクもあります。
東京大学大学院農学生命科学研究科 プレスリリース