猫用ケーキとは
猫用ケーキとは、猫が食べられる素材で作った、猫のためのケーキです。猫用とは言っても特別な素材を使うわけではなく、材料は人間も食べられるものでできています。
ささみや魚を中心に彩に野菜類を添え、生クリームの代わりに卵白を使うなど工夫をすれば、自宅で手作りすることもできるでしょう。市販のケーキでも、猫の好みや健康に配慮して味付けが工夫されていますので、安心して与えることができます。
SNS上では、クリスマスや誕生日、お迎え記念日に、愛猫のためにケーキを用意する光景を見かけることが多くなりました。自分も愛猫の記念日をケーキでお祝いしてみたいという方も増えたのではないでしょうか。
しかし、市販の猫用ケーキは種類がありすぎて迷ってしまうという方も多いはず。
今回は、愛猫の記念日をケーキでお祝いしてあげたいという方のために、安心安全なケーキの選び方と、ネットでお取り寄せできる人気のおすすめ猫用ケーキをご紹介します。
猫用ケーキの選び方
猫のケーキを選ぶ上で一番気を付けなければいけないことは、ケーキに使われている原材料です。危険な食材が使われていることはないでしょうが、猫の体に負担をかけてしまうような食材はなるべく与えたくありません。
以下で、猫用ケーキを選ぶ際に確認しておきたいポイントをチェックしていきましょう。
砂糖が入っていないものを選ぶ
原材料に砂糖が使われているケーキはなるべく避けましょう。猫のケーキに砂糖を加えるメリットはありません。
また、「ショ糖」「グラニュー糖」「上白糖」や「甘味料」と記載されているものは砂糖とほぼ同じです。砂糖は猫が食べても、少量であれば中毒を起こすことはないでしょう。
しかし、猫の舌には甘味を感受する味蕾がありません。甘味を感じなくても、体内に蓄積されれば肥満や糖尿病の原因となります。
猫の体は上昇した血糖値を下げることが苦手で、糖尿病リスクが人間の4倍と言われていますので、砂糖が入ったケーキはなるべく避けた方がよいでしょう。
乳製品やアレルギー物質が入っているものに注意する
牛乳に含まれている「乳糖」が原因で下痢になる猫もいます。猫は乳糖を腸内で分解するラクターゼという消化酵素をあまり持っていません。そのため、消化管内に乳糖が残り、体中の水分を引き寄せて下痢を引き起こしてしまうことがあります。
特に普段からお腹が弱い猫には、乳製品が入ったケーキは避けましょう。
また、アレルギーのある食材が原材料表示に記載されているケーキも避けてください。
安全のためになるべく無添加のものを選ぶ
見た目を華やかにするために人工着色料を使った猫用ケーキもありますが、猫の安全のためにはなるべく無添加のものをおすすめします。
実は猫の目は色を判別することが苦手で、特に赤い色を判別することはできません。猫は、人工着色料で彩られたケーキを見ても、その色合いを楽しむことができないのです。
人工着色料は石油から精製した添加物です。特に赤色着色料には多量に摂取することによる発がん性が指摘されているものもあるため、出来る限り避けた方がよいでしょう。
また、合成酸化防止剤も、避けるべき添加物です。
BHT・BHAは、もとはガソリンの酸化防止に使われている薬剤で、油の酸化を防いでキャットフードの長期保管を可能にしてくれます。しかし、2、3日で食べきってしまうケーキには必要ないでしょう。
猫用ケーキ人気おすすめランキング
猫用ケーキは、身近な通販サイトでもお取り寄せできます。冷凍された状態で配達されますので、保存料無添加のケーキでも安心して注文できます。
ここからは、おすすめの猫用ケーキ5選をご紹介します。先ほど述べた選び方のポイントを参考にして、ぜひ愛猫に合ったケーキを選んでみてください。
お豆腐ケーキ にゃんコロン
- 主原料: 豆腐じゃがいもまぐろキャロブアガー(海藻)天然色素紅麹
- サイズ:直径約8cm 高さ約6.5cm
- 商品の特徴:豆腐にマグロをたっぷり混ぜ込んだ土台の上に、かわいい猫のモチーフをのせたプチホールケーキです。
無添加で、アレルギーの出にくい食材のみで作られているので安心して与えられるでしょう。解凍後、食べる前に少し温めると、より一層風味が増しておいしく食べられます。
お誕生日カップケーキ食べきりサイズ3個セット
- 主原料:馬肉寒天動物性生クリームイチゴアセロラ粉末キャロブ粉小麦粉豆乳ホイッププロテイン植物油
- サイズ:1カップあたり約73g、3個セット
- 商品の特徴:猫のシルエット、誕生日メッセージ、レオパードの三つの絵柄を楽しめる、小さなカップケーキセットです。
消化によく低カロリーの馬肉と寒天をベースに作られ、アレルギーの出やすい卵や砂糖は一切使っていません。
1つあたり86キロカロリーのミニケーキなので、ホールケーキは食べきれないという猫にもおすすめです。
ほねほねフィッシュのハートケーキ
- 主原料:じゃがいもまぐろキャロブアガー(海藻)天然色素紅麹
- サイズ:直径約12cm
- 商品の特徴:かわいい魚の骨のモチーフが印象的な無添加ケーキです。卵、乳製品、小麦、砂糖、油分は一切使用せず、全てオーダーを受けてから作られます。
ハート形の土台にはまぐろがたっぷり混ぜこまれていて、魚好きな猫には大満足の一品です。
猫用ケーキ フラワーケーキ
- 主原料:マッシュポテト鶏ささみ米粉豆乳オリーブオイルゼラチンベーキングパウダーほうれん草パウダー 紅麹ビート色素
- サイズ:直径7㎝
- 商品の特徴:元パティシエがペットの安心安全のため、無添加にこだわって作ったケーキです。
ケーキの上に乗っているのは、マッシュポテトでできたバラの花。きれいなピンク色は天然素材で色づけされています。
米粉と豆乳で出来たスポンジの中にたっぷり混ぜ込まれたささみは、好みや体質に合わせてカボチャに変更することもできます。
猫にケーキを与える時の注意点
では、 実際に猫にケーキを与える場合は、どのようなことに注意したらよいでしょうか。愛猫のために選んだケーキなので、安全においしく食べてもらいたいものです。
大切な記念日が楽しい思い出になるように、ケーキを与えるときは以下のような点に注意してみてください。
ケーキを与えたらごはんの量を少なめにする
ケーキを与えた日に普段と同じ量のごはんを与えてしまうと、食事量が多すぎて便が緩くなり、お腹を壊してしまうこともあります。
ケーキを与える日は普段のごはんの量を減らすなどして、カロリー過多にならないよう配慮しましょう。
ケーキを長期保存しない
ケーキは水分量が多く、長期保存には向きません。無添加の物を選んだ場合は特に、保存料が入っていませんのですぐに悪くなってしまいます。
ケーキは猫が1度に食べ切れる大きさの物を選び、長くても次の日までには食べきってしまうようにしましょう。
子猫、老猫に与えてよいか
1歳未満の子猫の場合、消化器官が未発達で、食べ慣れないものを食べると下痢を引き起こしてしまう可能性があります。
また、同じ理由で7歳以上の老猫も注意が必要です。元気に見えていても消化器官が弱くなっている可能性があるからです。子猫、老猫にケーキを与えるときは、様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。
まとめ
猫用ケーキは、ほとんどのものが猫の健康や体質に配慮した素材でできています。ペットショップや猫カフェなどでも購入できますが、通販サイトでデザインや原料表示を確認し、比較して選ぶのもおすすめです。
ケーキを選ぶ際のポイントは、乳製品や砂糖、アレルゲンとなる素材を避けるため、原材料表示をよく読むことです。また、保存料や着色料が添加されていないものがよいでしょう。
実際にケーキを与える日は、食べ過ぎてお腹を壊してしまわないよう、ケーキの分だけごはんの量を調整することも必要です。
猫用ケーキは賞味期限を守り、新鮮でおいしいうちに食べきれるようにしましょう。